Vol.126 « 新たなステージへの序章!?≫ 2023.1.20.
Vol.126 « 新たなステージへの序章!?・・・・・・・ ≫ 2023.1.20.
前回(Vol.125)では、1/18 の経済指標や日銀の金融政策決定会合が今後の金価格にも大きく影響をもたらす・・・・・・そんな 内容をお届けしたと思います。
それでは 1/18 からの動きは・・・・・
米労働省発表・12 月の米 PPI=生産者(卸売)物価指数は、前年同月比、前月比共に低下、市場予想値との比較でも悪 化という結果でした。 また前月数値が改定され、前月比・コア前月比、前年同月比の数値は、前月発表値からマイナス値に改定。
米商務省発表・12月の米小売売上高は、前月比・コア前月比共に-1.1%と悪化。市場予想値をも下回る結果です。 さらに前月数値も改定され、こちらも全ての発表数値から下落値に改定。
日銀の金融政策決定会合では、市場が期待・予測した更なる緩和策はなく政策金利は据置き。 その後の黒田総裁の記者会見でも、長期金利の利上げは一切考えていない旨の発言。
1/18 発表の経済指標は、 “悪化・減退” = インフレ鈍化傾向 という表現が出来ます。
今月末の FOMC(連邦公開準備委員会)での利上げ幅は 0.25%へ縮小、という見方がいっそう拡大し・・・・・年内には利下げ も視野に入れた動きも考えられます!
動きの速い今日この頃ですから、早速翌日には金価格が上昇すると考えました。
実際に 1/18 夜から 19 日未明にかけて上昇、NY 金価格は 1 オンス当たり$1,920 台、ドル/円でも 1 ドル 131 円台に急上 昇・・・・円安進行状態でした。
しか~し・・・・・・・1/19 朝に確認すると、なんと!為替相場では前日とほぼ同じ 128 円台!? 啞然 NY 金価格は前日比マイナス!? 驚
とりあえず、国内金小売価格は微増・・・・・・前日比で税込 8 円高でした。
前日自分で計算した予想価格と 100 円近く(¥8,710 台)ずれが生じていましたが・・・・・!? 苦笑 ただ数値がハッキリした段階でも、往生際が悪く!? ・・・・・・米長期金利は下落しドルも下落している、NY 金価格は上昇に転じ ると口にしていました!? 爆
そして 1/19 を$1,923 で終えた NY 金価格は、日本時間の 1/20 の 9:30 過ぎには1オンス当たり$1,930 を超えています。 ドル円では大きく変わらず¥128 台!? ・・・・・・ 一説では、どうも海外市場にはまだ日銀が政策変更をと考える輩がいるようです !? 啞然
12 月のサプライズの影響でしょうか・・・・・・・!?
そして日本の金小売価格は大きく上昇して、1グラム当たり¥8,836!
この結果は、前日までの米・経済指標の低迷の中 FRB 高官の発言は相変わらず利上げ継続・・・・・今月末の FOMC での利 上げ継続に対し、市場のリセッション懸念が拡大した為と思われます。
経済指標の数値では、インフレ鈍化を示しています。
ですが、FRB高官はさらに利上げ継続を唱えています・・・・・米・FRBは一昨年の物価上昇時に、 “インフレは一過性” として対 応が遅れたトラウマがまだ残っているのでしょうか???? しかし現在の市場では明らかにリセッションを警戒した動きがみられます・・・・・・これによって株価は下落、資金が金に流れてきたこ とによって、NY 金価格は大きく上昇、と考えられます。
既に昨年夏前くらいから、日本の金価格は1グラム当たり 8,000 円台の時代と感じていました。 実際に小売価格は昨年3月7日以来、一度も 7,000 円台に下落したことがありません!
5~6,000 円台を夢見ている方々には申し訳ありませんが、金・ゴールドを購入することは難しい・・・・そう思っています。
そして今は、新たなステージへの “踊り場期間” のように感じています。 今月末~2月初旬までは多少の上下はあるにせよ、ココでの価格の動きは要注目です! まだ現状にくすぶるのか、新たなステージに上るのか・・・・・・・・あくまで NY 金価格(ドル建て価格)についてですが、為替が追い付 かなければ(円高に振れなければ)国内金小売価格も最高値更新、も視野に入ります!