Vol.119 ≪24年ぶりの介入⁉・・・・・・ 大荒れ為替市場に金は??? ≫ 2022.9.26.
Vol.119≪ 24年ぶりの介入⁉・・・・・・ 大荒れ為替市場に金は??? ≫ 2022.9.26.
様々な点で先週は大きく荒れた、というか動きの激しい週後半になりました⁉
9/20,21の米・FOMCにて、米FRBは0.75%の利上げ(政策金利を上げた)を発表しました。
しかしここまでは市場も織り込み済みでした。
想定外というか、ちょっと “動揺”したとすれば、今後も利上げを積極的に継続すること、年末の政策金利は4.4%を推奨する理事が多いこと(年内残り2回のFOMCでさらに1%以上の利上げを意味します⁉)、経済の減速や失業率の上昇は承知の上で利上げ敢行をすること・・・・・・
今回の議長声明は、先日のジャクソンホールでの内容とほぼ一致し、市場の観測は甘過ぎたかもしれません⁉ 汗
想定外として、英国新首相が大規模な減税政策を打ち出し、それが市場には財政不安をあおりました!
ポンドが投げ売り状態⁉ ・・・・・・・ ポンド安が続いています!汗
そして日銀の金融政策決定会合では、緩和策の継続を発表!
更に必要であれば、更なる緩和策も辞さない構えを・・・・・・・・・外国為替市場では、一気に145円を超え146円に迫るところで140円台に急激な円高へ⁉ 驚
財務省?からの圧力?・・・・24年ぶりの為替介入・大口の円買い介入がありました⁉ 驚愕
近年では円高への対応策として円売り介入がありましたが ・・・・・ 輸出企業を守る為には介入しても、国民にの為にはなかなか動かない、などとは申しません⁉ 爆
しかし・・・・週明けには143円台後半まで円安は進行中です。
ここで予備知識を・・・・・
日本の外貨準備高は1.292兆ドル(約180兆円)です。
20年前と比較し2.8倍に跳ね上がっています⁉ 愕
そのほとんどは米国債・・・・・・・・1兆ドル超えを保有しています⁉ 愕然
アメリカにとって、本当に日本は良いお客さんなのです⁉ 爆笑
外貨預貯金は日本円にして約19兆円!
米国債を売って円買い介入は、国際的にも出来ないでしょうから今回の介入は、預貯金の19兆円からドルを売って円を買う ・・・・ 円買い介入をしたと思われます。
それでも各国の中央銀行や国際決済銀行などから全額とはいかないでしょうが ・・・・ それなりの額を使ったとみられています。
そして海外の投機筋の目論見が市場を席巻しています。
内容は ・・・・・・ 日銀・黒田氏は米国不況がかなり早い時期に到来するとみている節があるが、米国の失業者数は労働参加率の問題を差し引いても低い状態。
しばらくは米国債保有は吉という状況。
金利の付く米国債を買うことは安全、という内容です。
反面日本国債は今が売り ・・・・ なぜなら、日銀がいくらでも買い上げるから⁉ 大汗
投機筋の一番はココです⁉ 啞然
実はコレ、大きな円安要因です。
ポンド売りに区切りがついたら、日本国債、日本円が標的でしょうか???
それとも実弾ー現金ーが尽きるまで為替介入を続けるのか ・・・・・・ 色々なところで質問されますが、そのたびに同じ答えになります⁉苦笑
この円安の原因は、投機うんぬんではなくもっと根本的なところですよね。
投機筋による大規模な円売りからの円安かもしれませんが、金利差をついてくるのは “悪気” があってのことというより、資本主義の “利益追求” の構図です⁉ 苦笑
金利差がつき過ぎれば、世界中からつつかれる状態になるのは目に見えています。
同時にNY金相場にも動きがあり、一時$1,650を割る勢いで価格を下げていました。
9/22 3:20AM 1オンス$1,672.04
↓
9/22 3:55AM 1オンス$1,694.80 ホンの30分程度で$20も上昇!
ここでしばらく交錯していたら・・・・・・
9/23 15:30 $1,681.69
↓
9/23 18:50 $1,650.89 3時間ソコソコで▲$30オーバー⁉ 愕然
その後$1,649前半を安値に、微増微減の繰り返しで週を明けました。
これを受けて国内金小売価格も急落です⁉
先週までは金相場が下がっても、円安の影響をモロに受け何とか¥8,500台をキープ。
平和な⁉3連休中にドル高が一段と進行し、NY金価格も下落。
更に為替介入を受け多少円高に振れたことが、国内金価格を¥8,400ソコソコに抑えました。
ドルの独歩高、円、ポンド、更には人民元も売られる始末です⁉ 汗
英・イングランド銀行、米・FRB、ヨーロッパ・ECB、そしてスイスまでもが大幅な利上げを実施するこの秋。
日本の、日本円の行く末が、心なしか心配になっている今日この頃です。
そんな中で金相場、よくこの金額で済んでいるな⁉ ・・・・・ 正直な自分の感想です⁉ 苦笑
今後の国内金小売価格は、ドル/円 為替相場の影響を今まで以上に強く受けそうです。
それでも長い目で見ればこれも通過点。
このようなことの繰り返しで、次の価格ステージに進んでいくとみています。