Vol.154 ≪ 深読みの週末!? ・・・・・ 金価格の最高値更新の日々と為替介入 ≫ 2024.4.19.
金関連の見出し、解説、評論・・・・・最近特に多いですね!? 非常にご無沙汰コメントになりました⁉苦笑今日の経済メディアには、金 ETF に関しての記事がありました。 『Gold,Silver 現物価格に連動する ETF では、その裏付けとなる資産(アセット)との乖離が問題・・・・・・』すなわち、金の投資需要に対して、ETF 側で現物の手当が追い付かない状況というのです⁉ 驚 現物の裏付けで成り立つ上場投資信託として、裏付けの手当がつかない・・・・・・・トンデモな状況です⁉驚愕 実際の現物市場に身を置く身である自分の目にも、過去に例が無い程の『実物の取り合い!?』を感じています。 それも全国で求める重量、欲しい重量はほぼ同じ、という厄介な状況です⁉苦笑 さて金・ゴールド市場では、米・FRB の利下げ延長観測!?から、上下動の激しい動きが続く今日この頃です。 2024 年は昨年末より利下げ政策の年、という金・ゴールドへの追い風を前提とした年なのです。ですから国際金価格は年初より高値圏で動いている、と言っても過言ではないでしょう。 そこへ中東の地政学リスク、大幅な?慢性的とも言える円安、利下げの時期延期観測など、様々なモノが混在している今日この頃です⁉苦笑 為替市場では、152 円が介入のボーダーラインなどとも言われてきましたが、未だに介入は無・・・・・・・現在 154 円台半ばの今となっては、やはり訳があったように思います。本日どなたにか口頭で話しましたが・・・・・財務相・中央銀行総裁会議。 ココで米・イエレン財務長官との会談が予定されていたようです。それまで“引っ張った”のかもしれません⁉爆円高での為替介入は、日銀が円を刷り襟れば良いモノ。円安では、ドルを売って円を買わなければならないのです! 世界一の米・国債を保有する日本は、売り出す“ドル”は大量にあるものの、アメリカに許可なく市場で米国債を売り出すわけにはいきません⁉爆爆 前回の介入時も、国内ではなく海外の口座からドル売り円買いを試みています。ですから限界がありました・・・・・・大して効果もありませんでした⁉爆 今回の会合では、そのあたりの許可を得た・・・・・日本国内からドル売り円買いをしたいと。深読みでしょうか?? 鈴木財務相や事務次官等のコメントにある通り“有意義な会合”だった、のだと考えています。そのあたりを深読みすれば、本日取引終了間際が一番やりやすい・・・・・・市場への影響を最小限に抑えられる機会、と考えていましたが・・・・・・なぜか時間外の朝から不憫な動きだったドル/円為替市場が、12 時前にいきなり 1 円ほど円高に振れました⁉驚 結局日本時間 16:00 過ぎ、何事もなく終わったようです(一説にはイスラエルのミサイル攻撃とも言われています)もしや日米、日米韓の財省会談後の会見が、市場への抑止力になったということ・・・・・・深読み過ぎますか!?爆 そんな神経質な週末でした⁉苦笑それにしてもメディアの力なのか、日本国民にも危機感が漂うのか、日本でも国内金・小売価格が最高値を更新し続ける今週も“ご注文のアラシ”でした⁉汗地金商社にも在庫が欠ける、対応不可が続出!?驚愕過去にもありましたが、ほぼ毎日在庫切れの状態。せっかく店頭にお越しいただきながら、ご注文をお断りをするケースが全国でありました⁉涙
Vol.153 ≪ 日本のマネーについて、ふと考える・・・・・・ » 2024.3.22.
Vol.153 ≪ 日本のマネーについて、ふと考える・・・・・・ » 2024.3.22. 日銀がマイナス金利政策を解除しました。既に皆さんもお耳にしていた通り、市場も織り込み済みで動いていたようです。 メガバンク 3 行も預金金利を上げることを公表しました。某 M 銀行は『従来の 20 倍!・・・』などと大きく出ましたが!?、今までの 0.001%が 0.02%・・・・・⁉爆 表現の自由ですね!? 爆爆さて海外金相場は、現地時間3/21発表の米3月・PMI(購買担当者景況指数)速報値に大きく反応して、1オンス$2,200超えから一気に下落・・・・・・一時$2,160 台まで急落しました。 日本時間の朝方にはやや戻し、国内金小売価格は$2,180 台から計算されたようです。動きの激しい週末になりそうです。 さてさて、本日は日本のマネーデータの一部をご紹介します。モノゴトは、知っているかいないかで視野が変わりますから・・・・・。 2023 年 12 月末現在、日本の金融総資産は 2141 兆円前回 2023 年 9 月末は 2121 兆円でしたその中でも主な項目別では・投信保有残高 106 兆円 +22.4%・株式保有残高 276 兆円 +29.2%・保険年金定型保証 537…
Vol. 152 ≪ 店舗からのご質問・・・・・正念場!?の年度末 ≫ 2024.3.19.
Vol. 152 ≪ 店舗からのご質問・・・・・正念場!?の年度末 ≫ 2024.3.19. 久々のコメントになります。先月西日本でのイベント会場にご来場いただきましたお客様より、新たなご質問をいただきました。“生”のご質問です! 皆さんにも共有致しますので、是非ご参考にして下さい。①:日本の物価高や海外の物価に、金は影響されるのか?されないとしたら、何に影響されるのか? A:金の価格、日本の金・小売価格は,日本の物価高、海外の物価に直接影響されることはありません。結果的に物価高の時期に金・小売価格が上昇することもありますが、直接関連性があるわけではありません。 日本の金価格(金・小売価格)は、海外金相場(USドル建て)と為替相場をもとに作られています。その為、海外金相場(ドル建て)から作り出される円建て小売価格は、為替相場、特にドルの影響を強く受けます。 加えてアメリカの長期金利が上昇することは、US ドルが他の通貨に対し強くなり易くなる為、金価格の上値を抑える傾向があります。 このような観点から、アメリカの長期金利、US ドルとの関係(反相関)が強い、と言えます。(現在はドル指数も上昇し、海外金相場も高値安定ですが・・・・) ②:火災が起きた時、金はどうなるのか?保管に火災の対策は必要なのか? A:金・ゴールドは 1,062~1,064℃の融点を持つ金属です。実際の火災の温度は分かりませんが、高温により変形や溶けだすことは考えられます。またインゴットとしての取引の可否は不明ですが・・・・たとえカタチを変えたとしても、金としての価値は変わりません。ご家庭での対策として、家庭用耐火金庫での保管という方法もあります。 ③:5年後、10年後、金の価値はどうなっていると思われるか?(個人的な見解でよいので、見通しを教えてほしい。将来、違う結果でもクレーム無し) A:コロナ禍以降、過去の経験則等では語れないほど世の中の変化のスピードは速くなりました。〇〇年後という表現は避けますが、海外金相場では中期的には$2,300/oz、長期的には$3,000/oz と見ています。 国内金小売価格は、その時の為替相場次第です。例えば、$2,300/oz 時に為替相場が 1 ドル 150 円であれば、1g あたり税込小売価格は¥12,200~12,300。 1 ドル 160 円であれば、1g あたり税込小売価格は¥13,000 台です。更に円高で、1ドル 140 円であれば、1g あたり税込小売価格は¥11,400 台という計算が成り立ちます。世界中を巻き込むパンデミック(コロナやリーマンショックなど)が起きれば、上昇スピードは更に速くなると思われます。個人的には今後 10 年(15 年は不要)前後には、地球上の金鉱脈の限界をメディアが騒がせていると思っています。その時は$3,000/oz…
世界の出来事・・・・・Vol.151 ≪ トンデモな新たな年も早1ヶ月・・・・・・今年の傾向は?? ≫ 2024.1.29.
世界の出来事・・・・・Vol.151 ≪ トンデモな新たな年も早1ヶ月・・・・・・今年の傾向は?? ≫ 2024.1.29. 新しい年も、早くも最初の月が終わりに近づきました。 その1月後半の先週は、経済通や投資家、そしてニワカ投資家や金融好き!?には落ち着かない経済イベントが続きました。 まだまだ今週、最終週には米・FOMC、月が替わって週末には米・雇用統計と、2024年の方向性を占うイベントが続きます⁉ 先週発表された米・主要経済指標は、順にPMI、GDP、PCEデフレーター・・・・・・ななんじゃそれ!?と思う方も、とりあえず慣れることをお勧めします⁉苦笑 諸項目は後にして、PMIでは米経済の変わらずの底堅さ、力強さを示すものでした。 そして翌日、米・10-12月期の国内総生産 (GDP)速報値では、市場の予想(前期比+2%)を大きく上回る ”3.3%”!? 驚 各項目でも、力強さを示すには十分な数値でした。 この結果を受け国際金価格は上昇!? ・・・・・・ ここで ”アラ、そう!?“ と思った方、ココまでにしましょう!苦笑 そして”なぜ??? “と思った方、下記に続きます⁉ 爆 通常、ココまで力強い経済指標が続けば、米・FRBの金融政策では利下げ時期が遅くなると考えられます。 ですからドル指数は上昇し、米・10年国債利回り(長期金利)も上昇し、国際金価格は下落する流れになります。 今回の価格の上昇は、GDP統計に付随して発表された米・10-12月期個人消費支出 (PCE)価格指数(デフレーター)によるものと考えられます。 今回の米・GDPの7割以上占める個人消費・PCEでは、市場の予想通りの落ち着いた内容でした。 前年比は+2.6%、その中でもコア(変動の大きいエネルギーと食品を除く)デフレーターは+2.9%・・・・・・ 2四半期連続で3%を下回る結果です。 FRBがインフレ目標とする”2%” を ”ほぼ” 達成する数値に収まっていたのです! インフレ目標の2%に落ち着くのであれば、現行の政策金利は非常に高いものになる・・・・・5%を超える政策金利は、景気には効きすぎる水準と言えます! 昨年9月から据え置かれた政策金利・5.25~5.50%では、高すぎるということです。 そこで早晩金利は引き下げられるという市場の推測から、国際金価格は上昇したと考えられます。 現にドル指数は低下、長期金利は下落しました。 実際にはGDP発表直後、金市場ではフラッシュトレードのような下落が見られましたが、その後は徐々にではありますが ”反発" という動きになりました。 現在は、狭い範囲内での小幅な動き、のようです。 この後の市場は、1/30,31の米・FOMC、週末の米・1月の雇用統計に注目しています。 月末のFOMCでは金利据え置き、その後の声明にて利上げ時期を探る、という構図と見られます。 いずれにしても、米・金融政策における利上げ時期、利上げ幅(回数)などが、今後の大きなポイントになりそうです。 2024年は米・金融経済問題だけでなく、米・大統領選挙もあります。 共和党では、前大統領・トランプ氏が圧倒的な状況のようです。 アメリカの政治ではありますが、世界の金融政策、市場には大きな影響を与えます。 そして膠着・難航するウクライナ戦争、被害が更に拡大し国際的な分断を加速しかねないとも思えるハマス‐イスラエル戦争、更にさらに各国・各政府で微妙な温度差を感じる台湾問題・・・・これらが全て…
世界の出来事・・・・Vol.150≪ ソロソロ本丸!?・・・・国際金価格$2,000 超えと国内金価格¥10,000 超え ≫ 2024.1.11.
トンデモな1年が終わり新たな年が明けた途端、ご存じの通り驚くニュースが続きました。一日も早い復興をお祈りすると共に、今回の災害の犠牲なられた方々へお悔やみ申し上げます。 冒頭から波乱の1年の始まりを感じる年明けでした。金を取り巻く世界もじっくりではありますが、明らかにそして大きく変わろうとしているように感じます。かなり久々のコメントになります。 ・・・・・ 諸事情により、かなりタイトな毎日でした⁉ 苦笑年頭だからというわけでもありませんが・・・・昨年の夏の終わりから現在に至るまで、金を取り巻く世界を振り返ります。何度もお話をしてきましたが・・・・・・ 昨年8月 29 日からの 1 か月間国内金小売価格は節目の¥10,000(税込)を超え、9 月末から 10 月初旬には\9,000 台後半まで下落し、10 月中旬に再度¥10,000 を超えて現在に至ります。 この期間の前半は、“為替のイタズラ“ に翻弄されている期間とも言えました。ただこのイタズラ、長引いたり消えたと思えば時折また顔を見せ ・・・・・・・ それでもソロソロ終焉かな、とも感じています。 以前にも 8 月末から始まった国内金小売価格¥10,000 台は、“為替“=円安の影響とお話ししました。8 月中旬頃から日ごとに円安が進行し、8 月下旬には 1 ドル¥146~147 に!(比較材料として、国際金価格が$2,000 を超えていた 5 月の連休明けは 1 ドル¥135 台でした⁉ 驚)この8月下旬の国際金価格は、1 オンス当たり$1,920 弱 ・・・・・ それでも今日現在と比較すると、まだ$100…
Vol.149 ≪ 久々のコメント ・・・・・・・ 9 月と 10 月の 1 万円台に思う!? ≫ 2023.10.27.
Vol.149 ≪ 久々のコメント ・・・・・・・ 9 月と 10 月の 1 万円台に思う!? ≫ 2023.10.27. バッタバタな毎日を過ごしているうちに、国内の金小売価格は 10,000 円を超え、計ったように 30 日後に大台を割り 9,000 円 台に・・・・・・ 10 月に入り一時 9,600 台へ下落と思ったら、10 月 16 日にはまた 10,000 円台へ!? 驚 最近の金価格の変動や最高値を更新し続ける上昇は、9 月のそれとは中身が全く異なる状況なのです! この間様々な “ニワカ・アナリスト” の方々が、それぞれに好きなことを仰っておられました!?苦笑 時間の経過と共にハッキリしてきたことと現状を照らし合わせ、金価格について正確な視点を持って下さい。 今日はチョッと難しいと思っても・・・・・・知っているかいないかで、今後の金を取り巻く環境を見誤ります!? 啞然 この夏以降のイベント会場では、『まだ 1…
Vol.148 « 8 月も終わりに近づいて・・・・・様々な考察!? » 2023.8.25.
Vol.148 « 8 月も終わりに近づいて・・・・・様々な考察!? » 2023.8.25. 8 月も終わりが見えてきたと思ったら、キナ臭い放送がありましたね。 ロシアの軍事会社・ワグネル創始者・プリゴジン氏の乗る自家用機が墜落。 その前日には、そのプーチンに近い存在として中核人物が事実上の更迭。 報道では、現在次の役職へ向けて休養中としてという記事でした!? これらの報道を見て、世界的大企業=経済をけん引してきた企業のトップを事実上追放、首相交代、外相解任など側近を身近な人物に限定するお隣中国の存在を思い出しました。確か外相は行方不明だったか・・・・・・怖!?自分の”偏った”見方かもしれませんが、どちらにも共通することは側近にイエスマンをそろえた為、発想は固定化し進歩無し。 前置きが長すぎました!? 苦笑今日日本の金・小売価格は史上最高値を更新しました。 1g あたり¥9,948(税込)。8/1 の最高値を 2 円更新です。 その中で金とプラチナを売りに来られた方が、上がった理由を知りたい、と連絡がありました。 いつもの前置きですが 苦笑、 『あくまで今お話しできることは推測であり、コノ理由で上がった、下がったかは断定できません』。 以前より記していますが、明確な理由など後日ハッキリすることです。今日の最高値には、今週初からの伏線があります。 先週までは NY 金価格スポットでは、1 オンス当たり$1,900 割れでした。今週になり、底堅いはずの米・経済指標に”カゲリ” = 悪化が見え始めました。 今すぐどうにかなるモノではなく、長期的に見てあまりよろしくない・・・・・そんな数値から、NY スポット価格でも 1 オンス当たり $1,900 に復活します。労働市場数値の下方修正もされたりと、$1,900 復活を後押しする数値が続きました。気づけば、$1,915 超。 その後はいつもの堅調な経済指標がチラホラ。…
Vol.147 ≪ 賞味期限は??中国不動産市場から考える・・・・・ ≫ 2023.8.23.
Vol.147 ≪ 賞味期限は??中国不動産市場から考える・・・・・ ≫ 2023.8.23. 8/18 ご存じの方も多いと思いますが、中国の不動産大手・恒大集団が、ニューヨークにて連邦破産法第 15 条に基づき破産申 請を行いました。 2021 年に資金繰りから窮地に陥っていた企業ですが、正直言って忘れていました!? 苦笑チョコっと調べてみると、2021.9 月にデフォルトらしき声明。 2022 末に日本円で 49 兆円の負債、これは前年 6 月(2021 年)末の 40 兆円の負債が 2 割増えた数値です!?そしてかなり大袈裟!?に “破産” という言葉が躍っていましたが・・・・・実は、コノ米・連邦破産法 15 条というところがミソです! この 15 条は、海外の企業が米国内の資産を差し押さえられることなく債権者と交渉するためのモノらしいのです。 悪い?分かり易い?言い方をすれば、破産による差し押さえ逃れ、の法律です!? 驚 しかし恒大集団の負債は、この程度で収まるモノではないということも詳細に記してありました!? 更に今回の報道は、中国不動産最大手・碧桂園の資金繰り悪化報道のタイミング直後という、何か匂うと感じているのは自分だ けではないと思います。 どうも中国・不動産バブル不安をピンポイントで揺さぶる・・・・・・とも受け止められる、そんな報道にも感じたのですが!? 苦笑 今後のポイントは、国民の混乱を一番恐れる中国・中央政府が救済に乗り出すかどうか・・・・・要・注目です!…
Vol.146 ≪ ドルの国際通貨=覇権について考える・・・・・ ≫ 2023.8.21.
Vol.146 ≪ ドルの国際通貨=覇権について考える・・・・・ ≫ 2023.8.21. 最近様々なコメントの中から、自分が考えていることと非常に近い、面白いコメントを見つけました。 ご紹介と共に、最近の金を取り巻く世界と併せて考察していただければと思います。 ご存じの通り、最近の国内金・小売価格は為替に大きく左右されます。 これは”円安の為”と一言ですませば、それ以上の理由もなく終わりです。 以前ココでも記しましたが、現在は”円安ではなくドル高”と考えています。 ドルの独歩高の為、世界中の通貨が下落しているのです。 そう考えるのは何故か!?・・・・・ドルが覇権を失いかけていたところに勢いが出てきた・・・・これだけでは正しくはないように思います。 底堅い経済を背景に米国へ世界の投資マネーが流れてきた。 その為ドルが買われドル高になった・・・・・これはかなり近いようにも 思います。 では何故流れてきたか・・・・・・!?そこでドルに対抗!?してきた流れ、つい”この前”までを振り返ります。 1999年 欧州共通通貨・ユーロ誕生2000年 サダム・フセイン、イラク原油決済通貨をドルからユーロへユーロ紙幣流通開始 2003年 イラク戦争開始国連にて拒否権を持つ常任理事国、仏・露・中がイラク戦争に反対表明 米は単独で開戦。開戦大義は”大量破壊兵器” ⇒ “無し” イラク原油決済はドルへ戻る2006年 ユーロ紙幣量がドルを超える2007年 原油価格高騰で沸くロシア・プーチン・・・”ルーブルを世界通貨”発言!?まで飛び出す 2008年1月 ジョージ・ソロス、”現在の危機はドルを国際通貨とする時代の終焉”という超爆弾発言!?9月 リーマンショック2009年 米・中2大国時代の始まり・・・・・・ “この前”までは、このような流れだったと思います。そして最近ではウクライナ戦争を端に、SWIFT から除外されたロシアの”人民元圏”参入が目立ちます。 またブラジル、アルゼンチンの中国貿易では人民元決済が行われています。 更に南米共同体では、”南米共通通貨構想”が復活しています。 これはユーロ誕生に刺激を受けたのか、以前にもこのような”構想”は生まれていました。 また中国中央アジアサミット-9 か国が加盟-では、”運命共同体”を創ることが合意され、中央アジアでは将来、”人民元圏”は ほぼ確定的とも考えられています。この中には中国の他、インドも加盟しているところがポイントです。世界では、明らかにドル離れが加速しているのです。 いつまでも以前からの”大きな傘の下”で先進国ぶっている国は、もっと自分の足元を見据えるべきですね!?…
Vol.145 ≪ 日米の GDP と為替市場の現在について ・・・・・・ ≫ 2023.8.17.
Vol.145 ≪ 日米の GDP と為替市場の現在について ・・・・・・ ≫ 2023.8.17. 早速!?久々の昨日・コメントから質問を受けましたので、ご返答を。 先日米・7月の小売売上高の発表を受け米・長期金利が上昇し、ドルが対主要通貨で上昇しました。 この結果を受けて為替市場では円安が進行、金価格は下落した、と記しました。 それに対して、日本の GDP は上昇したのに円安とはなぜ?・・・・・というモノです。 確かに、先日の報道では4‐6月期のGDPは1.5%プラス。 日本のGDPは年率6.0%となり、金額にすると日本のGDPは 過去最高の 590 兆円に迫るモノ、なる記事もありました。 自分は経済の専門家ではないのですが・・・・・専門家のコメントを借りれば、GDP の控除項目となる実質輸入の減少でプラス成 長の 7 割を占めるとか。 この実質輸入は国内需要によって左右されるので、実質的な国内需要が減少したことになります。実質 GDP の民間需要は大幅なマイナス。最大の原因となっているのが実質個人消費。 表向きの数値の詳細を精査すれば、実質的な国内経済は決して良くない、ということを示している・・・・・。自分ではかなり分かり易い表現、納得の説明と感じましたが、いかがでしょうか??また今の為替市場は、我々からすれば “円安” も、実質的には世界中が “ドル高”。 中国の不動産バブル崩壊で景気が失速する中、米・景気は根強い数値が並びます。 世界の投資マネーがアメリカに引き寄せられている・・・・・これが現在の為替市場です。 この為替市場のポイントが米・景気や FRB の金融政策によって左右され変化する状況であることは、皆さんもある程度ご理解い ただけると思います。 よって日本国内の事情を基に現在の為替市場を語っても今一つピンとこない、と感じているのは自分だけではないと思います。 見方を変えれば “円安”…