Vol.60 予定とは・・・異なりましたが・・・!?
Vol.60 2021.1.23. 世界最大の経済大国・アメリカ。 国のトップがやっと替わったばかりか、社会、経済、民族・・・・あらゆる面で、現在大きな問題に直面している国家です。 よくアメリカを世界一の経済大国という言葉を使いながら、そこで終ってしまいますが・・・・何で比較してどの位の違いがあるの・・・・? という素朴な疑問を持つ方もいるでしょう。 調べれば分かる・・・という方も多いと思いますが!?苦笑 ただ世界の経済大国の順位を知ったからといって、何もならない・・・・・ソコに意味するものを見つけることが、“世界を俯瞰する”ことになるかもしれません!?笑 実は一般には各国の国内総生産=GDPで比較されます。 2019年世界のGDP10傑?・・・・米ドル建にて比較されます! 1.アメリカ 21兆4800億ドル 2.中国 14兆1700億ドル 3.日本 5兆2200億ドル 4.ドイツ 4兆1200億ドル 5.インド 2兆9600億ドル 6.フランス 2兆8400億ドル 7.イギリス 2兆8100億ドル 8.イタリア 2兆1100億ドル 9.ブラジル 1兆9300億ドル 10.カナダ 1兆8200億ドル 意外な国が、」と思われる方も多いでしょうし、やはり、膝を打つ!?方も多いと思います。 世界一の経済大国・アメリカは、その昔第2位だった現在3位の日本の約4倍! 第2位の中国の1.5倍!・・・・やはり経済大国です!? カナダの次点!?11位にはロシアです。 1兆6600億ドル。 この表は特別なものではなく、ここ数年顔ぶれ?は変わっていません。 中でもアメリカ1国だけで、世界のGDPのおよそ25%(24.6%)。米中2国で世界の40%を超えます!? 昨年大きな問題となった米中経済戦争、その大きさ、重大さが分かりますね!?苦笑 また昨年、各国・地域で打ち出されたコロナ対策基金や経済政策を思い出してください! 昨年3月に打ち出されたコロナによる米・経済対策は、なんと約3兆ドル! 日本のGDPの60%をドンと放出!?したのです! 更にバイデン新大統領は、1兆9000億ドルを追加すると公約しました。 凄い金額ということがお分かりですね。 ちなみに日本はアレコレ集めて?80億円!? ・・・・・ それらとは別に“GO TO ○○”にも公費を投入して、感染を拡大したと非難を浴びていました!?苦笑 政治家のマネーに対する感覚の違いを感じます!?…
Vol.59 慣れない!?プラチナを見ています!??爆…
Vol.59 2021.1.22. 先日チャート表を見ながら、“三尊”というお話を記しました。 以前銀座にて金のセミナーを開催していたときに、何気なく話しに盛り込んでみたら、参加された方から想像以上の反応を頂きました。 自分としては意外という以外!?言葉がなかったことを思い出します。 たまたまその年一年の金額推移を見ながら、ちょうど面白いように形作っていたので紹介しただけのつもりだったのですが・・・・予想外の質問、感想を頂きました!?苦笑 今回は現在のプラチナ価格の変動に、その当時に似たカタチを見つけましたのでご紹介しましょう! 下図はここ2ヶ月近くのプラチナの小売価格を示したものです。(某大手貴金属資料) 昨年12/22に\3,766とココ2ヶ月での最低価格になっています。 実はココが分岐点。 それ以前の12/初旬から小さな“ヤマ”を3つ描いて12/22に最低価格です。 この3つの“ヤマ”を描く間に流れが変わり、12/22を境に急騰したと考えられます。 そして新たな“ヤマ”を描きつつあります。 なんと!今3つ目の“ヤマ”を描き始めていますね!笑 このヤマがもう少し大きくなるのか、それとも下降線になるのかは、見極めないといけません。 来週あたりがその“ヤマ”を迎えそう!?笑い それではどこまで?? 表の中で1/10頃下がった価格は、12/22以前の一番高い“ヤマの頂点”に近い!?ですね。 つまり最初の“頂点”が、今回の“タニ”とほぼ同じ価格・・・・・自分の中ではこの次(3つの“ヤマ”の後)の下がった金額に注目しています。 あくまで自分の中で、ですが・・・・・この近辺を超えて下がり続けるようであれば下げ相場、この近辺に近づき、また近づく前に上がり始めれば強気の上げ相場、と捉えています。 20210122 プラチナ国内小売価格 12/22 \3,766 1/22 \4,174 ココで注意してください!コレは方程式ではありません!笑 価格が上がるか下がるか・・・・・いつも話していますように、上がるにも下がるにも理由があります。 表の動きが方程式でなく、売買の心理的なモノであれば、現在の世界情勢、プラチナを取り巻く環境を考慮すべきです。 特にAI取引のプログラムも人間が設定しています。 過去と同じようにはなりませんが、過去の経験則から割り出されたプログラム、と考えることは、決して無理なことでもないでしょう。 いずれにしてもプラチナの大半は工業製品です。 世界の経済状況に大きく左右されます。 また投機的な動きも盛んです。 その点を十分考慮して下さい。 自分としては、米・バイデン政権が誕生し、盛り上がる米株式市場。 現実に米・主要3指標は過去最高値を更新したことは、その象徴でもありますね。 米・経済が本当に力強く伸びているのか・・・・・今週までの米・経済指標は一部を除き良好な結果でした。 その一部とは、週間新規失業保険申請件数。 90万人と発表がありました。先週より改善、市場の予測よりも減少。 そう表現すると、良い結果にも見えます。 ただ単純に90万人は多すぎます。 ちなみに、リーマンショック時の最悪時が60万人!?・・・・・以下に多数の失業者が出ているか、お分かりですよね!? これらの数値から、来週は一休みで徐々に下落。 その後の決算発表などを通じて、もう一ランク上に上がっていく、と自分では見ています。 慣れないプラチナの考察です。 『あら、そうなの!?』程度に見てください!?苦笑 文中に出てくる“三尊”とは相場用語のようです。 『・・ようです』という無責任な表現は、自分も聞いた、教えて頂いた言葉だからです。 自分に金の世界を開いて下さった、故・先代社長が相場の言葉として教えて下さいました。…
Vol.58 米・大統領就任式前後の金価格
Vol.58 2021.1.21. 期待先行相場!?笑 世界一の経済大国・アメリカ。 この国の動向で世界の経済、指標は動きます。 金も多分に洩れず・・・ 前週1兆9000億ドルもの経済対策を打ち出したバイデン米・新大統領の就任式が、厳戒態勢の中滞りなく行われました。 前日にはイエレン次期財務長官の承認公聴会が開かれ、早期大型財政支出に前向きな姿勢を示しました。 コレにより米株式相場は、米版“ご祝儀相場”的な上昇で終っています! 金相場もコレに洩れず、ヨーロッパ市場で下げた価格も米市場にて前日比+$26超、日本の国内小売価格も前日比+\76(税込)でした。 ココで先週より大きく下げていた金相場について、色々と調べてみました。 以前より、金価格は株式よりもドル相場に反比例、相反する動きをする・・・と言っていました。 勿論全てではありませんし、特に近年、当てはまらないケースが多々ありました。 先週からの金価格下落は、明らかにドル高、米10年債利回り上昇から金売りが原因、と考えられました。 ここのところ、“AIトレード” “EBS”など話が続いたので、このプログラムされた“アルゴリズム”での売買という点で見てみます。 外為市場では、大型経済対策案の噂から発表に反応してドルがユーロに対し上昇しました。 また国債増発を視野に、米国債の金利が上昇しました。 金相場からも資金がそちらに回ると、金価格は下落します。 ソコへ元FRB議長、次財務長官イエレン氏の大型経済対策歓迎のスタンスが確認され、“無事”就任式が終わり、いよいよ“1兆9000億ドル対策大統領”が確定したのです!? 国債増発はほぼ確定、インフレリスクのヘッジとして、大量に金市場にマネーが流れたことは想像できます。 先週までは バイデン大型経済対策 ⇒ 国債増発など ⇒ 金利上昇 ⇒金売りプログラム!?がヒットして・・・金下落 今週になると $1,845近辺の200日移動平均線を下回る+10年債利回り低下 ↓ 金購入プログラムがヒットして・・・・・金上昇 この様に考えられるとコラムに書かれた先生がいます。 分かり易いですね!? もっと砕けて表現すると、昨今の金価格の動きは・・・・・あらかじめプログラム(アルゴリズム)されたトレード機能が作動して、自動的に大量の売買を繰り返したと考えられます。 この観点から考えられることは、昨今の上げ下げは中長期的視点―中長期の保有―での売買ではない、ということです。 現物保有を勧めている立場から、この金価格の乱高下に惑わされない!?で欲しいと切に願います 貯蓄としての金保有であれば、ここはジッと知らん振りで良いと思いますが・・・・・いかがでしょう!?
Vol.57 電子ブローキングシステム・・・・・昔は微笑ましい!?
Vol.57 2021.01.18. 今日の国内金小売価格は、昨日に比べ+69円。 価格は上昇しました。 直近の海外相場=NY金市場は、キング牧師生誕記念日で休場。 オセアニア市場、時間外取引では$20ほど上がって、$10ほど下げて・・・・・海外相場では+$10/oz。 グラムあたりの金額で+69は行き過ぎ!?と感じた次第です。 先代社長が、“自分で価格を決められれば絶対に負けることは無い”・・・・今日に限っては、この言葉を強く思い出しました!?爆 さて昨日より様々な種類の調べモノに押しつぶされて・・・・その中でチョッとだけ記憶に残ったことを。 外国為替市場では、既にかなり以前より金融機関は電子ブローキングシステムを導入しているようです! 電子ブローキングシステム=EBS・・・コンピューターシステムが取引を仲介する 情報端末を通し取引金額、取引条件について、売り手と買い手を瞬時に付き合わせ取引を成立させます。 確認作業は勿論、取引の経過や約定もすぐに照会出来ます。 更に人工知能を搭載し、進化し続けているそうです。 スポット(直物)取引の7~8割このアルゴリズムによって取引されています。 アルゴリズム・・・あらかじめ設定したプログラムに基づく投資判断 ↓ 自動売買 コレにより外資系を中心に、為替ディーラーは10年前に比べ1割ほどに減少!? 現在EBSは外国為替市場だけでなく、勿論金市場も、証券、債権・・・様々な市場を席巻しています。 人間の感情論は全く入る余地は無く、更に人工知能によって、ある意味ではマニュアル、教科書に近いプログラムに沿って自動売買されている、と考えているのは自分だけでしょうか? 勿論誰でも簡単に解析できる程度のマニュアルや教科書ではないと思いますが・・・・・・!?爆 逸話も見つけました! 日銀=日本銀行が、最後に為替介入したのは2011年だそうです。 為替ディーラーがEBS=電子ブローキングシステムを使用して円買い・ドル売りを展開。 ソコへ成約相手がモニター上に現れ・・・・・“BOJ” !? BOJ=Bank of Japan=日本銀行 日銀の為替介入に大声!? ⇒ フロア全体が騒然となり・・・・・日銀の介入に追随するように、全員が円売り・ドル買いに走ったそうです。 結果は勿論、大きく円安に動いたようです! しかしこの逸話は、日銀の動きなどリアルではありますが・・・・正に“人海戦術”ですね!? 10年前・・・・・・一昔前はまだ、微笑ましいと捉えましょう!?
Vol.55 様々な調べモノから・・・・・
Vol.55 2021.1.15. 海外金価格はNY時間に$1,800を試すような動きから、半ばまで回復。 前日比をやや上回る$1,850を超えて終了しました。 マスコミではトランプ大統領の弾劾裁判を盛んに取り上げていますが、米・現地時間1月14日は様々な経済イベントが行われました。 その中から、主要ないくつかを整理しておきます。・ 米・週間新規失業保険申請件数 965,000件 前月比+181,000件 (市場予想:795,000件)・ 米・FRBパウエル議長のプリンストン大でのWEB講演 金融緩和策の出口戦略への質問にも、早急な返答は避け、一時的な回復では変更はしないと明言 フォワードガイダンスにて、慎重な説明、緩やかな告知を名言 ↓ 市場の予想通り!? ハト派発言に終始する・ バイデン次期大統領 追加景気対策案発表 1兆9,000億ドル規模! ・ワクチン接種加速等 4150億ドル ・家計への直接給付 1兆ドル $600 ⇒ $1,400 失業給付 $300/w ⇒ $400/w + 9月まで延長! ・中小企業やコミュニティへの給付 4,400億ドル (うち連邦政府へ3,500億ドル) およそ200兆円(日本のGDPの40%)に及ぶ景気対策を公表! この景気対策に好感し、外国為替市場ではドルが買われユーロが売られる展開が進みました。 ユーロ売り/ドル買い ⇒ ドル高進行 ⇒ ドルで取引される金・ゴールドには割高感 落ち着きかけていた米10年債利回りは、一時1.07%前後から1.12%を超える 国債増発懸念も広がり、金・ゴールド買いへの動きも見られますが、上値が重い展開です。 国内金小売価格は、△3円。 ほぼ動き無し。 プラチナが動き出しました。 この世界には疎いのですが・・・・・この世界に入るキッカケを下さった某眼鏡大手、故・前社長の教えでは、プラチナの国内小売価格を見ると、もうヒト波その後に新たな景色が見えそうです!?苦笑 また金のコメント他を確認中、何故か?アメリカのスタートアップ会社“REEF technology“・・・・駐車場の活用で大きく成長しています! “駐車場“というと我々日本人は、おそらく同じ考えを持つと思います。 彼らの素晴らしいところは、テクノロジー社会を見据えて“人“にスポットを当てて更に夢を広げているところです。発想もですが、着眼点、“目の付け所“が素晴らしいと思いました。 タメになります!
Vol.54 経済用語の勉強・・・・・①
Vol.54 2021.01.14. 自分でも理解を深める為・・・・様々なコメントを深く理解したいがために・・・・・経済用語の勉強です! 今日は最近良く使われる専門用語について・・・・・ ・Break Even Inflation rate ・・・・ 10年利回り債の流通利回りから10年物価連動債の流通利回りを差し引いく ↓ ・プラスに推移 ⇒ 市場の物価が上昇と予測 ・マイナスに推移 ⇒ 市場の物価が低下と予測 ・名目金利 ・・・・・ 一般に金利と呼ばれるもの Ex. 定期預金の金利が0.022% ・実質金利 ・・・・・ 名目金利に物価上昇率を加味した金利・・・!? では実例で・・・・・・ ※税率は考えないこと!?苦笑1. 一年間で物価が4%上昇したとします。年の初め、価格100万円の自動車は年末には104万円で販売されることになります。 一方銀行の預金金利が3%だとすると、年初に預けた100万円は、年末には103万円になります。 年末に預金を引き出して自動車を購入すると、104万円マイナス103万円・・・・1万円余計に支払わなければなりません。 コレはモノの価値の上昇率がお金(マネー)の価値の上昇率より大きかったことになります! 見方を変えれば、お金(マネー)の価値が下がっていく。 コレをインフレーション(インフレ)と呼びます。2. 1.とは逆に一年間に物価が1%下がったとします。年初100万円の自動車は年末には99万円で購入出来ることになります。また銀行の預金金利が1%だったとすると、年初に預けて年末には101万円になります。 1と同じように年末に預金を引き出して自動車を購入すると、101万円マイナス99万円・・・・2万円手元に残ります。 モノの価値の上昇率がお金(マネー)の価値の上昇率より小さかった、ということです。 コレをデフレーション(デフレ)と呼びます。 デフレとはモノの価値が下がることを意味します。 物価が下がる!?・・・・そんな経験は???⇒USED市場の消耗品!?・・・・かな??? ココで・・・1は金利3%、物価4%ですから、金利から物価を引くと△1%(マイナス1%) 2は金利1%、物価マイナス1%ですから、金利から物価を引くと プラス2% ※数学的に考えないこと!?苦苦笑 最初の金利を名目金利、計算された結果が実質金利と呼びます!・ 実質金利が低い・・・・・・企業の資金需要は高まります・ 〃 高い・・・・・・ 〃 低くなります ☆ある国の国債金利(一般に10年国債金利)が1%でインフレ率が2%に満たないのであれば ・・・・・実質金利はマイナス圏ということですね! 物価が下がることは、あまり経験が無いのですが・・・・ほぼ横ばい、又は微増として、ある国を例にすると・・・・マイナス金利が導入されれば個人よりも、企業にとって資金需要が高まるハズ ⇒ 設備投資増大!? ⇒ 雇用の拡大 ⇒ 経済の活性化 ・・・・・ という思惑だった国々がありましたね!?苦笑 デフレがデフレを呼び、お金(マネー)の価値がどんどん下がっていく・・・・・・どちらかといえば、この様な状況に感じるのは自分だけでは無いと思います。 所得が下がっていく中、物価の上昇がひどく感じてしまうこともあります・・・・・価格は変わらず、徐々に(あるモノは即)内容が陳腐になる!? そう感じる自分と同じ“雇われ者“の方々は多いのではないか、と思います。…
Vol.53 今年初の連休中に・・・・・金下落!?
Vol.53 2021.01.13. 新年明けて、最初の連休中に市場は動きました。 アメリカでは決選投票、前代未聞の大騒動、政権移行、そして雇用統計・・・・・先週は結構様々なイベントがありましたね。 その後市場は大きく揺れ動きました。 大体その様な時期、日本はいつも連休だったり・・・・・・指をくわえて見ているだけです!? 金市場は大きく下げ、$1,900の節目を超えると、一気に$1,830台へ・・・・下落!? 米・長期金利の上昇が一番の原因と思われます。 AI トレードのなせる業か・・・・・節目を超えると、次から次へと売りが一気に動き出します。 逆の場合もしかり、ですが・・・・。 昨年でも異常な暴騰、暴落は、このAI トレードによるものが多いと言われます。 自分でもその様に思いますし、むしろそのハズだ、とさえ思っています。 AI トレード・・・ソコには感情のカケラも無く、設定された通りに動きに徹します。 皆が同じような設定ですから、一瞬の間に一気に変動―暴落、暴騰へ広がります。 以前の“ファットフィンガー”など、既に“死語”となす・・・・・・かもしれません。 “ファットフィンガー”とは、指が太すぎて誤ってキーを叩いてしますこと・・・・・チョッとバカにした表現ですね!? このAI トレードは金の世界に限らず、全ての相場に配置されているといっても過言ではないのです。 設定されたプログラムに沿って売買を繰り返す・・・・・プログラムに設定された量を市場に浴びせる・・・・・!? 1月8日の米・金融市場、労働省発表の雇用統計では、注目の非農業州業者数は・ △14万人(前月比)・ 失業率―6.7% ・・・・ この数字を見れば、リスク回避から金に資金は集中し、価格は上昇が基本のシナリオとなるものです。 しかし実際には、トランプ大統領に扇動された民衆が議事堂を占拠し、民衆、警官合せて5名の死者が出る惨事となった・・・・・・コレに合せてか、ジョージア州上院議員決選投票でも民主党が獲得。 トリプルブルーを達成。 既に市場は、バイデン次期政権の大型財政出動を前提に動いている。 大規模な財政出動になるゆえ、国債増発は必須。米10年国債金利が一気に1%を超え、瞬間的には1.1%台を大きく上抜ける。 現在も未だ、もみ合いながら乱高下を繰り返す。 この金利上昇がドル高を誘発している。 ドルがユーロに対し急騰。 金には上値が重い展開を強いられる。 ココまでは、私自身の走り書き!?のような内容です。 ただし注意点が・・・・・名目金利は1%を超えているが、実質金利はマイナス圏のままです。 コレは金にとっての上昇基盤。 下げ切れないというより、一時的な下げ、と見るが・・・・どうだろう??
Vol.52 ○○安と○○不安!?・・・・・
Vol.52 20210108 昨日の波乱まみれの上下院合同議会大統領任命を経て、一夜明けても混乱は収まりそうも無いアメリカ合衆国。 政府高官の辞任、トランプ大統領に対する罷免要求、SNSでのトランプ氏のコメント凍結・・・・過去にあの大国が、ココまで国のトップを糾弾することがあっただろうか? そう考えてしまいます。 この様な状況時に我々日本人は、いつも対岸の火事のように見て、聞いて、コメントして・・・・・自分も含めて、そんな過去だったのではないでしょうか? 金を通して世界の情勢を眺めて、調べて、突っ込んで!?きて、アメリカだけの出来事とは済まされない、そんな気がしています。 トランプ大統領が就任してからの4年間、世界中で言われてきた表現の一つに“ポピュリズム”と言うモノがあります。 今までどちらかというと“紳士的”だった各国のトップでしたが、トランプ氏の登場によって、世界中で今までの常識が覆されていたことを思い出してください。 各国の指導者に、今までの大きな“違い”を感じなかったですか? 様々な“利己的”とも思える政策、現状が報道されていませんでしたか? そしてこのコロナ禍によって、今まで鬱積していたものが噴出したかのように、世界中が誰かを責め合う・・・・その様に感じる傾向がありました。 少なくとも自分自身では、かなりありました。本来なら“徐々に”変わろうとするものが、コロナによって一気に変貌する・・・・・そのスピードについていけないと感じたことは、自分だけではないと思います。 年が明けて、正に政情不安な発展途上国と間違えるような議会乱入!? 遂に死者まで出してしまったこと・・・・・もうコレで終わりにして欲しいと思うと同時に、今後似たようなことは、世界のどこの-今までは考えもしなかった-国・地域で起きてもおかしくない、そう最初に感じた自分のホンネです。 さて金はというと・・・・バイデン次期大統領が承認を受け、上昇するかと思いきや・・・・・一気に急落!? 米・金利が上昇することで、ドルが買われ金が売られたと判断していました。 一夜明け、やはりというか金は徐々に上昇。 103円を割って102円台後半だったドル/円相場も、103円台半ばまで戻しています。 国内小売価格も¥7.086(税込)。 昨日が高すぎたので、今日はやや上昇に収まりました!?笑 今後に関しては、まだ動きの激しい金相場と見ています。 気になるのはドル・・・・・各アナリストの先生方もその点をコメントされていました。 外国為替市場でドル需給によって起こるドル安、コレは普通に分かります。 これから起こる、もう既に起こっている!?基軸通貨としてのドル不安は、金や相場という意味だけでなく世界のパワーバランスという意味でも、チョッと危険かもと感じています。 ドル安とドル不安・・・・・文字は似ていますが、全く似て非なるモノ、です!? 余談になりますが、アメリカとフセイン・イラクとの争いは、石油の利権!?争いと考えられています。 一説には、イラクはヨーロッパに対しドル建ての原油価格をユーロ建てで販売した、しようとした、とも言われています。 基軸通貨というものを考えさせる、そんな話でした・・・・・。
Vol.51 前代未聞・・・・この表現がピッタリだが・・・・
Vol.51 2021.1.7. 日本時間7日午前、米・上下院議会にトランプ支持者が乱入。 議会は中断し、支持者の女性が銃弾により死亡という、既にご存知の方も多いと思いますが、前代未聞の事態が起きました。 更にこの“暴動”はトランプ大統領自身により扇動、との報道です! その後、ツィッター、フェイスブックがともに、トランプ氏のコメントを凍結という事態にまで発展しました!? 米国の差別~分断~民主主義の崩壊・・・・大袈裟かもしれませんが、勝手に想像してしまいます。 これらの現状は日本にとっても他人事ではなく、安全保障や経済協力、今後の政策に関係して国際社会のパワーバランスまでが変わろうとしている、と考えてします。 すぐにではなくとも、今後の中国、ロシア、そして中東や北朝鮮などの動き、台頭にも注意が必要かな?と勝手に思う次第です。 コレを受けてか、ジョージア州上院議員決選投票では、民主党が2議席を確保の報道が・・・・。 俗に言う『トリプルブルー』です。 民主党のイメージカラー・ブルーが、ホワイトハウス+上院+下院を占めた、という意味で使用されています。 このトリプルブルーによってバイデン次期大統領の政策運営がスムーズに行われる、という観測から、米・10年国債金利が上昇=昨年3月以来?の1%超えました。 この金利上昇によって、金価格は大きく下落。 前日比△$45.8と、大きく下げました。 金利と金・ゴールドは、逆相関関係!? ドル安など関係なく、大きく影響を受けます! さて世界中の出来事として、ココまでは報道の通りですが・・・・・・金価格という視点で昨年末から見てみると、2020 12/25の前日終値は$1,883.2/oz 。 $45以上下げた波乱の昨日終値は、$1,908.6/oz 。 国内金・小売価格は、税込¥7,057・・・・・比較として、昨年12/25は¥6,941(税込)。 ちなみに、自分の価格予想は¥7,030前後でした。 価格予想をお知らせするのではなく、“この様な計算上このあたりの金額かな?“ という仮定が出来れば、皆さんの金価格にも“多少”役立つ?と考えています!?苦笑 金・ゴールドを通じ世界を眺めることで、世の中を変えることは出来なくても、“流れ”のようなモノを読みとることは出来ると思います。 まして価格の予測・仮定が出来ると、この世界も結構楽しいモノですよ!笑 今年は世界の出来事とこの様な考え方を中心に進められたらいいな、と思っています。 少しでも皆さんにとって、金・ゴールドが身近なもの、光るだけでなく役に立つもの、そして視野が広がるモノと思っていただければ幸いです。
Vol.50 United ≠ Divided ・・・・ アメリカ!?
Vol.50 2021.1.6. 本日の金価格は、国内では微増、海外相場は$1,950を超えてきました。 為替相場は$1=102円台半ば。 外国為替市場では、ドルが各国通貨に対し全面安!?状態です。 『金・ゴールド』と正式!?にかかわって、かれこれ今年で丸13年。 宝飾品を扱っていた時期に、海外のメーカーと金価格の話をしていた期間も含めれば・・・・・・32年超!?汗 以来毎日のようにNY金相場、為替相場、国内金価格をチェックする日々。 そして各国の市況を確認、コメントを確認~その裏付けを確認、関連する人のコメントまで確認して裏を取ります!? コレ毎日のほぼルーティン・・・・どちらかというと、ハマっています!?苦笑 イベント等で出張中でも、朝のスキマ時間に最低限のチェックをして営業時間を迎えます。 コレも既に何十年ものルーティン!?爆 今日の目玉は、アメリカ・ジョージア州での上院議員決選投票です。 このたった2議席?の投票にアメリカ国内だけでなく、世界中がジッと見守る!?ことなどかつてあったでしょうか? 民主党大統領候補・バイデン候補が大統領選挙で必要最低限の得票をしながら、現職・トランプ大統領が“コレは不正だ”と公にツィート、更に州知事にまで圧力をかけたなどの報道、そして不正選挙として裁判沙汰にしている現状です。 その様な状況で議会政治でも、下院は民主党の過半数獲得も上院は接戦。 このジョージア州の2票の行方で、議会政治が“ネジレ“議会になるのか、民主優勢議会になるのか、世界中が見守っているのです。 今回の選挙では、アメリカの“分断”が大きく取り上げられています! United States が Divided States と化しているのです。 報道内容も各所(様々な分野)で2極化されているようです。 大人気ないといえばそれまでですが、今回の大統領選挙では史上最高の投票率であり、“敗北”したトランプ大統領の得票数でも、過去最高の7,000万票以上。 一方バイデン候補はそれ以上の得票数として公表されました。 そして投票者の半数近くがいまだにトランプ支持に回っている中で、ソレをあおるかのようにトランプ本人が“不正選挙”と訴えているのです。 完全に二分化された“合衆国”の議会政治を占う、そんな決選投票なのです。 上院議員選挙といえば政治の世界。 相場だ、価格だなどという金融経済の端くれ?者が、とやかく言う世界ではありません。 まして金の現物を扱う輩が、偉そうに語るのもバチがあたりそうなモノです!?笑 ただこの選挙で仮に民主党が2票を獲得すると、上下院ともに民主優勢になり、バイデン候補が政策のひとつに挙げた株式取引での売買益に39%を課税、富裕層への増税、大型の新型コロナ経済支援策なども現実味を帯びてきます。 その結果市場はどうなるか・・・・・それは分かりません。 ただ少なからず瞬間的にも、継続的にも影響は受けるものと考えています。 ここまで私の拙い解説でどこまで理解されたか、自分には分かりませんが、コレが今の“経済大国・アメリカ”の現状なのです。 その国の通貨が、基軸通貨・ドルなのです。 ドルが売られている現状、ドル安が進行している現状をご理解いただけますか? おそらく世界中が、この様な国の通貨を安心して持つ、ということに疑問を持っている結果だと思います。 昨日?Vol.49の中で、“ドル安になると、ドルで取引される金価格は割安感が強くなる”と記しました。 ドル安が進行することで、金は買われ易くなります。 その結果、海外金価格は高くなります。 それでも海外相場に対し割安感が強いので、金は世界中で買われていきます・・・・・ご理解いただけますか? 絶対的な経済大国の通貨を売って、金を買う・・・・・・今の米・ドルに魅力を感じるよりも、危機感を感じて金・ゴールドに換えている、という現状です。 以前より自分がお客様に言い続けてきた内容のひとつに、金・ゴールドには、株式市場のような工業株、銀行株、そしてハイテク株・・・のように、ハッキリとした種類は無い、というモノがあります。 金は基本的に、金一種類なのです。 一種類しかない為に、世界中の様々な“出来事“を通じて様々な影響を受けます。 それが大国の政治であったり、ソコから広がる経済への影響を先読みしたり、またまた今回のコロナから世界中の経済の混乱がもたらす影響であったり・・・・・様々な“出来事”により、大なり小なり、長期間から短期の影響を受けます。 戦争や紛争など、有事の一時的な出来事だけではないのです。 毎日のルーティン、その裏付けなどから、“価格が上がるにも下がるにもそれなりの理由がある“ と考えるようになりました。 そしてその理由を探していくと、“世界の出来事”がポイントとなってくるのです。…