Vol.84 G.W. 前の嵐の要素は?・・・・・・・
Vol.84 2021.4.26.
4月後半~5月にかけて、日本のG.W.は波乱が多いものです!?
まず先週(4月後半)までの状況を整理しましょう。
年明けから金の輸入量が増え、3月に160トンの金を輸入したインド。 この4月はコロナ感染が爆発的に増加し、首都・デリー、商都・ムンバイが外出制限となりロックダウンも視野に入っています!? 今春の婚礼シーズンへの影響が懸念されます。
更にインド・ルピーレートもドルレートで3%超えの上下幅を生み、インド国内での金小売価格にも影響が出るものと思われます。
一方中国は金の現物需要が旺盛なようです。 中国国内の金小売価格は、ロンドン国際価格に対して$10以上のプレミアムが上乗せされているようです!?驚 中国人民銀行の金輸入も積極的で、人民銀行の金準備ではなく国内への金の取り込みとも考えられる現状です。
他方ヨーロッパでは、金・銀地金・金貨の需要増が見られます。 年初から続いた金ETFの解約=売却が下火になりつつあることを見ても、金現物への需要が復活しつつあるように感じます。
そして経済でもコロナでも大国・アメリカ。 週末に報道官より『増税案』に関する発言で、なにやら暗雲?が出てきた金融界。 まだ憶測の段階とはいえ、誰もが以前より分かっていたこと。
コレは1.9兆ドルの『アメリカン・レスキュウ・プラン』、2.3兆ドル規模の『アメリカン・ジョブズ・プラン』、新たな『アメリカン・ファミリー・プラン』など、これらの財源を企業や富裕層への増税で一部賄う、というモノ。
大統領就任時から富裕層への『増税』を謳っていましたが、コロナ禍での発令は市場ではサプライズとして受止められたようです。 一時的ではあったにせよ、戸惑いが数字として現れました!?
コレも決して『アルケゴス』問題と無関係には思えません。
上記内容は4月28日の発表を予定されているようで、内容によっては日本では29日の祝日のため、週末の30日に影響が出てくるものと思われます。
そしてその余波というか、その後の動き等、日本のゴールデンウィーク中に現れるものと思います。
日本では週が明けて週末の欧米市場を眺めると、それなりに動きはあったようですが、今のところ心配されるほどの動きにはなっていないと思われます。 今後の動き、情勢などには注意が必要です!
日本は都市部の緊急事態宣言やゴールデンウィークの大型連休ですが、世界の情勢は刻々と動いています。
毎年思うことですが、季節の良いこの時期の大型連休は決して悪いことではないと思っています。
世界中がサマーヴァケイションの時期は、皆が『止まっている』のでまだ孤立感は無いのです。
ですが一部の日本の人達にとって、この日本の『大型連休=ゴールデンウィーク』は意外と思われるかも知れませんが、落ち着いて休んでいられないというのも事実です!?苦笑 自分自身も何年かに一度は、G.W.後のトンデモ無い状態を経験しています!?涙
今回起こっている世界中の出来事が、日本のG.W.中に大きな流れを変えていく・・・・・・そんなことにならないように願いつつ、今後の動向を見守りたいと思います。