金の独り言

Vol.87 フロス・・・市場の過熱感から金を感じる・・・・・

Vol.87               2021.5.7

 G.W. が明けて最初に週末、NY金価格は節目とみなされる$1,800を超えました。

先々週から値を$1,790台後半まで上げては下げを繰り返し、日本時間の昨夜$1,800を大きく超えてきました。

  三尊?いや5回ほどの上下動の後ですから、この後の動き、振れ方など、ジックリ見極めたいですね。

  先週、日本ではG.W. 直前に、米FRBパウエル議長の“フロス”という表現が紙面に現れました。

これは、パウエル議長が『今の株式市場は“フロス(froth)”であり・・・・』と、表現した“言葉“です。

バブル(泡)より細かい気泡のようなもの・・・・・・バブルまではいかないが、その兆候があるということでしょうか?苦笑

 そこで終らずにチョッと深堀したら、・・・・・・この“フロス”という表現は、2005年当時のFRBグリーンスパン議長が住宅価格の高騰時に使った言葉でした!笑

 その後その“フロス”は“バブル”に育ち、サブプライムローン問題を引き起こして弾けました ・・・・・ 皆さんご存知ですね!?

  そして今日、米FRBよりFRS=Financial Stability Report(金融安定性報告)の報告がありました。  コレは年2回、金融機関や市場の健全さの点検を目的に報告されるものです。

 その内容には、“資産価格の急落への警鐘“を主題としたものだったようです。

株式などリスク資産は、期待される収益や過去の水準に比べて高くなっている ⇒ 脆弱であるかもしれない、というモノでした。  

ゲームストップによる株価の乱高下や個人資産オフィスによる多大な損失などを例に挙げていたようです。

 またアメリカではノンバンクへの銀行貸し出しが急増している、という報告。

アルケゴス・キャピタルを前例に、大手銀行がノンバンクへの信用供与は未使用も含め1.6兆ドル!

日本円にしておよそ174.4兆円!? ・・・・・・ この数字、日本の年間GDPの1/3以上の数字です!

 最後にリスクを負う動きが加速し、脆弱性を高めている。  

株価は最高値を更新し続け、低格付けの社債金利が大きく低下している・・・・・・低金利政策の長期かも一因、と認識した報告でした。

今更という気もしますが・・・・・・・ここ数年世界中での金融緩和政策が長引き、市場が過熱しすぎていることは、市場関係者に限らず感じていたことでしょう。

昨年からコロナ禍にもかかわらず、私の周りや店舗にて金の現物・インゴットバーが求められてきました。 

以前の購入者からすれば、この高値で・・・・・と煙たがられていましたが、終ってみれば、売上高は過去最高になりました。

その時も・・・・・高いとはいえ、今資産として金・ゴールドを購入する方が最後には笑う!? ・・・・と感じました!?(7,8月の独り言を参照)

そして今、市場の過熱感が金融当局から実際に指摘される・・・・・リスク資産から安全資産へ転換する方がグッと増える、そんな報告内容と感じたのは自分だけではないと思います。

 イベント会場等でのお客様との会話では、今すぐに使うお金(マネー)でなければ、金・ゴールドに替えておくことをお勧めします。  貯蓄が出来ないと思うなら、○○円まで貯めたらではなく、今買うことが出来るだけの金・ゴールドに替えておくことをお勧めしています。

 何グラムだからではなく、持っているかいないか、が大事です!

繰り返しになりますが、0は何をかけても、またいくらに上がったとしても0。

1よりは2へ、5から6,7へ、というように、今できる(手にできる)グラム数から、確実に金・ゴールドを手に入れることを考えてみて下さい。

それも貯蓄だと思うのですが・・・・・・・。

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