• 金の独り言

    Vol.148 « 8 月も終わりに近づいて・・・・・様々な考察!? » 2023.8.25.

    Vol.148 « 8 月も終わりに近づいて・・・・・様々な考察!? » 2023.8.25. 8 月も終わりが見えてきたと思ったら、キナ臭い放送がありましたね。 ロシアの軍事会社・ワグネル創始者・プリゴジン氏の乗る自家用機が墜落。 その前日には、そのプーチンに近い存在として中核人物が事実上の更迭。 報道では、現在次の役職へ向けて休養中としてという記事でした!? これらの報道を見て、世界的大企業=経済をけん引してきた企業のトップを事実上追放、首相交代、外相解任など側近を身近な人物に限定するお隣中国の存在を思い出しました。確か外相は行方不明だったか・・・・・・怖!?自分の”偏った”見方かもしれませんが、どちらにも共通することは側近にイエスマンをそろえた為、発想は固定化し進歩無し。 前置きが長すぎました!? 苦笑今日日本の金・小売価格は史上最高値を更新しました。 1g あたり¥9,948(税込)。8/1 の最高値を 2 円更新です。 その中で金とプラチナを売りに来られた方が、上がった理由を知りたい、と連絡がありました。 いつもの前置きですが 苦笑、 『あくまで今お話しできることは推測であり、コノ理由で上がった、下がったかは断定できません』。 以前より記していますが、明確な理由など後日ハッキリすることです。今日の最高値には、今週初からの伏線があります。 先週までは NY 金価格スポットでは、1 オンス当たり$1,900 割れでした。今週になり、底堅いはずの米・経済指標に”カゲリ” = 悪化が見え始めました。 今すぐどうにかなるモノではなく、長期的に見てあまりよろしくない・・・・・そんな数値から、NY スポット価格でも 1 オンス当たり $1,900 に復活します。労働市場数値の下方修正もされたりと、$1,900 復活を後押しする数値が続きました。気づけば、$1,915 超。 その後はいつもの堅調な経済指標がチラホラ。…

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    Vol.147 ≪ 賞味期限は??中国不動産市場から考える・・・・・ ≫ 2023.8.23.

    Vol.147 ≪ 賞味期限は??中国不動産市場から考える・・・・・ ≫ 2023.8.23. 8/18 ご存じの方も多いと思いますが、中国の不動産大手・恒大集団が、ニューヨークにて連邦破産法第 15 条に基づき破産申 請を行いました。 2021 年に資金繰りから窮地に陥っていた企業ですが、正直言って忘れていました!? 苦笑チョコっと調べてみると、2021.9 月にデフォルトらしき声明。 2022 末に日本円で 49 兆円の負債、これは前年 6 月(2021 年)末の 40 兆円の負債が 2 割増えた数値です!?そしてかなり大袈裟!?に “破産” という言葉が躍っていましたが・・・・・実は、コノ米・連邦破産法 15 条というところがミソです! この 15 条は、海外の企業が米国内の資産を差し押さえられることなく債権者と交渉するためのモノらしいのです。 悪い?分かり易い?言い方をすれば、破産による差し押さえ逃れ、の法律です!? 驚 しかし恒大集団の負債は、この程度で収まるモノではないということも詳細に記してありました!? 更に今回の報道は、中国不動産最大手・碧桂園の資金繰り悪化報道のタイミング直後という、何か匂うと感じているのは自分だ けではないと思います。 どうも中国・不動産バブル不安をピンポイントで揺さぶる・・・・・・とも受け止められる、そんな報道にも感じたのですが!? 苦笑 今後のポイントは、国民の混乱を一番恐れる中国・中央政府が救済に乗り出すかどうか・・・・・要・注目です!…

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    Vol.146 ≪ ドルの国際通貨=覇権について考える・・・・・ ≫ 2023.8.21.

    Vol.146 ≪ ドルの国際通貨=覇権について考える・・・・・ ≫ 2023.8.21. 最近様々なコメントの中から、自分が考えていることと非常に近い、面白いコメントを見つけました。 ご紹介と共に、最近の金を取り巻く世界と併せて考察していただければと思います。 ご存じの通り、最近の国内金・小売価格は為替に大きく左右されます。 これは”円安の為”と一言ですませば、それ以上の理由もなく終わりです。 以前ココでも記しましたが、現在は”円安ではなくドル高”と考えています。 ドルの独歩高の為、世界中の通貨が下落しているのです。 そう考えるのは何故か!?・・・・・ドルが覇権を失いかけていたところに勢いが出てきた・・・・これだけでは正しくはないように思います。 底堅い経済を背景に米国へ世界の投資マネーが流れてきた。 その為ドルが買われドル高になった・・・・・これはかなり近いようにも 思います。 では何故流れてきたか・・・・・・!?そこでドルに対抗!?してきた流れ、つい”この前”までを振り返ります。 1999年 欧州共通通貨・ユーロ誕生2000年 サダム・フセイン、イラク原油決済通貨をドルからユーロへユーロ紙幣流通開始 2003年 イラク戦争開始国連にて拒否権を持つ常任理事国、仏・露・中がイラク戦争に反対表明 米は単独で開戦。開戦大義は”大量破壊兵器” ⇒ “無し” イラク原油決済はドルへ戻る2006年 ユーロ紙幣量がドルを超える2007年 原油価格高騰で沸くロシア・プーチン・・・”ルーブルを世界通貨”発言!?まで飛び出す 2008年1月 ジョージ・ソロス、”現在の危機はドルを国際通貨とする時代の終焉”という超爆弾発言!?9月 リーマンショック2009年 米・中2大国時代の始まり・・・・・・ “この前”までは、このような流れだったと思います。そして最近ではウクライナ戦争を端に、SWIFT から除外されたロシアの”人民元圏”参入が目立ちます。 またブラジル、アルゼンチンの中国貿易では人民元決済が行われています。 更に南米共同体では、”南米共通通貨構想”が復活しています。 これはユーロ誕生に刺激を受けたのか、以前にもこのような”構想”は生まれていました。 また中国中央アジアサミット-9 か国が加盟-では、”運命共同体”を創ることが合意され、中央アジアでは将来、”人民元圏”は ほぼ確定的とも考えられています。この中には中国の他、インドも加盟しているところがポイントです。世界では、明らかにドル離れが加速しているのです。 いつまでも以前からの”大きな傘の下”で先進国ぶっている国は、もっと自分の足元を見据えるべきですね!?…

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    Vol.145 ≪ 日米の GDP と為替市場の現在について ・・・・・・ ≫ 2023.8.17.

    Vol.145 ≪ 日米の GDP と為替市場の現在について ・・・・・・ ≫ 2023.8.17. 早速!?久々の昨日・コメントから質問を受けましたので、ご返答を。 先日米・7月の小売売上高の発表を受け米・長期金利が上昇し、ドルが対主要通貨で上昇しました。 この結果を受けて為替市場では円安が進行、金価格は下落した、と記しました。 それに対して、日本の GDP は上昇したのに円安とはなぜ?・・・・・というモノです。 確かに、先日の報道では4‐6月期のGDPは1.5%プラス。 日本のGDPは年率6.0%となり、金額にすると日本のGDPは 過去最高の 590 兆円に迫るモノ、なる記事もありました。 自分は経済の専門家ではないのですが・・・・・専門家のコメントを借りれば、GDP の控除項目となる実質輸入の減少でプラス成 長の 7 割を占めるとか。 この実質輸入は国内需要によって左右されるので、実質的な国内需要が減少したことになります。実質 GDP の民間需要は大幅なマイナス。最大の原因となっているのが実質個人消費。 表向きの数値の詳細を精査すれば、実質的な国内経済は決して良くない、ということを示している・・・・・。自分ではかなり分かり易い表現、納得の説明と感じましたが、いかがでしょうか??また今の為替市場は、我々からすれば “円安” も、実質的には世界中が “ドル高”。 中国の不動産バブル崩壊で景気が失速する中、米・景気は根強い数値が並びます。 世界の投資マネーがアメリカに引き寄せられている・・・・・これが現在の為替市場です。 この為替市場のポイントが米・景気や FRB の金融政策によって左右され変化する状況であることは、皆さんもある程度ご理解い ただけると思います。 よって日本国内の事情を基に現在の為替市場を語っても今一つピンとこない、と感じているのは自分だけではないと思います。 見方を変えれば “円安”…

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    VOL.144 ≪ なんと 2 か月ぶり!? ・・・・・ ココのところの金価格 ≫ 2023.8.16.

    VOL.144 ≪ なんと 2 か月ぶり!? ・・・・・ ココのところの金価格 ≫ 2023.8.16. かなり久しく間を取ってしまいました!? 苦笑 個人的にも仕事上でもバタバタで ・・・・・ あまり関係ありませんね。 日本でもまだお盆休みの延長のようです。海外でもサマーホリデイズの真っ只中!? ・・・・・ スイスでは先週ホリデイズは終わっているのに、スタッフはまばら!? 苦笑 日本では静かな市場でありますが・・・・日本での金小売価格は、2023 年 8 月 16 日現在 1g あたり ¥9,850(税込)。 ここ数日 20 円前後の動きです。ウチでは明日 17 日から本格的に受付を開始する為、今日は静かな一日です!?苦笑 そんな中今日というよりココのところの金価格は、海外の金相場+為替相場を見れば実は “超格安” なのです! まずいつものことですが、今日の金価格:1g あたり¥9,850 は 『金相場』ではありませんよ!これは税込小売価格。 この税込小売価格のチャート表を見せて『金相場が・・・・、相場の動きが・・・・』という方々を、いやというほど見てきました。…