Vol.91 Sell in May の5月ですが・・・・・
Vol.91 2021.5.24.
先日より・・・・正確には5/19から、ビットコイン等、暗号資産(仮想通貨)が暴落しました。
キッカケは、18日付で中国当局(銀行団体といわれる)が、金融機関への仮想通貨関連業務の禁止の通達が出たこと。
コレに対し短期投機企業が、仮想通貨全般に売りを発した為だそうです。
更にこの暴落を受け米株式市場は大荒れ、米株式は全般的に急落しました。
では金・ゴールドは???笑
一時$1,900手前まで上昇後、急落、そして値を戻し、終ってみれば前日終値比でプラスでした。
激しい乱高下の1日でしたね!?苦笑
この“投売り”は週が明けた5/24現在、まだ激しい乱高下が続いています。
この一件で完全ではないですが、あれだけ多くの著名投資家、有名人、特にテスラのマスク氏が推奨していた仮想通貨は、“ヘッジ”の資産、“インフレに備える”資産ではない、ということが鮮明になったと思います。
各国中央銀行が様々な試みを打ち出していますが、この様な状況を見ると、再考が必要であり、新たな対策や検証を求める声も上がりそうです。 とはいえ無くなるとも考えにくい。 “仮想通貨”=“Cryputo currency;クリプトカレンシー”という名前がいけないのかな?とも思ってしまいます!?苦笑
ちなみに“Crypto”とは“暗号”という意味だそうです。
この暗号資産を各国中央銀行が開発、既に活用している国までありますが、一体何故???
様々な理由があるようですが、1番“重い腰”と感じるのがアメリカ、そして日本かな!?
世界の基軸通貨“ドル”を有するアメリカ、その傘下?の国・日本!?・・・・・・・国際取引に暗号通貨がメインになると、今までの“ドル決済”とは大きく変わりますね!?
ドルの発行体に問題が生じれば世界中が混乱を引き起こすことは、ここ数年でハッキリしてきました。
各国が躍起になるのも分かるような気がします。
それでは何故金ではダメなのですか?と思われる方も多いと思います。 私もその1人。
金・ゴールドは“価格が高い”という方もいるかと思いますが・・・・・・・それより大事なことは“有限資源”であることではないかと考えます。
そうです、金・ゴールドは地球上で終わりのある資源なのです。
それが原因などとは考えていませんが、世界中が暗号資産に躍起になるのは、金=有限資源の終わりが想定できるからではないかと考えています。
既に有名になってしまいましたが、現在地球上に存在する金(この場合純金・K24計算)は、およそ20万トン。 よくオリンピックプール4杯分と表現されます。
更に現在確認の出来る金鉱脈は、およそ5万トン強。 もう何年間も、同じ数値が報告されています。 そしてその多くが海底深く眠っているともいわれています。
そしてここ数年は、毎年年間3300トン~3500トンの金が産出されています。 単純計算で地上の金鉱脈はあと10年強で枯渇してしまう計算になります・・・・・・・その為に世界中で、ドルに頼ることなく、金・ドルに変わるものを模索しているのではないか、とも考えられますよね。
それでも並行して、宗教的、文化的思考とは関係なく、国を挙げて金を購入している国家もありますね。
ただし今回のような一件を目の当たりにすると、また現在のコロナ禍において、“発行者がいない”、“誰の債務でもない”、“信用リスなどとは無関係な価値”・・・・・・この様なモノは、今のところ金・ゴールドだけかな? と思わせる出来事でした。
その様な環境下の金・ゴールドは、上昇して$1,900に近づくと下落を繰り返しています。
先週末、NY金価格は若干下げました。 が、週単位で見ても3週連騰、5月に入って$110以上の上昇、率にすると6.5%にものぼるようです。
んんん??
そんな状況がついこの前までありましたね!笑
つい先月までは、$1,700後半から$1,800に近づくと下落・・・・・・1ヶ月間で$100の“ズレ”がありますが、同じ様な動きをしています。
その間の世界の出来事を思い出して見てください。
今回は中国の暗号資産への締め付けがキッカケになっていますが、現在はこの様な不安定な状況になり易い世界であることもまた事実です。
この短期間を振り返って、米株価の大幅な上昇でも金価格は下落していません。
米長期金利の上昇で金価格の上値を抑えられた期間はありましたが、現在はどうでしょう??
長期金利が1.6~7%で落ち着くと、金価格はインフレヘッジとして再び上昇しています。
暗号資産の下落で、更にリスクヘッジとしての威力を発揮している・・・・・・そう考えるのは、自分だけでしょうか?