• 金の独り言

    Vol.100 記念すべき100回ですが…                 

    Vol.100 2021.7.9. なんと、100回に到達しました!笑 かなり時間はかかりましたが!?爆 大してムキになったりもせず、義務感に駆られたわけでもなく・・・・・・何気なく、忘れないように綴ったり、自分自身に苦言?のつもりで続けてきました。  今後もマイペースで、金市場を分かり易く解説できれば、と思います。  今週末を迎えて日本株は下げ傾向です。 業績云々もあるかもしれませんが、海外の投資家、投機筋の日本離れが影響しているようです。 海外のメディアからは、オリンピックの強行開催?や未だ進まぬワクチン接種、そして効果の期待できない?オリンピックに合せた? 東京の緊急事態宣言!?・・・・・ 欧米に比べ日本の一人負けという、良い印象は与えていないようです。  そんな中でも7月に入り111円台半ばで推移していたドル/円相場も、109円台後半まで円高が進んでいます。 先週金曜に比べ、2円近く円高に動いています。 コレは今のドル建て価格帯であれば、海外相場が同じとしても、日本の小売価格(税込)で比較すると110円以上の差が出ます。 今週だけでも、月曜日からの5日間で1円50銭ほどの円高。 金価格にはかなり “抑え要因” になりますね!?苦笑  その金価格。 NY市場では、米・長期金利の指標となる10年国債の利回りが一気に1.24%台に低下しています。 コレを受けて一時金価格も上昇しました。 その後利回りが回復の兆しを見せると、週末の利益確定売りも相まって、金額を切り崩しています。 それでも$1,800台を維持しているところが、今の金を取り巻く “環境” ということでしょうか。  7月9日午後現在、米・10年国債利回りは1.33%台で推移しています。 金市場では一般的に、この基準となる金利の低下は中長期的にみて景気減速のシグナルになり得る、と見ています。 先日発表された、6月の米・ISM(非製造業景況指数)は高い数値で推移しているも、市場予想も下回り前月比でも悪化。  更に昨日米・労働省より発表された週間新規失業保険申請件数も市場予想、前月比でも悪化!? ・・・・・ 長期国債利回りの低下を加速させているようです。  米・雇用統計等、それなりの改善が見られていましたから、コロナ禍においてもアメリカ経済は回復していることは間違いないでしょう。 その回復ペースが良い意味で高止まりしているとも考えられます。 全ての分野で回復しているわけでもなく、格差が大きくなっていることも事実です。 それでもこの高止まりがしばらく続く可能性はありますが、完全にピークアウトしたようにも見えません。 金市場の見方として、回復はこの後も続くと思われるがしばらく停滞することも十分考えられる。 その為に、長期金利(10年国債の利回り)は “下げている” という判断だと思われます。  一時期停滞していた金価格は、気付けば$1,800台、日本の小売価格も税込で¥7,000台を回復しています。 昨年と異なるのは、一気に駆け上がった金額ではないこと。 覚えていますか? 昨年6月半ばから、1ヶ月で$100上昇し、次の2週間で$100、更に数日でまた$100上昇しました!?驚愕 気付けば、前人未到!?…

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    Vol.99  金準備という表現から・・・・・“無国籍通貨”の準備!?

    Vol.99 2021.6.29. 連続イベントがひと段落して、世間では四半期決算の時期ですね!?苦笑  ある記事の数値から、“金”に関して更に意を強くしました!笑  Vol.85 にて日本の保有金に関して記しました。 それをぶり返すわけではないのですが、かなりハッキリとした数値を確認しましたので・・・・・・。  先日記した内容を砕いて記すと・・・・・・日本の造幣局には、過去に購入し材料として使用、現在既に含み益が発生している“余った材料の金” がありました。 この“余った材料の金”を外為特会が時価で購入。 保有するドルにて日銀から円を買い、その円にて造幣局に支払をした・・・・・・・コレによって造幣局には“利益”が発生し、政府はその“利益”を補正予算の財源にした・・・・・・・。  更に分かり易く、政府の造幣局には“簿価”で管理された材料として余った金があり、国の為替を管理する部署が国へドルを売り、円を確保、その円を使って政府の余った金を“時価”で買取った・・・・・“簿価”で管理していた部署には利益が発生し、その利益を政府が補正予算の財源として使った、ということです。 帳簿上で移し変えただけ、というものですけどね!?苦笑 市場への影響を最小限にする為に取られた策ですが、この方法は実はIMFでも過去に取り入れられた手法でもあります。  コレによって日本国が保有する外貨準備残高における金の保有量は、765.15トン ⇒ 846.02トンへ80.87トン増えました! コレは50年ぶりの快挙!?です!苦笑 しかし国が率先して金を購入したわけではありません!?爆 ここで言葉の整理です! 分かっているようで、あやふやな理解の方も多いでしょう。 実を言えば自分もその1人。 《ブレイクタイム》 造幣局や政府という名前が挙がったので・・・・・・造幣局とは、財務省管轄の独立行政法人です。 硬貨や記念金貨の鋳造・製造、そして貴金属の検定などを行います。 日本の“お札”を作っているのは、国立印刷局。 こちらも財務省管轄・独立行政法人。 ここでは特殊技術を駆使して、“お札”の他にもパスポートや郵便切手、印紙、証券類まで携わります。 日本の“お札”の中央下の段を確認してみて下さい。 また“金準備”とは、各国政府や中央銀行が、輸入代金の決済等のために保有している“貨幣用の金”を指します。 他国に対し外貨建て債務の返済等に使用する準備資産を“外貨準備”といいます。 IMFに加入する各国は、一定比率以上の外貨等の資産を保有することを義務としています。 外貨準備には、外貨・外債の流動資産のほか、貨幣用の金、SDR(特別引出権)などがあります。 世界一の金保有国アメリカは、国家の外貨準備の77%を金で保有しています。 基軸通貨の“USドル”の国ですから、ある意味で当然と思われますが・・・・・具体的に何故???? USドルの国・アメリカは、どれだけ“ドル”持っていても外貨準備にならない為、“無国籍通貨”としての金で保有しています。 その量なんと、8,133.5トン! その単価は、当時(1971年)の簿価でUS$42.222/oz で評価されます。 それでも11兆ドル以上!? ・・・・・・ 1200兆円以上!? それも当時の簿価です!?唖然 今の金額で・・・・・・・皆さんで計算してみて下さい!爆 ちなみにこれらの金は、米・連邦準備理事会(FRB) が全ての金を保有しているのではなく、全米各地区の連邦銀行が保有しています。 世界で2番目に金を保有する国・ドイツ。 3378トンを保有しています。…

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    Vol.98   連日の “暴落” を見つめて・・・・・

    Vol.98 2021.6.19.  いきなり18日の早朝、『暴落』と呼ぶにふさわしい“下げっぷり” となりました。 昨日の下げ方にも “サプライズ” でしたが、本日は “トンデモない” 程の急落になりました!?汗 ・昨日6/17 18:00前に$1,803.40 ・同日 20:00 前に $1,795.90 ・同じく 21:30 頃に $1,778.50 ・日を跨いで6/18 午前0時過ぎに、$1,768.20 前日の通常取引後の清算値(終値)からマイナス$86.60!驚 1日の下げ幅としては、昨年11月9日の$93.70 に次ぐ下げ幅となりました。 この時はファイザー社、ビオンテック社のコロナ・ワクチンの治験成功の報による、経済の正常化期待を反映したものでした。 コロナ禍で明るい兆しが見えてきた、その様に受止められるものでした。 そのように考えると、金価格の上昇は人々にとってよろしくない状況時に高騰する!? ・・・・・・ あまりにも飛躍しすぎた発想ですが、金はやはり “リスク回避” の為のモノ、という考えが一般的だと感じた次第です。  この11月を前例として考えると、今回もしばらく “下げ” が続くのかな?とも思ったりしました。  さて???  昨日から今日にかけて、状況を整理し再考します。 6/16 の基準になる前日(6/15)の終値は、$1,856.40/oz。  翌日には$5.00ほど上がって、$1,861.40 。  日本の金価格=グラムあたり税込小売価格は、6/16に¥7,260、翌日には¥7,159。 この段階で既に、グラムあたりマイナス101円。 更に本日、¥7,001 。 この2日間で、日本では259円下がった価格になりました!  この原因はVol.97 でも記した、米・FOMC後のパウエル議長の記者会見。 市場は織り込み済みとはいえ、利上げ時期が1年前倒しになり、かつ過半数の理事が2023年に2回の利上げを予測する結果になりました!?  またテーパリング(量的金融緩和策の縮小)について議論も始める、という内容でした。 後者に関しては想定内という人、企業もあったと思いますが、前者・・・・・・2024年と公言していた利上げ時期を前倒しで2023年、更に過半数の理事がその年に2回の利上げを予測。 コレには市場が大きく動揺したようです。  市場の動揺といっても、現在はAIトレードが主力。 経済指標や要人発言など、キーワードに反応して一斉に売買を加速させます。 その結果上下動の波が大きくなり、市場では “乱高下” という混乱が生まれます。…

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    Vol.97  “考えることを考える必要も無い”・・・・・

    Vol.97 2021.6.17.  6月17日未明、金価格は大きく下落しました!? 日本時間6月17日午前3時頃、NY市場が終る時間帯に金価格は、$1861.30/oz、前日の終値からプラス$5ほどで終了しています。 しかしその約30分後に、$1837.50/oz 。 しばらく売り買い交錯が続き、午前6時前に$1810.30/oz 。 その後一時$1804.40まで下げました!?驚 なんと3時間の間に、$50以上の下落を記録しました!驚愕  いつもの口ぐせですが、価格の変動にはそれなりの理由がある・・・・・・ここまで変動すれば、誰が普通に考えても原因はありますよね!?苦笑 今回の急落の原因は、米・FOMC(6/15,16開催)後のパウエル議長の記者会見によるものと思われます・・・・・・というより、記者会見によるものです。 その記者会見の内容とは、ある程度市場も織り込んではいたものの・・・・・一番の理由は、量的金融緩和策の縮小について “話し合うことを話し合った” というモノでした。  アメリカ経済はコロナから立ち直り、想像以上に経済回復を成し遂げつつあります。 雇用環境や労働参加率など、足りないものもありますが、経済指標は概ね良好に展開しています。 そして量的金融緩和策の縮小について、前回の記者会見で2024年以降としていたものを2023年に前倒しする内容でした。 そして利上げ回数も・・・・・2023年に1回ではなく2回を予測する理事が13人/18人!?驚  市場にとって意外というか、サプライズとして受止められたことは、FOMC参加者の大半が前回の2024年ではなく、2023年に利上げ開始を予測していること。  更に2023年に2回の利上げを予測する参加者が多いこと・・・・・・この2点が “売り” を加速させたと最大の “原因” と思われます。 コレによって先ほど記したように、30分で$24以上、NY市場終値の3時間後には$50以上の下落をしたのです。  FOMC後の記者会見でパウエル議長の声明の中には、日本を例にとり『インフレ期待』に関して短期要因ではなく長期動向の重要性を強調しています。 また今尚、“インフレは一過性”という見解は以前と変わりない・・・・と。 この点では生意気なようですが、自分も共感しています!?苦笑  この件を既に織り込み済みのファンドは、先週末より“売り” を強めていました。 この金市場、金業界は動きが早いのです!? そのパウエル議長、緩和策の縮小など “考えることを考えたことも無い” と発言していたものが、縮小について “話し合うことを話し合う” と声明にて表現したのです ・・・・・・ 量的金融緩和策について大きく舵を切った、と市場関係者には受止められたようです。 またアメリカの経済状況が想像以上に改善すれば、9月のFOMCにてテーパリング(金融緩和策の縮小)を発表し、年末にも実行・・・・・・と語る先生方もいます。 中には、FRBが敗北宣言した、などという方もいたようで・・・・・・それはチョッと違う、と思いますが!? 様々な考えが交錯もしているようです!?笑  まぁコレだけ一気に下がると言うもの、AIトレードのなせる業、ということになりますね!?苦笑 人間の感情を一切反映しない、迷い無し、といえば聞こえは良いですが、皆ほぼ同じように動きますから値動きが激しくなります。  ここで皆さんには是非とも見方を変えて下さい。 皆が無感情に一気に動くとなれば、上がるときも一気に上昇。 日本国内で現物・金インゴットバーを持っている方には、今回の件を含め、あまり振り回されないように!・・・・・と伝えたい。…

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    Vol.96 F.I.R.E.という言葉から考える金・・・・・

    Vol.96 2021.6.11. FIRE という言葉があるそうです!? Financial Independence, Retire Early ・・・・・ 投資で早期退職?リタイアしましょう!? という意味だそうです。 その説明の中には様々な数値が示されています。 その中から・・・・・・ 日本人の資産総額は・・・・・・・1948兆円!?驚愕 そのうち54% ・・・・・ 1050兆円以上が預貯金!?愕然 株式構成比は15%未満 ・・・・・ 290兆円に満たない!?唖然 この様な数字に目が釘付けになりました!?爆 以前金に限らず、様々な投資、貯蓄!?セミナーに参加していた時期がありました。 各会場でいつも感じていたのは、『こんなに“投資”に時間を費やしている人がいるのか・・・・!?』 でした。 その割には、資産総額に対し15%未満・・・・・!? この様に数字で示されると、あれだけの人達は投資をしようと考えているだけだったのかな??? 結局は銀行などに預けたままの“お金・マネー”が圧倒的に多い・・・・・・ということ。 異論はあると思いますが、この数字を見てしまうと・・・・・正直マズい!?と思うのは自分だけでしょうか? コレだけのマネーが貯められて、流通していないのですから、日本経済が滞留してしまうのも分かるような気がします。 お金・マネーはあることになっている国なのに、実際にそのお金・マネーが “流れていない” 国・・・・・経済だけでなく、社会や精神衛生上にも悪影響を与えそうな状態ですね!? お金・マネーなどは銀行や金融機関、 “大きな貯金箱” に預け続けているうちに、その紙幣価値はどんどん下がってしまいます! 今ではタンス預金とあまり変わらない、そう感じています。 アタマで分かっていても、虎の子の “お金・マネー” をそう簡単にリスクにさらせない・・・・・日本人の大半はそう考えるのでしょう。 この考えに異論はありません。 それではどうする???? そこで先々が心配だから、投資も怖いから・・・・など、結局溜め込んでしまうのであれば、間違いなく目減りしてしまう “マネー“ を溜め込まなくても安心できるモノに換えて置く。 この巨大な金融資産の一部でも社会へ放出して、日本経済が循環して、同時に放出した本人も安心して生活できる社会・・・・・・コレを推進できるモノを提案する。 本人にも、社会にも良い循環のキッカケにもなるモノ・・・・・。 その一つの方法・手段として・・・・・・ “金・ゴールド” を強く勧めしたい!と考えています。…

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    Vol.94 ベルリンの壁から・・・・・ユーロ誕生!?

    Vol.94 2021.5.31.  “1989年の出来事から・・・・” 第1弾では米ドルの広がりと共に世の中が豊かになり、その結果金・ゴールドが世界中に浸透していく過程をお話しました。 第2弾では東西ドイツを取り巻く、実際のヨーロッパの“現場”ではどの様に変わっていったか・・・・・様々な変化があった中で、ゴールドではなくマネーにスポットを当てて解説致します。 あくまで第1弾の続き、として記しています。 ご了承下さい。 第2弾  ベルリンの壁崩壊前、東ドイツは社会主義国家(共産主義国家)であり、西ドイツは資本主義国家でした。 当時の西ドイツ・コール首相は東ドイツとの統一を急ぎました。 一説にはアメリカの力も見え隠れしていたとか・・・・。  東ヨーロッパ諸国では民主化が浸透し、次々に資本主義を受入れます。 ソ連から独立する国家も出てくる中、分断されていた元々同じ国家、民族が一つになることに我々は違和感などありません。 むしろ社会主義国家として独立することを、西側は恐れたかも知れません。 それでもこの東西ドイツの統一は、各国が賛同していたわけではありません。 特に2度の大戦の記憶から、ドイツの強大化を一番懸念していた国は隣国・フランス。 西ヨーロッパの中心国として発言力も強い、他ならぬ当時の仏・ミッテラン大統領です。  東西ドイツの統一の為、西ドイツ・コール首相が取ったラスト・リゾートは・・・・・・欧州通貨統合です! そうです!この時、ユーロ案を提案しました。  ドイツの自国通貨・マルクを捨ててまでヨーロッパ諸国に理解を求め、東西ドイツ統一を勝ち取ったコール首相・・・・・・ふと、どこかの大統領(漢字の国!?爆)とは大違いだな、思う次第です!?苦笑 そして出来上がった欧州共通通貨・ユーロ。 ヨーロッパ共同体は大きく変貌しました。  その通貨統合に奔走したフランス・財務次官ジャン・クロード・トルシェ氏は、第2代ECB総裁(EC中央銀行・総裁)に就任しました。 そして同じく奔走した西ドイツ・財務省ホルスト・ケーラー氏は、IMF理事を経て東西ドイツの大統領に就任しました。 1989年11月9日のベルリンの壁の崩壊は、東西世界を人やモノを融合しただけではなく、現在のヨーロッパのあり方さえも方向付けた出来事だったのです。

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    Vol.93 1989年の出来事から ・・・・・・

    Vol.93 2021.5.31 ある資料の整理をしていたところ、2019年にまとめた “1989年の出来事” の資料が出てきました。 実はこの年世界では大きな変化が生まれた、歴史的変革の一年だったのです。 個人としても社内の本業分野から新規異業種部門の設立へ、と大きな転機となる一年でした・・・・ 現在2021年5月末、1989年のこの時期といえば、6月4日の天安門事件を取り上げるべきなのでしょうが・・・・・出てきた資料は、11月9日 “○○○○の壁”!?苦笑 天安門事件では政治色が強く、ゴールドというにはチョッと趣が異なりますので・・・・・・!?汗  以前銀座の店舗で開催していたセミナーは、毎回同じ資料で行っていたわけではありません!?笑 確かに資料作りに疲れたり、ネタ切れに焦ったり・・・・そんなことも多々ありました!?爆 またその時々、巷に溢れる“時事ネタ”・・・・・・『金・ゴールド』だけでなく『お金・マネー』の話題、国際的な時事問題にも触れてきました。 今回の内容は、『金・ゴールドのセミナー』を開催してきた会場店舗が無くなり、どこかスポットで行った資料ですが・・・・・残しておきたい、という想いでご紹介致します! 勿論アナリストの先生や大学の講義ではありませんので、難しい表現等は出来るだけ避け、わかり易くアタマを捻ります!笑 そんなこんなの中で作り出された、2019年11月9日を前にした11月某日の内容です。 まず問題です! 2019年11月9日、この日30周年を迎える世界の重要な出来事とは何でしょう?? Ans.  ベルリンの壁の崩壊          30年も経った現在、この事実を覚えていましたか? 更にこのベルリンの壁崩壊が意味することは、一体何だったのでしょう??? 今回は金・ゴールドの視点から、またお金・マネーの視点から『ベルリンの壁崩壊』という世界の分岐点を解説したいと思います。 第1弾  “ベルリンの壁の崩壊” と聞いて、殆どの日本人の方は『東西冷戦の終結』の一言で終りますね。 セミナーでの質問に対しても、もう少し表現を変えて『米ソ冷戦の終結』という方もいました。 その中で驚いたのが・・・・・・・・ソ連を知らない世代!?驚愕 の方もいました!?汗(笑えません!?爆) この1989年という時代背景も重要な意味を持っています。  それでは “ベルリンの壁” は何を分断していたのでしょうか? 東西ドイツ? アメリカとソ連? ・・・・ もっと具体的に言えば、“資本主義世界”と“社会主義世界(共産主義世界)”です。 ソ連だけでなく、東西のドイツという言葉で既に混乱している方もいますが、ここは名前だけでも理解して下さい!?汗  当時、資本主義世界の代表といえばアメリカ合衆国。 そして(西)ヨーロッパ各国、西ドイツ、日本などが挙げられます。 対して社会主義世界といわれた国々の代表的国家は、ソビエト連邦。 そして東ドイツをはじめとする東ヨーロッパ諸国、キューバ、今ほど目立たなかった中国。 あまり知られていないところで、インドも社会主義国家です。  ベルリンの壁の崩壊は、東ヨーロッパ諸国が西側諸国との交流を促しました。 元々陸続きの国々ですから、交流の流れは速く大きく強いモノとなりました。 東ヨーロッパ諸国だけでなく世界へ民主化の波が押し寄せ、資本主義を受け入れ・・・・・・経済が大きく変化したのです。 更に世界中で人とモノが行き来を繰り返し、世界全体が、世界経済が一つになった出来事が・・・・ベルリンの壁の崩壊だったのです。…

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    Vol.92 5月の金価格の上昇に想うこと・・・・

    Vol.92 2021.05.26  NY金価格が時間外(日本時間)に$1,900を再突破! 今年1月以来の金額になりました。  日本時間の午後4時でも$1,907・・・・小売価格は税込¥7,300超。   今日は昨日にも増して売却相談が増えています!?苦笑 “もう売ったほうが良いですか?”・・・・・・・そのような時の自分の決まり文句は “貴方の金・ゴールドです。入用であれば現金化してください”と。  そして半数近くの方が更に、“ご家族の相談ならどの様に答えますか?” ・・・・・・・“やめておきなさい”爆 この様なやり取りが、既に数回・・・・・気持ちは分かりますが!?笑  さて現在の金価格の上昇には様々な要因が考えられますが・・・・・・・まず、  1. 米・大型財政政策(アメリカン・ジョブズ・プラン)は当初の2兆2500億ドルから1兆7000億ドルへ減額   2. コレによって米・長期金利の指標となる10年国債利回りが低下  3. 更にワクチン接種が進行し経済回復基調のEU・ユーロ、中国・人民元、カナダ・カナダドルなどに対しドルが弱含み(ドル安) ドル安になれば、ドル建ての金価格に割安感も生まれますね! この市況背景をアタマに入れて下さい。  そして金EFTの残高を見ると・・・・・今年の2,3月まで、この2ヶ月間で世界の金ETF残高は190トンも減少していました。 欧米投資家の記録的な?水準での売りが続いていたのです。  ところが4月になると売却量は月間で18トンとペースダウンし、5月には金ETF残高は48トン増とトレンドが逆転しています。  この結果5月だけで、NY金価格は$130を超えて、率にして7.4%の上昇になるようです。 この金額をグラムあたりの日本円に換算すると・・・・・・¥450/g超、税込¥500/g 以上の上昇になります!  本来この価格になると、利益確定の売りや “買われすぎ”感からの売りが出るものです。  ところがアナリストの方々がよく使う200日移動平均線($1,850) を大きく超えましたから、非常に強気になっているファンドも多いようです。  実際に米・商品取引委員会のデータからも、ファンドの買い待ち(ロング)は重量換算で88トン超と増加しています。  2,3月に比べると、明らかにトレンド=傾向が変わってきています。  これらの要因から現在の$1,900/oz 超の価格に至った、と考えられます。  昨年と大きく異なることは、“一気に上昇”して急落した2020年に比べて、今年はジワリと、上下動を繰り返して再高騰しています。  今月の動きは、ちょうど$100違いの4月にも似ています。 $1,750から徐々に上昇、$1,800手前で下落・・・・・・4月にはコレを何度も繰り返していました。  4,5回目繰り返し、5月に入り$1,800を超えると、その日のうちに$1,850近辺へ上昇しました。 そして今、$1,800後半から$1,900手前で下落、$1,870近辺で再上昇・・・・・コレを繰り返し、本日(5/26 JPN)$1,900を抜けました。  米・債券市場の好調らしく、一層金利(利回り)の低下に拍車をかけています。 これらの動きが金価格の下値を固めて、再上昇しているように自分には見受けられますが・・・・・いかがでしょう??  今年もゴールドマンサックスが、年内に$2,000超とのコメントを残しています。 昨年も6月に2020年の金価格を$2,000とし、そのおよそ2ヵ月後には本当に$2,000を超えました!?  一気に上昇というモノでしたね。 そしてバンクオブアメリカは、昨年の6月時点で、向こう18ヶ月間での金価格を$3,000としていました!?苦笑  当時はさすがにソコまではと思いましたが、今年の動きを見ていると・・・・・・満更でもない!?爆  “満更でもない”とは$3,000ということではなく、$2,200を超えることは瞬間的にあるかな、とも感じています。 …

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    Vol.91 Sell in May の5月ですが・・・・・

    Vol.91 2021.5.24.  先日より・・・・正確には5/19から、ビットコイン等、暗号資産(仮想通貨)が暴落しました。 キッカケは、18日付で中国当局(銀行団体といわれる)が、金融機関への仮想通貨関連業務の禁止の通達が出たこと。 コレに対し短期投機企業が、仮想通貨全般に売りを発した為だそうです。  更にこの暴落を受け米株式市場は大荒れ、米株式は全般的に急落しました。 では金・ゴールドは???笑 一時$1,900手前まで上昇後、急落、そして値を戻し、終ってみれば前日終値比でプラスでした。 激しい乱高下の1日でしたね!?苦笑 この“投売り”は週が明けた5/24現在、まだ激しい乱高下が続いています。  この一件で完全ではないですが、あれだけ多くの著名投資家、有名人、特にテスラのマスク氏が推奨していた仮想通貨は、“ヘッジ”の資産、“インフレに備える”資産ではない、ということが鮮明になったと思います。  各国中央銀行が様々な試みを打ち出していますが、この様な状況を見ると、再考が必要であり、新たな対策や検証を求める声も上がりそうです。 とはいえ無くなるとも考えにくい。 “仮想通貨”=“Cryputo currency;クリプトカレンシー”という名前がいけないのかな?とも思ってしまいます!?苦笑  ちなみに“Crypto”とは“暗号”という意味だそうです。  この暗号資産を各国中央銀行が開発、既に活用している国までありますが、一体何故??? 様々な理由があるようですが、1番“重い腰”と感じるのがアメリカ、そして日本かな!? 世界の基軸通貨“ドル”を有するアメリカ、その傘下?の国・日本!?・・・・・・・国際取引に暗号通貨がメインになると、今までの“ドル決済”とは大きく変わりますね!? ドルの発行体に問題が生じれば世界中が混乱を引き起こすことは、ここ数年でハッキリしてきました。 各国が躍起になるのも分かるような気がします。  それでは何故金ではダメなのですか?と思われる方も多いと思います。 私もその1人。 金・ゴールドは“価格が高い”という方もいるかと思いますが・・・・・・・それより大事なことは“有限資源”であることではないかと考えます。 そうです、金・ゴールドは地球上で終わりのある資源なのです。   それが原因などとは考えていませんが、世界中が暗号資産に躍起になるのは、金=有限資源の終わりが想定できるからではないかと考えています。  既に有名になってしまいましたが、現在地球上に存在する金(この場合純金・K24計算)は、およそ20万トン。 よくオリンピックプール4杯分と表現されます。   更に現在確認の出来る金鉱脈は、およそ5万トン強。  もう何年間も、同じ数値が報告されています。  そしてその多くが海底深く眠っているともいわれています。    そしてここ数年は、毎年年間3300トン~3500トンの金が産出されています。  単純計算で地上の金鉱脈はあと10年強で枯渇してしまう計算になります・・・・・・・その為に世界中で、ドルに頼ることなく、金・ドルに変わるものを模索しているのではないか、とも考えられますよね。 それでも並行して、宗教的、文化的思考とは関係なく、国を挙げて金を購入している国家もありますね。  ただし今回のような一件を目の当たりにすると、また現在のコロナ禍において、“発行者がいない”、“誰の債務でもない”、“信用リスなどとは無関係な価値”・・・・・・この様なモノは、今のところ金・ゴールドだけかな? と思わせる出来事でした。  その様な環境下の金・ゴールドは、上昇して$1,900に近づくと下落を繰り返しています。 先週末、NY金価格は若干下げました。 が、週単位で見ても3週連騰、5月に入って$110以上の上昇、率にすると6.5%にものぼるようです。 んんん?? そんな状況がついこの前までありましたね!笑 つい先月までは、$1,700後半から$1,800に近づくと下落・・・・・・1ヶ月間で$100の“ズレ”がありますが、同じ様な動きをしています。  その間の世界の出来事を思い出して見てください。 今回は中国の暗号資産への締め付けがキッカケになっていますが、現在はこの様な不安定な状況になり易い世界であることもまた事実です。 この短期間を振り返って、米株価の大幅な上昇でも金価格は下落していません。 米長期金利の上昇で金価格の上値を抑えられた期間はありましたが、現在はどうでしょう?? 長期金利が1.6~7%で落ち着くと、金価格はインフレヘッジとして再び上昇しています。 暗号資産の下落で、更にリスクヘッジとしての威力を発揮している・・・・・・そう考えるのは、自分だけでしょうか?

  • 金の独り言

    Vol.90 マスコミ記事に考える・・・・・・

    Vol.90 2021.5.19.  海外の金価格、そして国内金・小売価格が大きく上昇しました。 現在のこの価格帯になってくると、1日に1グラムあたり2~30円の上下動は“誤差の範囲“などと強がる?笑 のですが、税込価格とは言え7~80円の動きにはやはり理由を探したくなります!?苦笑  金価格は3~4月までは海外で$1,700台、国内でも税込¥6,000台後半を長らく彷徨っていましたから、今の“殻”を破ったような上昇は、またマスコミが取り上げるかなと思っていたところ・・・・・・・。  そう考えていた矢先・・・・・・・・特に、別にケチをつけるつもりはありません!?苦笑 某大手公共放送!?の金の記事には、 “金先物取引価格、6,500円超”  注:先物取引価格は税抜きです “昨年11月以来半年ぶり、今年最高値” その理由に、 “新型コロナ感染再拡大による先行き懸念から、安全資産と見られる金を買う動きが強まる・・・・” とありました。  どうでしょう? コレで良いのか?・・・・・・・100%否定をするつもりはありませんし、否定しても記事、記者の考えも何も変わらないでしょう。 ただ読者の方々が記事を鵜呑みにしてしまうと・・・・・・金が上辺だけの“メッキ”のように受止められて!?  自分としては、市場の資金が“安全資産としての金”に集まりやすくなっていること、実際に集まっていることは否定しません。 しかし集まっているといっても、離れていったモノが戻ってきた、という感覚です。 金ETFの残高は1月から大きく減少し、5月に入りやっと増加傾向になったように・・・・。 しかし今の金価格の上昇が“新型コロナ“が理由で、ということには、いくら文字数制限のある記事とはいえ・・・・・・・素直に受入れられない?あまりにも安易かな?などと感じています。  今年の1月上旬、海外(NY)相場は$1,954/g 、国内為替相場は¥102/$ でした。 そして国内税込金小売価格は¥7,125。 海外相場は今よりも$100近く高いのに、国内小売価格はほぼ同じ・・・・・・・理由は為替相場です! 当時の金価格が円高だったからと見れば、今の金価格の上昇は円安の影響が強いことはお分かりいただけますよね!?  1g あたりのドル建て価格に、102円を掛けるのか、109円を掛けるのか・・・・最後の掛け算が国内金価格の“基準”となります。 現在は当時に比べて円安であり、更に海外の金価格がここ最近(1ヶ月近く)で上昇中なのです。 では何故・・・・・?  最近のコメントでも記していますが、特に現在の金価格の動きは、アメリカの債券市場・長期金利=米・10年国債の利回りの影響大、が挙げられます。  現在1.6%台で推移というより、ここ最近は“滞留“しています。 また外国為替市場ではユーロに対しドル安が進行し、ドルで取引される金に割安感が生まれています。 しばらくはこの長期国債・利回りの上昇が、金価格の上値を抑えていました。 そしてその利回りが1.6%台で“滞留”し始めたことで、海外の金相場も上昇し始めたのです。 その間国内価格は円安によって高値でも安定していましたが、海外相場が上昇したことで、再び税込¥7,000台を復活へ・・・・・コレが今の金価格、金の市場状況といえるのではないかと考えています! “買われた”ということであれば、つい最近まで金の現物需要はアジアから中東にかけて“実需の復活”として記事にもなっていました。 現在、インドなど新型コロナの急拡大ですっかり聞かなくなりましたが・・・・・・!? 以前、米S&P500など株式市場での平均利回りが1.4~1.45%と聞いたことがあります。(もしかしたら1.5%!?) 世界一の経済大国の国債を買って、何もせずに1.6%の利回りが受けられるのであれば、皆さんどちらを選びますか?笑 記憶を呼び戻して下さい!  昨年の金価格は、過去に例を見ないほど急激な上昇を続けました。  その一因に、年前半に米・10年国債の利回りが1%を割ってしまったことがありました! 昨年の1%割れは一年を通して続き、今頃は0.7%前後だったと思います。 年後半には0.5%を割り、確か0.39%まで!?  それが今1.6%台、一時は1.7%を越えるところまで上昇したのです。 勢いよく1.6%を超えましたが、その勢いが今“滞留”しているのです。 その結果、4月下旬まで金価格は“停滞”していたと言えます。 ところがここに来て、国債利回りは1.7%を超えるどころか1.6%台で上下動を繰り返しています。 自分では、それでも1.6%台をキープ、と見ていますが・・・・・・!?  そして今、米・10年国債利回りが1.6%台で“停滞”し始めると、金価格は反転、上昇を始めたと考えています。 コレにはいろいろな要素が絡みます。  アメリカ・バイデン政権の大型財政支援 ⇒ 国民の多数は感染の危険を冒してまで職に就かない…