Vol.62 “値固め”と“退屈”を振り返り・・・
Vol.62 2021.1.26.
ココのところ金価格は、海外相場(NY金市場終値)で$1,850前後を行き来しています。 国内小売価格(税込)でも、成人の日を境に¥7,000を割り¥6,800~6,900台をウロチョロしています。 金に携わる、金価格を追いかけている方には、ここ1~2週間は退屈!?な日々かもしれません!?爆
実はこのような期間は、必ず次の動きへの“準備期間”と考えられることが多くあります。 勿論後になって気づくことではありますが、過去にはその様な期間が必ずと言っていいほどありました。
直近・・・・・そう昨年を思い出してみて下さい!
2020年は年明けから国内金価格は、グラムあたり税込で\6,000を超えていました。 この段階で年内に\7,700を超えることを想像できた方はいませんよね!?・・・・・自分は昨年から\7,000超を“公言”していました!?苦笑 しかしコロナでなく、オリンピック需要明けの為、でしたが・・・・!?苦笑
激動?の2020年を振り返ると、3月に株式だけでなく、原油価格、そして金価格と大暴落があり、その後4月にかけて留まることを忘れたように急騰しました! ロックダウンや緊急事態宣言など外出が控えられ、金価格も海外相場で$1,700を超えると、店頭でも一般の方々の“金売り”やスクラップ品の売却などが盛んになっていましたね!?苦笑
“密”を避けるため金で有名な店舗、買取店舗の殆どが店を閉めたり、予約制にもなりました。 お蔭様!?苦笑 で、我々の店頭へ初めて金を売りにこられる方、また新たに購入される方が一気に増えました!?
その後4~7月にかけて、海外相場は$1,700台の狭い範囲での上下を繰り返します。 日本でもこの時期に“値固め”され、いつの間にかグラムあたり税込\6,000超の金額が“普通”に受入れられました。
そしてシッカリ値を“固められた”金価格は、7月中旬~8月初旬にかけて大きく上昇したことは記憶に新しいですね!笑
その後はご存知通り、コロナ禍の経済不安などでワクチン期待まで間、\7,000を超えた価格が一時受入れられてきました。
11月になってまだ接種も始まっていないのに!?・・・市場はワクチン開発成功の期待感で盛り上がり、金価格は日に日に下がり続けました。 急落に近い状態で、11/30のNY金価格の終値は$1,780台、12/1国内金価格はグラムあたり税込\6,600台前半!・・・・・あの時期の 爆発的な“注文の嵐”の日々を思い出します!?爆
急落したといえ・・・・それでも\6,600台です!?苦笑 また海外でも$1,700台は2日間だけ!? 日本でも\6,600台は2日間だけでした!?爆
そんな“値固め”がハッキリと見て取れた2020年を振り返り、今シッカリと金を見つめなおすと・・・・・
元々金は通貨や株式などのように、価格の指標となるような“発行体”“基準”の無いモノです。 各人の経験や過去の知識、期待値などを元に高い、安いと言われます。
ところが現在のように大きな価格変動の無い期間、見ていて“つまらない?”期間が長引けば長引くほど、現状の価格が市場に、金に携わる方々に、又は投資家に“受入れられて”いきます。
そして時間の経過と共に、市場や我々はこの価格帯を“普通”、“当たり前”に受止めてゆきます。
昨年の4~7月を経験したことで、今では我々だけでなく、おそらく皆さんも国内の金価格がグラムあたり\6,000台後半は当たり前のように受入れている現状ですね!? “退屈”な値動きですが、それでも¥6,800~6,900台です!?
でもコレが金価格の“醸成?”とでも言いますか、“現実”なのです。
“退屈な”値動きを感じながら、その様な環境の中で自分は生きているのだな、と今更ながらに感慨深く思います!?笑
それでも久々に金に触れた方は、かなりビックリするでしょうね!?爆 そのくらい昨年一年間は、激動の一年だったと言える年でした。
この後金価格がどの様に動くのか、何をキッカケに動き出すか・・・・・様々な情報を精査、分析をしながら皆さんにお届けできれば、と考えています。