Vol.163 ≪ 金価格の高騰原因は・・・・ ≫ 2025.5.1.
Vol.163 ≪ 金価格の高騰原因は・・・・ ≫ 2025.5.1.
なんと 2025 年も 5 月に入りました!
昨日、日本時間の日中から海外金相場は乱高下・・・・というよりも、急落です苦笑
そんな中で昨日、World Gold Council=ワールドゴールドカウンシルより、2025 年第 1 四半期の需給データが発表となりました。
金業界では最も信頼できる、”どちらにも寄らない”データと言えるでしょう!
金を語る上では、最低限知っておいてくださいね苦笑
数字を見る場合、どのような数字でも同じかもしれませんが、よく使われる表現であり、意図的に混同される表現『前期比』と『前年同期比』・・・・今回はこの 2 つも併せて表記します。
発表された需給データは、2025 年第 1 四半期(2025Q1)です。
『前期比』とは、2024 年第 4 四半期(2024Q4)です。
『前年同期比』は、2024 年第 1 四半期(2024Q1)
供給≫ 2025Q1 2024Q4 2024Q1
鉱山産出 : 855.7t 957.1t 853.4t
リサイクル : 345.3t 358.7t 349.6t
・・・・・・・・・・・・・・・
需要≫
宝飾関連 : 380.3t 547.5t 480.1t
地金・コイン類: 325.4t 326.0t 317.3t
(バーのみ : 257.6t 236.6t 226.8t )
金 ETF : 226.5t 18.7t △113.0t
中央銀行 : 243.7t 365.1t 309.9t
・・・・・・・・・・・・・・・・2025 年 1‐3 月期の主な需給内容です!
前年同期はマイナス、前期は 18.7t だった ETF が今期(1‐3 月期)に 226.5t!驚
昨年初頭は買う人より売る人が多く、年末になって多少買う人が売る人より増えた、から・・・・・・今年は年初から投資の対象とな
っていることが窺えます!
中央銀行の金購入も、昨年 1 年(1,000 トン超)のほぼ平均値!
このあたりが、金価格高騰の原因と考えて良いでしょう。
もちろんココには、アメリカの金融政策や不安定な世界情勢が背景にあることは否定できません。
皆さんには戦争=金価格高騰という、単純な発想は持っていただきたくないですね苦笑
少なくとも今年第 1 四半期は、短期の投資・投機?と引き続き中央銀行の金購入が金市場を席巻していた、と考えられます!
もしかすると、短期筋は十分利益を出しているハズです!
利益を確定させ『Sell in May』・・・・金価格の下落、かもしれません
しばらくは乱高下の市場と見ています!