Vol. 118 ≪ 時代の節目かもしれない・・・・・・そんな世界情勢から身近にある金市場 ≫ 2022.9.13.
Vol. 118 ≪ 時代の節目かもしれない・・・・・・そんな世界情勢から身近にある金市場 ≫ 2022.9.13.
超久しぶりなコメントになりました!?苦笑
現地時間 2022/9/8 英国のエリザベス女王がお亡くなりになりました。 ダイアナ妃の時のような衝撃はありませんが、ジンワリと過去がよみがえってきたように思います。
自分にとって一番最近の思い出の出来事は、ロンドンオリンピックでの “ボンドガール” 役。 そっくり・スタントマンとはいえ、パラシュートで降りてくる女王を啞然と見ていた記憶があります!?爆
この演出に関して側近の一部の方以外、ご家族にも知らされていなかったということです。 それが女王の出演の条件の一つだったとか・・・・・!? 啞然 なんともオシャレというか、粋な心をお持ちの方だったのですね。
またかなり以前、自分が中学生くらいの時!?苦笑、エリザベス女王の発言として音楽誌に掲載されていた一文も思い出しました! 『英国の最大の“輸出品”は、“007”と“ビートルズ”』・・・・・昭和の話ですから、どこまでがほんとなのかわかりません 苦笑 しかし今思えば・・・・・・ロンドンオリンピックのような演出を引き受ける粋な方ですから、ほんとにそうおっしゃったのかもしれません。
70 年間の功績に感謝すると共に、心よりご冥福をお祈り致します。
最近では他にもゴルバチョフ氏、稲盛氏など世界に輝かしい功績を残された方の訃報を目にします。 そんな時代、この 9 月に入り金市場でも大きな動きがありました。
特に金融緩和を継続する日本では、とてつもない動きになりそうです。 しかし日本市場、とりわけ金の現物市場でも、一般の常識とは異なる動向を目の当たりにしました。
コトの始まりは 8 月 25~27 日まで、例年通りにワイオミング州ジャクソンホールでの金融シンポジウムです。 その中で、米・FRB 議長パウエル議長の講演は、開催中の最大の目玉だったといっても過言ではありません。 30 分間の持ち時間でパウエル議長の講演は、なんと 8 分 40 秒ほど!? 驚愕 その中にしっかりとインフレ抑制の為政策金利を上げていく・・・・決意表明ともうかがえる内容でした。 短い時間ではっきりとした言葉で、市場に広がる年明け緩和策を匂わせるコメントの欠片もありませんでした。 むしろ徹底的にインフレ対策に臨む、というコメントでした。
これを受けて米株価は急落、ドルが一気に上昇します。
金価格も週明けには$50 ほど下落しましたが、ドル/円相場では一気に円安!? 驚 一日に 2 円も円安に振れる状況でした。
金価格が下落しても円安の影響を受け、国内金小売価格は上昇します! ジャクソンホールのシンポジウム明けの1週間は,\8,400 台から¥8,500 台を行ったり来たり。 翌週円安が一気に進むと、月~木の 4 日間でグラム当たり¥350 も上昇、一時¥8,800(税込)を超えました!驚 この急激な上昇の最中、我々はイベント開催中でした!?苦笑
連続開催で、正直どうなるかと思いきや・・・・・・・大口ご購入の方を含め、売り買い交錯の 4 日間でした!?
昨年はお話だけだった 20 代の方が 2 日にわたって金・インゴットを買われたり、毎年お越しいただくお得意様は、金額が毎年上昇 していてもいつもと同じ量をご購入されたり・・・・・・このような状況で、日本人も本当に通貨、日本円のリスクを感じ取っている方が 多いことを実感しました。
今年に入って日本の現況から、『今の日本人にとってお金を日本円=現金で持つことが一番のリスクかもしれない』と毎回イベント 会場で話してきました。 円の力が弱くなって、昔買えたモノが買えない、同じ現地価格でも以前と同じ量を輸入できない・・・・・・紙質もデザインも変わらな い日本のお札で、買えるものが小さく、少なくなってきている・・・・・・その結果、価値が下がりきる前にモノに替えておく、と考える方 が増えてきたように感じていたからです。
今の日本円はゼロ金利政策を維持する国の通貨です。
以前より日本円は安全通貨として、世界の投資家間では “止まり木” のようにリスク回避として確固たる地位を得てきました!? 苦笑
しかし今では、政策金利を上げる国の通貨 US ドルに皆魅力を感じ、円を売ってドルを買う動きが世界中で起こっています。 今後多少の上下はありますが、円高に向かう傾向、流れは考えにくい状況といえます。
そのようなドル一強の今、米・長期金利も上昇し金価格には逆風のハズです。 そのハズなのですが、$1,700/oz を一瞬でも割る場面ではすぐに戻す、という状況です。 現在$1,730 台まで戻しています。
下がりきらないのです!
$1,700 近辺では買戻しが入ります。 世界の中央銀行では利上げ=インフレ抑制に全精力を注いでいる状況ですが、反面、市場では景気減速の不安も大きいとみているのでしょう。
ウクライナ戦争により世界の分断が明確になりつつあります。 もしハードランディング=経済が減速し世界の分断からくる食料・エネルギー危機が増大すれば、今よりも厳しい現実もあり得ると いうシナリオも描いている・・・・・・・・そう考えるのは自分だけではないと思います。
金の現物=インゴット類を貯蓄の一部と見れば、いつ買っておいても問題はないと思います。 日本円を金に置き換えるだけですから。
日本円をドルに両替することと何も変わらないのです。 いくらで買って、いくらで売れば〇〇儲かる・・・・・・・・誰でもわかる簡単な方程式ですが、コロナ禍以降の世界はそんな簡単な方 程式では答えが出ないように感じています。