金の独り言

世界の出来事・・・・・Vol.151   ≪ トンデモな新たな年も早1ヶ月・・・・・・今年の傾向は?? ≫      2024.1.29.

世界の出来事・・・・・Vol.151   ≪ トンデモな新たな年も早1ヶ月・・・・・・今年の傾向は?? ≫      2024.1.29.

新しい年も、早くも最初の月が終わりに近づきました。

その1月後半の先週は、経済通や投資家、そしてニワカ投資家や金融好き!?には落ち着かない経済イベントが続きました。

まだまだ今週、最終週には米・FOMC、月が替わって週末には米・雇用統計と、2024年の方向性を占うイベントが続きます⁉

 先週発表された米・主要経済指標は、順にPMI、GDP、PCEデフレーター・・・・・・ななんじゃそれ!?と思う方も、とりあえず慣れることをお勧めします⁉苦笑

 諸項目は後にして、PMIでは米経済の変わらずの底堅さ、力強さを示すものでした。

そして翌日、米・10-12月期の国内総生産 (GDP)速報値では、市場の予想(前期比+2%)を大きく上回る ”3.3%”!? 驚

各項目でも、力強さを示すには十分な数値でした。

この結果を受け国際金価格は上昇!? ・・・・・・ ここで ”アラ、そう!?“ と思った方、ココまでにしましょう!苦笑

そして”なぜ??? “と思った方、下記に続きます⁉ 爆

 通常、ココまで力強い経済指標が続けば、米・FRBの金融政策では利下げ時期が遅くなると考えられます。

ですからドル指数は上昇し、米・10年国債利回り(長期金利)も上昇し、国際金価格は下落する流れになります。

 今回の価格の上昇は、GDP統計に付随して発表された米・10-12月期個人消費支出 (PCE)価格指数(デフレーター)によるものと考えられます。

今回の米・GDPの7割以上占める個人消費・PCEでは、市場の予想通りの落ち着いた内容でした。

前年比は+2.6%、その中でもコア(変動の大きいエネルギーと食品を除く)デフレーターは+2.9%・・・・・・ 2四半期連続で3%を下回る結果です。

FRBがインフレ目標とする”2%” を ”ほぼ” 達成する数値に収まっていたのです!

 インフレ目標の2%に落ち着くのであれば、現行の政策金利は非常に高いものになる・・・・・5%を超える政策金利は、景気には効きすぎる水準と言えます!

昨年9月から据え置かれた政策金利・5.25~5.50%では、高すぎるということです。

そこで早晩金利は引き下げられるという市場の推測から、国際金価格は上昇したと考えられます。

現にドル指数は低下、長期金利は下落しました。

 実際にはGDP発表直後、金市場ではフラッシュトレードのような下落が見られましたが、その後は徐々にではありますが ”反発" という動きになりました。

現在は、狭い範囲内での小幅な動き、のようです。

 この後の市場は、1/30,31の米・FOMC、週末の米・1月の雇用統計に注目しています。

月末のFOMCでは金利据え置き、その後の声明にて利上げ時期を探る、という構図と見られます。

いずれにしても、米・金融政策における利上げ時期、利上げ幅(回数)などが、今後の大きなポイントになりそうです。

2024年は米・金融経済問題だけでなく、米・大統領選挙もあります。

共和党では、前大統領・トランプ氏が圧倒的な状況のようです。

アメリカの政治ではありますが、世界の金融政策、市場には大きな影響を与えます。

そして膠着・難航するウクライナ戦争、被害が更に拡大し国際的な分断を加速しかねないとも思えるハマス‐イスラエル戦争、更にさらに各国・各政府で微妙な温度差を感じる台湾問題・・・・これらが全て ”平和的に“解決するようであれば、国際金価格も下落する一年になりそうですが・・・・・・・・希望的というか、妄想的な観測と思うのは自分だけではないと思います。

この続き、金市場の今年に関しては、また次の機会とします!

cf. 中国恒大集団が香港高裁より、「清算命令」 ⇒ 事実上の法的整理判決。資産のほとんどは中国国内にあります。

   中国当局がそのような対応をするのか・・・・この点にも注目です!

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