Vol.145 ≪ 日米の GDP と為替市場の現在について ・・・・・・ ≫ 2023.8.17.
Vol.145 ≪ 日米の GDP と為替市場の現在について ・・・・・・ ≫ 2023.8.17. 早速!?久々の昨日・コメントから質問を受けましたので、ご返答を。 先日米・7月の小売売上高の発表を受け米・長期金利が上昇し、ドルが対主要通貨で上昇しました。 この結果を受けて為替市場では円安が進行、金価格は下落した、と記しました。 それに対して、日本の GDP は上昇したのに円安とはなぜ?・・・・・というモノです。 確かに、先日の報道では4‐6月期のGDPは1.5%プラス。 日本のGDPは年率6.0%となり、金額にすると日本のGDPは 過去最高の 590 兆円に迫るモノ、なる記事もありました。 自分は経済の専門家ではないのですが・・・・・専門家のコメントを借りれば、GDP の控除項目となる実質輸入の減少でプラス成 長の 7 割を占めるとか。 この実質輸入は国内需要によって左右されるので、実質的な国内需要が減少したことになります。実質 GDP の民間需要は大幅なマイナス。最大の原因となっているのが実質個人消費。 表向きの数値の詳細を精査すれば、実質的な国内経済は決して良くない、ということを示している・・・・・。自分ではかなり分かり易い表現、納得の説明と感じましたが、いかがでしょうか??また今の為替市場は、我々からすれば “円安” も、実質的には世界中が “ドル高”。 中国の不動産バブル崩壊で景気が失速する中、米・景気は根強い数値が並びます。 世界の投資マネーがアメリカに引き寄せられている・・・・・これが現在の為替市場です。 この為替市場のポイントが米・景気や FRB の金融政策によって左右され変化する状況であることは、皆さんもある程度ご理解い ただけると思います。 よって日本国内の事情を基に現在の為替市場を語っても今一つピンとこない、と感じているのは自分だけではないと思います。 見方を変えれば “円安”…