Vol.125 « 金を取り巻く世界はいきなり動く!? ・・・・・ ≫ 2023.1.13.
Vol.125 « 金を取り巻く世界はいきなり動く!? ・・・・・ ≫ 2023.1.13.
本来ならば、2022 年の金を取り巻く世界の後編ですが・・・・・・・昨日からチョットした?動きを感じました!? 苦笑
日本時間の昨夜、米・労働省よりアメリカの 12 月 CPI=消費者物価指数が発表されました。 内容としては、ほぼ市場の予想通り。
前年同月比で 6.5%→6 か月連続で鈍化、コア指数(変動の激しいエネルギー、食品を除いた数値)は 5.7%→3 か月連続の 鈍化・・・・・・・・“鈍化” 自体は市場の予想通りでしたので、その後の動きを注目していました。
発表直後は市場の思惑が入り乱れているような、小刻みな上げ下げの繰り返しでしたが、時間と共に市場の方向性が形成され てきたように思います。
予想通りとはいえ、CPI 数値の鈍化はインフレ緩和傾向とみなされ、2 月初旬の FOMC では利上げ幅を 0.5%から 0.25%へ の縮小を期待する動きがみられたと思います。
この傾向を受けてドルは主要通貨に対し下落し、米・長期金利の利回りも下落します。 また発表当初はウロチョロしていた NY 金価格は、時間と共に上昇に転じます。 一時、1 オンス当たり$1,900 を超える上昇です。
最終的には、$1,890 台後半で終わっています。
日本時間 1/13 は、為替相場でも1ドルあたり\129 台、一日で 3 円もの円高でスタート。 昨夜のドル下落は、当然のように日本円にも影響を及ぼしました。 金相場が上昇しているのに、国内金小売価格は前日比-¥71 の下落・・・・・・・1 グラム当たり\8,715。 今日金を買うには、日本人にとって世界でかなりお得な日?になりましたね!? 爆
ただしココ、ポイントなのですが ・・・・・ 1g あたりの金価格が$61 超!? 驚愕 為替によっては、いつどう転んでもおかしくない状況にあるように見えます。
その日本円を見る上で、来週の日銀・政策会合はポイントです。 現在日本の長期金利の指標となる 10 年国債の利回りは、0.53%と上昇しています。 既に、先月変動幅を拡大(=利上げ)した日銀の許容範囲(0.5%)を超えているのです。
市場では、先月に引き続き YCC(イールドカーヴコントロール)の変動幅を 0.5%⇒0.75%へ拡大観測が広まりつつあります。 昨年 12 月の日銀サプライズが、世界中?に憶測を呼んでいるようにも見えますが・・・・・・汗 しかし現実に為替相場では、日銀の政策修正を睨んだ “円買い” が進んでいるようにも見えるのです!
1 月下旬から 2 月初旬にかけて、早くも金を取り巻く世界がジワリ、動き出します。 日銀の会合といえども、金を取り巻く世界では今注目イベントです!
どのような動きになるか ・・・・・・ いつもながらかもしれませんが、ここのところは特に即、ではなく時間差で動きが形成されていくよう に感じています。
ココで、トピックスを ・・・・・・
いつの間にかというか、忘れていたというか ・・・・・・ 年末年始を挟み、中国が 2 か月連続で “30 トン級” の公的金準備を増 加させました!
市場では 5,000t 保有へ再び動き出した、との憶測も・・・・・・。
元々中国が上海に “黄金交易所”(=金・取引所) を創設した意図は、国民が金を保有すれば中国国内の金ストックは増加 する ・・・・・ 国策の一環だったという説もあるのです!
一般人の金へのアクセスを強化し、10 億を超える国民が金を保有すれば ・・・・・・ たとえ中国の国としての公的金準備が 5,000t 程度であっても、中国国内の金備蓄は世界でもダントツ!!!!驚愕
もちろん “黄金交易所” のトップは(3 名だそうです!?)、中国共産党からの天下り!? 啞然
いざとなれば、全国民から “金” の供出!? ・・・・・・・ でしょうか???苦笑