• 金の独り言

    Vol.75 日本のお金(マネー)を考える ①・・・・・

    Vol.75      2021.3.17. 3/16,17アメリカではFOMCが開催されています。 実は日本にも様々な“数字”の発表があります。  その中で皆さんが知っているような、知らないような・・・・・知ったからといって、今日の生活に支障をきたすモノでもありませんが!?苦笑  日銀(日本銀行=日本の中央銀行=日本円の発行権を持つ銀行)が発表した、『資金循環統計』というものがあります。  2020年の第4四半期(10~12月)の数値が出揃いましたので、2020年を振り返って見ましょう!  大きく分けて、“家計”(=各世帯と考えます)と“企業”で分かれます。  cf. 個人企業は “家計” に分類されます!?苦笑 家計≫ 金融資産 ・・・・・ 1,948兆円!  前年同月比 2.9%増  過去最高 〇 現預貯金 ・・・・ 1,056兆円!   過去最高    cf. 前年同月比 486兆円増     cf. 9月末 1,034兆円  〇 株式等 ・・・・・ 198兆円   前年同月比 0.7%増 〇 投資信託 ・・・・・ 78兆円    前年同月比 5.1%増  トンデモ無い数字!?ということがお分かりですか? ケタ外れ過ぎて、ピンと来ない方も多いと思います!?爆 そこで・・・・・・・・日本の金の価格に置き換えて考えます! 仮に、仮にですが、金・ゴールドの価格を今の金額に近い、1グラム¥6,000(税抜)と仮定します。 有史の時代から現在まで、地球が産みだした金の総量は19万7,500トンと推定されます。(WGC) この総量は、ほぼオリンピックプール4杯分の水量に相当します・・・・・にわかアナリストの方々!? もう3杯分や3.5杯分など言っていては古過ぎます!爆  現在の地球上の金の総量は、純金(K24)計算で・・・・・なんと20万トンに満たないのです! 2021年、今年中には超えてしまうと思われますが・・・・・!?爆笑…

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    Vol.74 金の争奪戦!?から見えるモノ・・・・・・

    Vol.74            2021.3.10. 世界で一番金を産出している国はどこでしょう? 以前銀座でセミナーを行っていた際、毎年第一回目に投げかける質問の一つです。 当時はそれなりに?有効な質問でしたが、2021年になると既に皆さんご存知ですよね!?苦笑 答えは・・・・・・中国です。 今ではなんでもない質問ですが、我々の世代(1970年代迄の就学者)の授業では、世界中の金やダイヤモンドは南アフリカで採れる、と習いました。 現に1970年代に南アフリカでは、年間1,000トン以上も産出されていた時期がありました!?(驚愕 ) コレは当時の世界の総産出量の2/3に相当します!? さて今日のテーマ『金の争奪戦!?』ですが、この中国が現在、あまりなじみのない国々から金を買い漁っている・・・・・・その様な動きがあります。  実際に中国の2020年度の買収金額は前年を下回ったものの、金をはじめとする貴金属関係では大きく前年を上回ったようです! なななんと、件数ベースで2019年の3倍!? 更に、いつものように? 中国産金会社らはライバル勢をはるかに上回る金額を提示し、資産を買い漁る・・・・・と記載されていました。 ではどの国から買い漁る??・・・・・・ コレが西アフリカや南米だそうです! オーストラリアやカナダ、アメリカが中国企業による買収への審査を強化、厳格化したことが原因とされています。 また中国からの投資を歓迎する新興国が多い地域、であることも一因となっているとも考えています。 現在オーストラリアやカナダを競争相手に、高額提示で権利を買い漁っているようです。 ただこの記事をココで終らせてはいけません! 先日WGC(World Gold Council)のレポートによれば、現在地球上で残存する金鉱脈はおよそ5万トン強 だそうです。 私が初めて“金”を専門的に携わった頃は、いつ調べても残存する地球上の金鉱脈はおよそ7万トンのままでした!?爆 世界一の“金”の産出国・中国。 その中国が西アフリカや南米という金資源の豊富な地域で買収を続けるのは、単純に国内資源の減少が原因です。 またこの買収劇は“金”だけでなく、様々な希少金属(=レアメタル)も対象になっていると考えています。 そう言いながら、ですが・・・・・・既に知られていることですが、中国は金だけでなく様々な天然資源の“宝庫”とも言われています。 しかし10億を超える人口を抱えた国家として、天然資源の確保は国家の最重要課題になっています。  そこでチョッと考えてみて下さい・・・・・・何故国の中に“ウィグル自治区“という表現があり、また今になって虐待などが大きな問題として取り上げられているのですか? また何故ある日突然“尖閣諸島”は領土などと言い出したのでしょう? ある程度の想像は出来ますね!?苦笑 この様に考えると、それでは香港は?ですが・・・・・コレはウィグルや尖閣とは、チョッと違うと思われます!?爆 この買収劇、資金に関しては必ず、イヤ絶対!? 笑 国営銀行などがバックについて“破格値”を“演出”していると考えてしまいます!?苦笑 話がまた大きく逸れてしまい、余談になってしまいますが・・・・・・ 以前からイベントやセミナーにて使う質問の一つに『ダイヤモンドの世界一の産出量は、現在どこの国?』   答えは・・・・ロシアです!? ココでポイントは、『ソビエト社会主義人民共和国』ではない、ということです! 『ロシア』なのです!!!  広大な国家のロシアで、ある日突然ダイヤモンドが湧き出たわけではありません! ソビエト時代に、ダイヤモンドがこれほど採れると、世界中で話題になっていましたか? 自分自身その当時、ヨーロッパと日本にて宝飾関連の仕事をしていました。 その際ロシアでもダイヤモンドが採れるらしい、という話は聞いていましたが・・・・・笑…

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    Vol.72 2月米・雇用統計を振り返る・・・・

    Vol.72     2021.3.9. しばらくぶりでPC向かい、世界の出来事を考察しています。 この間様々な環境の変化が起こりました。 米・雇用統計・・・数字上大幅な改善 米・長期金利上昇・・・・ほぼ1年ぶり以上の上昇 ⇒コレには様々な理由が!? バイデン公約・1.9兆ドル経済対策 議会通過 ・・・・・ などなど。 今日は米・雇用統計にスポットを当ててみます。 大方の経済紙上でも公表されている通り、 非農業部門就業者数 ・・・ 37万9000人増 (前月比)     失業率      ・・・ 6.2% (前月6.3%) 就業者数の市場予想は17万人ですから、労働市場、雇用状況は“改善”と見られています。 これら“表向き数値”を、更に深く検証してみます。 以前(コロナ前)であれば、非農業部門就業者数の増加目安は20万人。 この数字を上回ると、経済好調、下回ると金価格も上昇・・・・そのくらい重視された目安です。 今回の雇用統計では、この数値を大きく上回る37万9000人増・・・・本来喜ばしい数字です。  しかし今回の数値は、コロナ禍による一時解雇労働者が再雇用された、と言う意味合いが非常に強いのです。 勿論この事実そのモノが、労働市場を多少なりとも改善したことになっています。 内訳ではロックダウンの影響をモロに受けていた、娯楽・接客業が大幅な増加、小売業も4万ほどの増加となっています。 ただし労働参加率は前月より横ばいの61.4%。 このことから、“完全雇用に近づく”などという表現は、全く適切ではありません。  また失業者数はコロナ以前の1.7倍、1000万弱、長期失業者は1月から横ばいの410万人。 そして生産年齢人口の雇用者は、前年が61.1% ⇒ 今年は57.6% 雇用者数は、前年2月より950万人減少しています。 仕方なく非正規雇用となった不完全雇用者を含めた失業率は・・・・・11.1% !? ココまで来ると、決して安泰な内容ではないですね!? メディアで発表される数値は、しっかり検証した上で判断しましょう!

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    Vol.73 いきなりトピックス!?・・・・・

    Vol.73             2021.3.9.  『英金融サービス会社グリーンシル・キャピタルは英国裁判所に会社管理手続きを申請。事実上経営破綻した・・・・・』  『スイス金融大手クレディ・スイスグループが関連ファンドの新規開設や償還を停止し・・・・・』 よく経済紙にある、金融関連企業の破綻記事。 関連していた企業名なども列記し、その被害に大手が絡めばそれなりに注目を集める・・・・・・今回もそんな記事の一つと思っていました。   ただ今回は、その文脈上に『ソフトバンクグループ』と言う言葉と、大手の凍結から1週間で破綻申請が出されたこと、そして何より『売掛債権を対象にした金融を手掛け・・・・』 この文章を見た途端、最後まで読破!?し、更に色々と調べ始めました!?爆  日本の皆さんもご存知の『リーマンショック~正式には、Financial Crisis』・・・・・コレはいきなり当時の米大手銀行・リーマンブラザーズが破綻したわけではありません。 例えが良いとは思いませんが・・・・・ダムの決壊は実際に見たことはありません。 しかし水を放出するダムの放出口とは全く関係のなさそうな場所に出来た小さな“穴”であっても、圧力に耐えられず徐々に大きく広がり、そして四方に裂け、やがてダム全体の壊滅的な崩壊を招く・・・・・・その様なことがあり得る、と理解しています。  モノが壊れるとき、いきなり壊れるとすれば相当な衝撃が必要です。 ところが、何度も小さな衝撃を繰り返し、あるとき突然軽く触れただけで崩れる・・・・・・昔物販の仕事でよくお客様に言われました!? 『何もしていないのに壊れた!?』 と。苦笑 その前に色々あったはずなのですが・・・・・!?爆 この様なことは“モノ”だけの出来事ではなく、金融の世界にも前例があります。  皆さんもご存知の“Financial Crisis” が明るみになる前年、やはりサブプライムローンが原因で銀行破綻がありました。 その反動?がジワジワと広がり、大手金融機関を蝕み、やがて取り返しのつかない状況を引き起こしたのです。  今回のグリーンシル破綻問題。 原因となる詳細がまだハッキリしていません。 グリーンシル独自の問題なのか、SCF市場の問題なのか、その背景は?? 市場に与えるインパクトや思わぬ余波など、過去の経験則など当てにならないとは思いますが・・・・対処の準備は、市場関係者だけでなく一般の投資家まで、十分に可能だと思います。 しかし既に、『なるべくしてなった(破綻した)』 と言う意見や勿論リーマンショックを想起させるコメント、更には金融業界の“闇”の部分~マドフ事件まで飛び出す始末です!?苦笑  しばらくは金価格と米・長期金利(10年国債利回り)とのニラメッコ、そしてドルの動向と共に、この問題も注視していきたいと思います! ※各注釈は省略しました。解明時にまた注釈を加えます。

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    Vol.71 “ヤマ”の続きは・・・・・

                         Vol.71      2021.2.22. 先週までの8ヶ月振りの金価格の下げが、チョッとだけ止まったようです。 以前からお話していたように、下げでも上げでもどこで止まり、その後の動きに注目する・・・・今回は2/19の税込小売価格¥6,685で折り返しました。 現在2/22時点では、¥6,725。 海外相場は若干値を上げています。  下のグラフを見ると、小さな“ヤマ”が3つ。 そして今日上向きました。 この後の折れ線グラフの描かれ方は注目してくださいね! この次はどこまで上りつめるか、どの様な“カタチ”を描くか・・・・など。 さて今日は金価格についていくつか記しましょう。 いつもお話している、国内小売価格、海外相場・・・これらはどちらも“金(ゴールド)の価格”です。 上記のグラフと後に並べたグラフ大きな違いは、1. 日本円建てとUSドル建て2. 消費税込価格と税抜価格3. 1g単位の価格と1トロイオンスあたりの価格4. 店頭での現物(実物)小売価格と取引所での現物を伴わない価格=ペーパーゴールド 細かなことを抜きにして、この様な違いでしょうか? 他にも大阪商品取引所での金市場価格(1g単位、取引重量1kg or 100g) などがあります。 この価格は経済新聞の金価格として掲載されていますが、朝刊には前日の終値、夕刊には当日前場の終値・・・・・・と、かなりのタイムラグがあります。 また経済新聞に掲載される金価格は、取引価格ですので消費税は含まれていません。 そもそも現物の金・ゴールドの価格では無いのです!?  取引所での金額を現物のインゴット・バーに変えて手にするには、他に手数料と消費税を支払わなければなりません。※ 大阪商品取引所・・・・2020年7月、東京商品取引所の一部取扱品目が大阪に移管。金プラチナなどは従来のTOCOMではなく、大阪取引所に移る。 それでは海外相場と国内小売価格・・・・・どちらを参考にすれば良いの??苦笑 答えは何を求めるか、です! 自分は今現物の金・ゴールドを貯蓄の一部として推奨しています。 その関係で?実物の金を手にするには日本円建て国内税込価格を、そして世界中の出来事と金との関係を考察、推察するときに海外相場の動きを見ています。 勿論日本国内で金の先物、商品取引をされる方は、大阪商品取引所の金価格で売買することになります。 さてトロイオンスあたりのUSドル建て金価格が、どの様にして金税込小売価格になるのでしょう? 上のグラフは1トロイオンス辺りのUSドル建て金額の折れ線グラフです。 “青”は2日前、“赤”は昨日、そして“緑”リアルタイムの価格になります。 例えば本日(緑)にニューヨーク時間外の最高値は、およそ$1,793/oz 程になります。 この価格は日本円ではいくらになるでしょう??? この時間のドル/円相場は、¥105.8/$ でした。  $1,793 ÷ 31.1035(1トロイオンス) ⇒ 1gあたりのドル建て価格になります。 およそ1gあたり$57.65でした。この価格を円建てにします。  $57.65 x \105.8 = \6,099 この金額がグラムあたりの金・ゴールドの価格になります! ただし消費税も何も無い金額で、この価格から1キロ単位、100g単位の取引が始まります。 それでは実物(現物の金・ゴールドバー)の小売価格はどうなるのでしょう??? ココで注意していただきたいことは、日本の小売価格を案内するウェブ上でも、テレフォン案内でも 『1グラムあたりの小売価格』 と明記、案内されています。 そうです! “1g金の販売価格では無い” と言うことです!?苦笑  基本的に金額を発表している企業は、1キログラムの取引金額を確定し、その金額の1/1000・・・・1gあたりに金額を割り出していると考えられます。 なぜなら商品取引所は、1キログラムでの取引だから、です。 そ1キログラム未満(店舗によっては1kgと500g以外)のゴールドバーには、それぞれ重量に即した手数料(バーチャージ)が発生します。 ですから、1gのバーは\6,099+消費税は購入出来ません!?苦笑 更に国内税込小売価格は、現物(ゴールドバー)の移動コストという名目で、また販売価格という瞬時に価格変更出来ないこと等、様々な理由からプラスアルファがあるモノと考えて下さい。  勿論このような説明や規約があるわけではなく、取扱っている我々が考え得る、皆さんへの説明内容になります。 場合によってはかなりディープな内容ですが、ココを理解していただき、安心して金の現物・ゴールドバーを手にしていただきたいと思います。 イベント会場ではよくお答えするのですが・・・・・・個人的には1番安全な貯蓄対象だと考えています! 何故なら、今日初めて金を手にする方も、この仕事をしている方も、また老若男女どなたでも、今日同じ重さの金・現物を売りに行って手にする金額が皆同じ・・・・・・平等なモノですね!  …

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    Vol.70 ヤマが崩れて新たな展開に!? ・・・・・

    2021.2.19. 2月も半ばを過ぎ、貴金属価格にも動きがでてきましたね。  特に金価格はここ数日、日を追うごとに、という表現通りの下落を続けています。 出張明けの昨日、全国の店舗よりゴールドバーの発注が相次ぎ、今期の目標?期待していた大台を突破しました! 大きなモノから細かいモノまで、コレが日本?の実物・ゴールドバーの実状でしょうか? 金・国内税込小売価格~直近2ヶ月  20210219 上記グラフは今年の金価格推移になります。 現在(2/19)、金の税込小売価格は¥6,685/g です。 グラフの『カタチ』、気になりますね。 “ヤマ“が3つ出来て、現在下降中。 この場合どこまで下がり、どこで反転するか、自分ではこの点を気にしています。  しかし今日は、いつもお話している“価格が下がるにも上がるにも理由がある”という点にスポットを当ててみます。 現在の国内金小売価格は1月下旬から2月にかけて席巻した“レディット”騒動とは、多少異なる展開になっています。  金・ゴールドは株価ではなく、どちらかと言えば“ドル”、更に突き詰めれば“ドル金利”と逆相関関係にあたります。 勿論全てではありませんが、金利や配当の無い金にとってドル金利(金利の付く“ドル”)とは逆の動きをする場合が多くなります。 昨年1%を割った米長期金利(10年国債)が、今年1月より1%台に復帰。 そして2月に入ると、ジワジワと値を上げてきています。  今月1.3%を超える水準まで上げて、現在1.2%台後半で推移しています。(2021.2.19.11:00AM) コレは昨年0.5%前後で動いていた時期に比べ、“2倍以上の利率”ということになります!?苦笑 更に昨年は“逆イールド”現象という状態で、金価格上昇には強い“追い風”状態であったことも、連日金価格最高値更新の一因でもありました。 ココで皆さんには疑問が沸き上がる?と思います。 “金利” “逆イールド”って何?になりますよね。 前置きが長過ぎましたが!?苦笑 ・・・・ それではココから本題に! まずココでいう“金利”とは、アメリカの国債の金利を指します。 よく比較されるのは、 2年国債 ・・・・ 短期国債 10年国債 ・・・・ 長期国債   と分けています。 コレはアメリカに2年間お金(マネー)を貸して付く金利 ⇒ 米・短期金利(通常2年国債) そしてアメリカに10年間お金(マネー)を貸して付く金利 ⇒ 米・長期金利(通常10年国債) このように考えて下さい。 さてそれでは“逆イールド”とは・・・・・言葉通り、イールドカーブといわれるものが逆転することです。 それは     2年国債金利 > 10年国債金利  状態を指します。…

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    Vol.69 今度は金の値動きを・・・・・

    Vol.69   2021.2.12. 以前にプラチナの値動きを特集?し、想像以上の反響を頂きました。 2匹目の何とかではありませんが、今回は『金・ゴールド』についての値動きを眺めてみます。 11/30~12/1 にかけて大きく値を下げた金価格は、12月中にモドカしい動きを続けました。 その後月末から値を上げて、年明け1/5に7,000台でスタート。 現在では下図のような動きになっています。  本当は“金価格の動き”という観点から、ドル建て相場を参考にしたいのですが・・・・・苦笑 実際に現物志向の方も多いと思いますし、身近で分かり易い、というご意見もありました。 自分でも現物を推奨している立場?から、今回は国内税込小売価格で進めます。 ご了承下さい!笑 何か見覚えのある『カタチ』に見えませんか? そう!プラチナの値動きの際にお話したカタチです!笑 今年の年明け1/8 が¥7,086/g 最高値で、その10日後1/18 ¥6,734/g が最安値になります。 なんと1ヶ月間で(実質10日間)、¥350の上下幅がありました。 気になるのはその後の動き・・・・・1/18から1/21に向けて上昇、1/28までゆっくり下落し2/2に向けて再び上昇します。その後2/5に¥6,776/g まで下げて、2/9 まで上昇します。 そして現在下げ加減・・・・・・日本円で¥6,700台後半まで下がるのか??  そうです!小さな“三尊”を描いていますね! 小さすぎて見過ごしてしまうか、体制に影響なしと判断するくらいのモノです!? それでも気になります・・・・・更に下落を続けるのか?? それとも上昇に転じるのか???笑 チャート表、日足など専門用語を知らなくても、金額の動きを見ることで、価格の流れを推測することは誰でも出来ます。 この上げ下げには必ず理由があるモノです! それぞれの日に起こった、発表された世界の出来事を、是非探ってみて下さい! さて今週は・・・・・・店頭でのご注文が多かった一週間でした。 というよりもご注文受ける前に、ゴールドバーそのモノが手配できない状況でした!? 人間の心理的なモノでしょうか、下がり続けているときは手を出し辛い。 上がりかけて慌てて飛びつくというと言葉が悪いですが、ご注文にもその様な傾向があります。 勿論急落後の朝は、何故か?全員臨戦態勢で電話に向かいます!?爆  別表からも、2/8 前に下がり上げ始めた月曜から注文が続きました。 ココ最近と異なるところは、“大きなバー”の注文が続きました・・・・・・1キロバーを4本、1キロバーを1本と500gバーを2本、のように。 勿論通常通り?100gバー、200gバーの問合せは、相変わらず多いままです。  ココで現在の金を取り巻く環境を整理しておきましょう。 現在の金価格は金そのモノの需給によるよりも、ドル相場や米・長期金利(10年債)などの動向によって価格の上下を繰り返しています。 コレは以前にもお話した、金の長期保有によるモノではなく、投機の対象として売買されている・・・・・・その影響が大きく現れていると考えられます。 毎日の上げ下げで一喜一憂しないほうが良い、とも以前に記しました。 世界最大の経済大国・アメリカの動向が、コロナ、新大統領、新たな布陣・・・・・これらの政策、コメントが強く影響します。 コメントや各アナリスト情報など、“良い”表現が多く出回っていましたが・・・・・米・経済状況は決して楽観できるものではありません。  先日のFRB・パウエル議長の発言にもありました。 前週に労働省から発表された雇用統計では、失業率、就業者数など前月比で“改善”というモノでした。 しかしその内容は決して褒められる内容では無かった、とも。…

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    Vol.68 米・ドル離れ・・・・・・トピックスから今の時代を考えてみる

    Vol.68      2021.2.10.    金を眺めながら、様々な世界の出来事に出会うことが多々あります。 経済だけでなく、政治や金融は勿論、ゴシップ、民族・宗教や人種、更には普段なら興味もなく見過ごしてしまうトピックスまで、金・ゴールドという“窓”を見ると、今までとは異なる世界が見えてくる・・・・・偉そうなことは言えませんが、自分が実体験として皆さんへ強く推奨できることと思っています。 さて今日は、最近の(チョッと時間が経ったけど・・・!?) トピックスから驚きの2点をご紹介します! ◆まず一つ目は・・・・・ 今月になって、仮想通貨・ビットコインが急騰しました。 米EV(電気自動車)大手テスラCEOイーロン・マイク氏は、米・証券取引委員会(SEC)に提出した有価証券報告書の中で“多額の現金の運用先を多様にする投資方針に改める”としました。 運用対象として、暗号資産などのデジタル資産や金地金、金EFTに言及しました。 この発表の為?か、金価格は一時高騰します!笑 テスラは今年1月、ビットコインを15億ドル(日本円で約1,600億円!) を購入。 更にテスラ製品をビットコイン支払に対応させる考えも表明しました!  ビットコインが急騰した訳ですね!?苦笑 しかしこの発表には、海を超えて賛否両論、様々な意見が飛び交っています。 いくつか目を通すと、アメリカではテスラ車はネットで買えるそうです。 ネットで注文し、テスラ社員が自動車に乗って納車、その社員は簡単な説明をして、Uberに乗って帰る・・・・・銀行振り込みですが、ビットコイン支払であれば更に簡素化できると考えたのでしょう、ということです! 正直言って凄い時代になった・・・という印象です。 自分が取り残されていく、そんな気持ちになりました。  ただココで大事なことは、ドルの価値が薄れてきている? ということです。 米国でドル決済でなく、仮想通貨決済を可能にする、言葉通りにその程度のことと済ませないで下さい。 桁外れのキャッシュを稼ぐ米企業が同じ様な方向を向けば、間違いなくドルの信認に発展します。 ある経済学者が“暴落の前に金融の天才がいる”という表現をしました。 ここ数年、世界中にポピュリズムという言葉に見合う人物が登場しました。 平和ボケの我々日本人からすれば、世界中が利己主義的な、トゲトゲしい世の中になる・・・・・そんな心配をされた方もいるかと思います。 その象徴のように世の中の格差が増大し、株式市場でも実態とかけ離れた、それこそ“バブル”と思わせる、異様な世界を創造しています。 そのポピュリズムの象徴?混乱の中心人物がトップを降りた途端、金融の世界に“異端児”と叫ばれる人物が舞台に上がっています。 世の中教科書通りにはいかないことだらけですが・・・・・特に今、このコロナ禍では過去の症例?は通用しない、と自分では感じています。 本当に世間で言う“バブル”なのでしょうか?? そういえば、あの、元FRB議長アラン・グリーンスパン氏の言葉に、“バブル否か、はじけてみないと分からない” というモノがありました。 ◆さて二つ目のトピックスは・・・・・ 2021年1月、ロシアの外貨準備高の構成比率が公表されました。 ロシアの中央銀行は保有する海外準備高の構成比率を半年後に公表します。※ 外貨準備とは、『国の金融当局が対外債務(外国に対する借金)の返済や輸入代金の決済、自国通貨の為替レートの急変を防ぎ、国際取引を円滑にするために行う』とあります 殆どの国が、基軸通貨・ドルを蓄えています。 ちなみに日本は、米ドルだらけの外貨準備高です!?苦笑 2020年6月末の数値ですが、ロシアの外貨準備高でドルは、全体の22.2%(前年比2%減)、金・ゴールドは同22.9%(3.8%増) ・・・・・ ドル < 金・ゴールド となりました。 ロシアは世界でも群を抜くほど、毎月のように大量の金・ゴールドを市場から購入していました。 しかし昨年4月、金・ゴールドの購入を止めると公表しました。…

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    Vol.67 プラチナの“ヤマ”物語!?・・・・

    Vol.67 2021.2.8. 先日Vol.59にて初めてプラチナのお話をしました。 自分自身初のことで、緊張しつつもザックバランに開き直って綴ったところ、予想もしない反応を頂きました。 こうなると話の都合上、その後はどうなった・・・・ということに。 国内小売価格をグラフにしたモノが、下図になります。 Vol.59と比較していただくと面白い。 1/22は\4,174/gでしたね。 その後、微増!?し\4,200手前まで上がりました。 そしてシッカリ!?1/28まで下がり続けました!笑 1/28に\4,005まで下げて“三つの山”が終わったプラチナ価格は、その後上昇に転じます。 今まで超えられなかった¥4,200の壁を超え、現在新たな展開になっています。  今回の金額上下には、米株式市場で話題の『レディット』 が関係して“いた”、又は“いる”とも考えられています。  米・株式市場での規制に対し大きな波紋を投げかけて、次は貴金属市場の“銀・シルバー”へ流れました。 銀鉱山会社の2社が18%、14%と急騰、銀価格がまたもや急騰・・・・銀市場、銀価格の動きに“異様”さが感じられました。 しかし株式市場のような、ヘッジファンドとの“空売り締め上げ”!?ではなく、どちらかというと“共闘”と表現された先生もいました。  現在の国内小売価格は、1グラム当たり¥105.05! 金価格の$2,000並に驚きです。 その流れというか、そのSNS上でも貴金属市場への書き込みが・・・・・・。  銀・シルバー市場~プラチナ市場へ・・・・・当然考えられることですね。 今回の上げも、もしかしたらその様な原因で動いたのかも知れません。 今回“三つの山”が終わり新たな展開の始まり、と記しました。 しばらくは投機的な動き、投機マネーに翻弄されそうな市場かも知れません。 いずれにしても銀市場も、プラチナ市場も、投機マネーが流入し易い市場です。 今後の値動きには注意して下さい。 プラチナをお持ちの方は、今後起こりうるかもしれない“乱高下”に一喜一憂するかもしれませんね!? ただ大切なことは、今回の“ヤマ”を見つけたようにどちらに向かっているのか・・・・・トレンドとでも言うのでしょうか?・・・・をシッカリ見極めて下さい! ちなみに金・ゴールド市場は、それらに比べると途轍もなく大きな市場です。 安全ということではありませんが・・・・・・ゲームストップ株価のようには勿論、銀・シルバー市場のようにもならない、と思っています。  ご安心下さい!笑

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    Vol.66 いつもと違った視点で…

                            Vol.66    2021.2.5 皆さんも、日本の借金は???財政不安が??失われた30年??・・・・こんな言葉を耳にしたことはありますよね!? 実はこれらの事柄に関して自分としては、『その通り!』と完全に賛同はしていません。 が、全く否定している立場でもありません・・・・・中途半端ですね!?苦笑 そんな時に面白い記事、というかコラムを見つけました。 元・財務省にお勤めの方らしく、説得力抜群で一気に読み切ってしまいました!?爆 日本の平成の30年間、よく失われた30年と表現する方もいます。 よく言えば、元号通り平和な30年、国際競争にも敗北し平和ボケした30年だったのかもしれません!? ところが、その様な思い、考えを払拭?するような数字がいくつもあるのです。 ご存知ですか?  また知った上でもその様に思いますか・・・・・。 今でこそコロナ禍でも受入れられ企業決算は、大きく明暗を分けています。 しかし平成の時代にも史上最高収益を上げた企業は多数ありました。 トヨタもそのひとつです。 2000年以降に史上最高収益を上げた企業は更に増え、企業の“貯金”である“内部留保金”が倍増します!? ちなみに現在その額は・・・・400兆円超!? 現在の日本のGDPの80%ほどの“貯金”があることになります! また保有する手持ち資金は200兆円近くになるといわれています。 世界一の経済大国アメリカを支える企業の手元資金は、日本の1.5倍。 経済規模が4倍の国ですから規模換算すると、日本企業は米企業の2.5倍の資金を持っていることになります!?苦笑 日本企業は“お金持ち”ですね!?爆 考えてみれば、バブル崩壊後でも貿易収支は常に10兆円前後の黒字! 赤字転落は、東日本大震災後です。 また赤字額にしても、今まで積み重ねてきた黒字額に比べれば・・・・・微々たるモノといえるでしょう。 その赤字にしても“モノ”の輸出入です。 考えてみて下さい。 日本企業は海外に子会社を作り、現地でモノを作り、そして日本を含め世界中に輸出しているのです。 日本は、日本からは“モノ”ではなく、“資本”を輸出しているのです。 そして企業の“貯金”=“資産”は増大!?しているのです。 国際競争力が落ちた!?・・・と言われます。 確かに平成に時代に、GDP世界第2位から3位に落ちました。 更に差は広がり、日本と中国の差は2.5倍以上になりました!?ひとつの数字を見れば、間違いなくその様に見えます。 しかし、毎年10兆円もの貿易黒字があり、何十年も経常収支が黒字の国、おまけにGDPは世界第3位・・・・・世界中探しても、この様な国はありません! 日本は経済的にはトップクラスであり、“お金持ち”な国であることは、世界中の誰もが知るところなのです! 更に付け加えれば、日本の外貨準備高は1兆2000億ドル超! この数字はEU全体の2倍以上。 国民一人当たり100万円以上の外貨準備残高額になります! 更にこの数字は、GDP世界第2位の中国と比較しても3倍にもなります!! 既に多くの日本人にも周知のモノとなりましたが、日本の個人の金融資産残高は1900兆円。 国民1人あたりでは1,000万円を優に超えます。 この数字は世界でアメリカに次ぎ、第2位。 コレ金融“資産”なので、土地を加えると・・・・・!?  今までの内容からも想像できると思いますが、日本の対外純資産は約3兆ドル! コレは世界一です。 この意味することは、日本は世界一の債権国 = 世界一のお金持ち、といもいえるのです!…