金の独り言

Vol.114≪歴史的?上昇する金価格≫     

Vol.114≪ 歴史的?上昇する金価格≫ 2022.04.25.

 もう何年も間を空けてしまったような、久しぶり過ぎて時代に取り残された、今そんな感覚です。

コロナ禍を経験して、更に悪い意味で歴史的な瞬間に遭遇した2022年。

その様な中で、平和ボケした日本のバタバタな年度末~年度初めに振り回され、直ぐにイベント活動と・・・・・・かなり空白の時間を作りました。

そして今回も走り書きから、となりますことをお許し下さい。

 2月の冬季オリンピック北京大会に各国首脳が欠席する中、中国・習金平国家主席とロシア・プーチン大統領の首脳会議とも受け留められる会談が、今のヨーロッパ、ある意味で全世界を巻き込んだウクライナ戦争の始まりだったことを皆さんも感じていることと思います。

 2008年夏の北京大会時には、開会式の日にロシアがジョージアへ侵攻という出来事について以前ココに記しました。

 この21世紀になった現代においても、我々が知る限りでの情報では一方的な “侵略戦争“ と断定すべき侵攻が許されるのか・・・・・日本は“平和ボケ”と言っていた自分には、実は世界も“平和ボケ”していたのかも知れない、と考えさせられます。

 プーチンの野望なのか、ロシアが本当に世界から粛清されて苦しんでいたのか・・・・自分には原因の真意は分かりません。

それでも一刻も早い終息を願って止みません。

 2月下旬から3月中旬にかけて、金価格は大きく動きました!?

うちの社内でも一部の人の中には、『ウクライナ戦争による有事を原因として金価格は急騰した』と自分の目の前で得意顔の方もいますが・・・・・・決して誤りとは言いませんが、得意顔になるほど正しくは無いと思います。

 分かり易く簡単に言えば、今回の金価格の急騰は、アメリカを中心に世界中に広がるインフレ懸念が一番の原因です。ウクライナへの進行が始まる前から、米・FRBのインフレ対策=利上げに市場は警戒心を高めていました。

米・FRBが未曾有に膨れ上がった金融緩和の縮小発表し、縮小から利上げをどの程度のスピードで始めるのか・・・・・世界中が注目していたのです!

縮小はまだ良いとしても、低金利の緩和状態に慣れてしまった市場には、0.25%程度の利上げでも構えてしまいます!?

FRBには市場を意識しすぎれば(上昇幅を小さく)インフレを抑えきれず、逆にインフレを意識しすぎると(上昇幅を大きく)緩和策に慣れた市場に大混乱を招く、という微妙な“さじ加減”を求められます。

金市場はそのインフレ懸念で“膨れ上がった”価格の上に、更にウクライナ戦争で大きく揺さぶられている、と考える事が出来ますし、そのほうが明らかに自然ですね!

 おそらくウクライナ戦争が終息しても、金価格は大きく下げることは無いと思います。

逆に戦争が継続しても、金価格が下がることはあると考えています。

米・FRBによる大幅な利上げを開始した場合、またはその利上げを発表した前後にNY金価格は“一時的に”下げると考えています。

国内金小売価格は3月第2週から¥8,000の大台に乗せ、上下動を繰り返しながら4月を迎えました。

4月中旬より更に上昇を続け、最高値更新を9営業日続ける¥8,900台後半まで上昇しました。

一時は海外金相場の上昇によって国内価格も上向きでしたが、今は為替(ドル/円)の変動(円安)が大きく影響して上昇しています・・・・・・。

個人的な見解ですが、下げても¥8,200~300程度かな・・・・・・¥7,000台ではない、と考えます!?苦笑

先ほど“一時的”と記しましたが・・・・・・瞬間的に$2,000超まで上昇したNY金価格も、下げても$100~150、結果的に$1,800後半までと見ています。

そしてこの価格帯では

売り買いが交錯して次のステージへ、その様に考えています

 現在このウクライナ戦争での世界各国の制裁は、現代社会では途轍もない制裁と考えられます。

コロナによるサプライチェーンの分断に等しいか、それ以上のインパクトがあります。

原油・天然ガスをはじめとする資源大国・ロシア。 

他にも金・プラチナ・ダイヤモンドに小麦・・・・・・ロシアには何でもありです!?驚

日本での蕎麦の実も、4割はロシア産!?驚・・・・・・・・その国との貿易を不可能にする制裁ですから、制裁をする側もされる側も多大な影響を受けます。

しかし一部報道によれば原油価格、天然ガスの価格が上昇し、結局のところロシアの収益は大きく減っていない、通貨ルーブルも回復傾向・・・・・エネルギーの輸入を完全に止めることができない世界の国々のホンネが透けて見えます!?汗

 今回のウクライナ戦争を発端とする“侵略戦争”という現在のリスクは、第二次大戦後から今までの紛争とは一線を画すと考えられます。

現在のウクライナ情勢は、ロシアとウクライナの直接戦争というものだけではないのです。

欧州全体を巻き込み、従来の “秩序” とされていたものに再構築を迫る、ある意味新たなフェーズに移行する状況を“要求”しているようにも見えるのです!

そしてそのことからも、今の金の反応(金価格の反応)は一過性のものとして終るとは考えにくいのです。

また世間でよく言われるような、過去の “経験則” に沿った動きをするとも考えにくい。

自分にはコロナと同様明らかに新しい動き、新しい反応を示すー状況を生み出すーと思えているのです。

 今後、どのようになるのかは分かりません。

分かりませんが、今までの延長線上になるとも考えられないのです。

いつ、どこから自分の国が“侵略”を受けるか分からない・・・・・以前日本の“平成”は、唯一戦争のなかった元号という報道を目にしました。

平和慣れした自分などが好き勝手に“平和ボケ”などと言う言葉を使うこと自体、途轍もなく平和な時代だったのかも知れません!?

その様な中で“金”を扱えることも、平和の“恩恵”などと思うようになりました。

今後地球上の金の埋蔵量についての話題が出てくると、金価格は金融や経済、地政学的な話でもなくなってしまう・・・・・金を取り巻く世界が一変してしまう・・・・とも考えてしまいます!?愕然

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