金の独り言

Vol.74 金の争奪戦!?から見えるモノ・・・・・・

Vol.74            2021.3.10.

世界で一番金を産出している国はどこでしょう?

以前銀座でセミナーを行っていた際、毎年第一回目に投げかける質問の一つです。

当時はそれなりに?有効な質問でしたが、2021年になると既に皆さんご存知ですよね!?苦笑

答えは・・・・・・中国です。

今ではなんでもない質問ですが、我々の世代(1970年代迄の就学者)の授業では、世界中の金やダイヤモンドは南アフリカで採れる、と習いました。 現に1970年代に南アフリカでは、年間1,000トン以上も産出されていた時期がありました!?(驚愕 )

コレは当時の世界の総産出量の2/3に相当します!?

さて今日のテーマ『金の争奪戦!?』ですが、この中国が現在、あまりなじみのない国々から金を買い漁っている・・・・・・その様な動きがあります。

 実際に中国の2020年度の買収金額は前年を下回ったものの、金をはじめとする貴金属関係では大きく前年を上回ったようです! なななんと、件数ベースで2019年の3倍!?

更に、いつものように? 中国産金会社らはライバル勢をはるかに上回る金額を提示し、資産を買い漁る・・・・・と記載されていました。

ではどの国から買い漁る??・・・・・・

コレが西アフリカや南米だそうです!

オーストラリアやカナダ、アメリカが中国企業による買収への審査を強化、厳格化したことが原因とされています。 また中国からの投資を歓迎する新興国が多い地域、であることも一因となっているとも考えています。

現在オーストラリアやカナダを競争相手に、高額提示で権利を買い漁っているようです。

ただこの記事をココで終らせてはいけません!

先日WGC(World Gold Council)のレポートによれば、現在地球上で残存する金鉱脈はおよそ5万トン強 だそうです。 私が初めて“金”を専門的に携わった頃は、いつ調べても残存する地球上の金鉱脈はおよそ7万トンのままでした!?爆

世界一の“金”の産出国・中国。 その中国が西アフリカや南米という金資源の豊富な地域で買収を続けるのは、単純に国内資源の減少が原因です。 またこの買収劇は“金”だけでなく、様々な希少金属(=レアメタル)も対象になっていると考えています。

そう言いながら、ですが・・・・・・既に知られていることですが、中国は金だけでなく様々な天然資源の“宝庫”とも言われています。 しかし10億を超える人口を抱えた国家として、天然資源の確保は国家の最重要課題になっています。 

そこでチョッと考えてみて下さい・・・・・・何故国の中に“ウィグル自治区“という表現があり、また今になって虐待などが大きな問題として取り上げられているのですか? また何故ある日突然“尖閣諸島”は領土などと言い出したのでしょう?

ある程度の想像は出来ますね!?苦笑

この様に考えると、それでは香港は?ですが・・・・・コレはウィグルや尖閣とは、チョッと違うと思われます!?爆

この買収劇、資金に関しては必ず、イヤ絶対!? 笑 国営銀行などがバックについて“破格値”を“演出”していると考えてしまいます!?苦笑

話がまた大きく逸れてしまい、余談になってしまいますが・・・・・・

以前からイベントやセミナーにて使う質問の一つに『ダイヤモンドの世界一の産出量は、現在どこの国?』 

 答えは・・・・ロシアです!?

ココでポイントは、『ソビエト社会主義人民共和国』ではない、ということです! 『ロシア』なのです!!! 

広大な国家のロシアで、ある日突然ダイヤモンドが湧き出たわけではありません!

ソビエト時代に、ダイヤモンドがこれほど採れると、世界中で話題になっていましたか?

自分自身その当時、ヨーロッパと日本にて宝飾関連の仕事をしていました。

その際ロシアでもダイヤモンドが採れるらしい、という話は聞いていましたが・・・・・笑

ソビエトからロシアとなり、国を開放して資源開発が進んだ、その結果思惑通り!?想像以上に!?ダイヤモンドが産出された、と考えるのが王道と考えます。

振り返れば、中国も金の産出量が世界一になったのは2005~6年だったと思います。

ここでもいきなり“金”が湧き出したのではありません!

国を解放して、外資を取り入れ、先進国より最新の金の採掘技術も取り入れ、操業3~4年経ってやっと“金”が世界市場に出回る・・・・つじつまは合いますね!?笑

自分自身では、世界中の国々―先進諸国―が開放もしない国の資源状況は公表しないモノ、と判断、解釈しています。

実際にやってみないとハッキリしたことは言えませんが、でもそれが今までの“外交“!?と考えています。

その“外交”のカタチが、もしかしたら変わっていくのかな?と考えさせる記事に感じました。 

近代史の英国が植民地とした国々・・・・・今で言う資源の“宝庫”ばかりだと思いませんか?

戦後“火山国家“の日本でも、その火山の周辺は全て“国立公園”や“国定公園”・・・・個人が、企業が掘り起こすことは禁じられています。 

何故でしょう?笑・・・・・・・いつか機会があれば・・・・・

この様に“金・ゴールド”を通して世の中を眺める、ホンのちょっとした事柄を掘り下げていくと、今まで見てきたモノとは異なる“景色”が見えてくる・・・・。

そう感じるのは、自分だけではないと思うのですが・・・・・・!?笑

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