Vol.73 いきなりトピックス!?・・・・・
Vol.73 2021.3.9.
『英金融サービス会社グリーンシル・キャピタルは英国裁判所に会社管理手続きを申請。事実上経営破綻した・・・・・』
『スイス金融大手クレディ・スイスグループが関連ファンドの新規開設や償還を停止し・・・・・』
よく経済紙にある、金融関連企業の破綻記事。 関連していた企業名なども列記し、その被害に大手が絡めばそれなりに注目を集める・・・・・・今回もそんな記事の一つと思っていました。
ただ今回は、その文脈上に『ソフトバンクグループ』と言う言葉と、大手の凍結から1週間で破綻申請が出されたこと、そして何より『売掛債権を対象にした金融を手掛け・・・・』 この文章を見た途端、最後まで読破!?し、更に色々と調べ始めました!?爆
日本の皆さんもご存知の『リーマンショック~正式には、Financial Crisis』・・・・・コレはいきなり当時の米大手銀行・リーマンブラザーズが破綻したわけではありません。
例えが良いとは思いませんが・・・・・ダムの決壊は実際に見たことはありません。
しかし水を放出するダムの放出口とは全く関係のなさそうな場所に出来た小さな“穴”であっても、圧力に耐えられず徐々に大きく広がり、そして四方に裂け、やがてダム全体の壊滅的な崩壊を招く・・・・・・その様なことがあり得る、と理解しています。
モノが壊れるとき、いきなり壊れるとすれば相当な衝撃が必要です。 ところが、何度も小さな衝撃を繰り返し、あるとき突然軽く触れただけで崩れる・・・・・・昔物販の仕事でよくお客様に言われました!? 『何もしていないのに壊れた!?』 と。苦笑 その前に色々あったはずなのですが・・・・・!?爆
この様なことは“モノ”だけの出来事ではなく、金融の世界にも前例があります。 皆さんもご存知の“Financial Crisis” が明るみになる前年、やはりサブプライムローンが原因で銀行破綻がありました。 その反動?がジワジワと広がり、大手金融機関を蝕み、やがて取り返しのつかない状況を引き起こしたのです。
今回のグリーンシル破綻問題。 原因となる詳細がまだハッキリしていません。
グリーンシル独自の問題なのか、SCF市場の問題なのか、その背景は??
市場に与えるインパクトや思わぬ余波など、過去の経験則など当てにならないとは思いますが・・・・対処の準備は、市場関係者だけでなく一般の投資家まで、十分に可能だと思います。
しかし既に、『なるべくしてなった(破綻した)』 と言う意見や勿論リーマンショックを想起させるコメント、更には金融業界の“闇”の部分~マドフ事件まで飛び出す始末です!?苦笑
しばらくは金価格と米・長期金利(10年国債利回り)とのニラメッコ、そしてドルの動向と共に、この問題も注視していきたいと思います! ※各注釈は省略しました。解明時にまた注釈を加えます。