Vol.104 ≪ ふとした記事から“お金”を考える・・・・ ≫ 2021.11.18.
Vol.104 ≪ ふとした記事から“お金”を考える・・・・ ≫ 2021.11.18.
8 月の最終週からほぼ毎週、日本中を駆けずり回る日々を過ごしています。
来月 12 月中旬までのロングラン。 そして毎朝、金相場の価格の確認から、為替、そして国内小売価格を想定し在庫金額と照らし合わ せ・・・・・・大きな動きや想定外の動きに対し調べることも、ほぼ日課・ルーティンになってしまっています!?
その出張の移動中、様々な情報、記事の中からある“言葉”を見つけました。 普段であれば何も気にせず流してしまうような“言葉”・・・・・・何故か気になり、その“言葉”について鋭意情 報収集を始めました!?苦笑
その言葉とは ・・・・・・ “キャッシュレス” これといって珍しい言葉でも何でも無いのですが・・・・・・そんな言葉ですが、記事を読むうちに様々な光景 が浮かび上がりました。
その中で今回一番に驚愕したことは、中国についての記事です! 世界の国の中でも異常?と思えるほどキャッシュレスが進む(と勝手に思っています!?) 中国では、今何故 か “自動販売機” が急増しているそうです!!
自分が過去に滞在経験のある中国の都市は、上海と広州だけですが・・・・・・。 私が思う中国は、元々硬貨など少なく、更に紙幣と同じように状態が悪すぎる為、また国民性?や治 安?を考えると、自動販売機自体の設置など論外!?と思えた国の一つです!?苦笑 それが主因とは言いませんが、キャッシュレスという生活様式の変化がドンピシャ? と浸透し、またコロナ禍の 接触を避ける意味も相まって自動販売機が一気に普及したというのです! 失礼を承知でまず感じたことは、『中国でも自動販売機が普及するのかぁ!?』・・・・・と驚きを超えて、世の 中の変化に取り残されたような気分でした!?苦笑
中国で激増する自販機。 その殆どがキャッシュレス! 更にその自販機の中には、硬貨の投入口を塞いだものまで登場したとか・・・・・。 硬貨の使用を“禁じる”自販機、硬貨を受付けない自販機が主流というのも、何か時代の変化を感じさせ ると共に、ヘンに納得してしまうのは昭和生まれの自分だけでしょうか? それでも設置場所は、駅構内、空港、ショッピングモールなど・・・・・やはりというか人目の付く場所ばかりで、 日本のような裏通りの路上!?というロケーションではないようです。
その反面といえるのか、中国では銀行 ATM が激減しているようです。
自販機の激増に伴い、ATM が激減・・・・・・この記事を見てもキャッシュを使わず生活が送れることが、ほ ぼ当たり前になってきたことが反映されているようです。 年間で全国の8%近くが撤去されているという報道もありました。
また“お役所”と同じく銀行でも、1~2 時間待ちが当たり前だったこの国で、今では待ち時間がほぼゼロにな ったと!?驚愕 更に銀行の行員には時間的余裕が出来、以前に比べサービスも格段に良くなったそうです!?爆
自販機が普及・・・・・それだけで今までの中国のイメージが変わりますが、それによって待ち時間が無く、行 員のサービスまで向上するとは!?驚
自販機、恐るべし・・・・・です!
このまま中国では硬貨や紙幣はなくなるのでしょうか?
今国を挙げて“デジタル人民元”を推奨している国ですから、決して夢物語でもなさそうですが・・・・・・話が 飛びすぎましたが、自分には今後の社会、これからの世界の縮図のようにも見えます。
今後を見守りたいと思います。
そんな記事から、またも?自分のことを思い出しました。
1990 年から 2015 年頃まで、毎年ヨーロッパへの出張をしていました。 宝飾品の仕事でしたが、スイス・バーゼル、イタリア・ヴィチェンツァへは 25 年以上、毎年同じ時期に足を運 びました。 各国それぞれの通貨の時代からヨーロッパで統一通貨・ユーロに変わった頃の変化も、身をもって体験して きました。
ユーロの使用は現地宝飾メーカーから商品購入の決済のほうが、国内での通貨使用より 2 年、もしくは 3 年早かったと記憶しています! そしてその頃からだったでしょうか、一度も日本円を現地通貨に“両替”せず出張を終えた記憶があります。
今思えば欧米では既にクレジット社会が浸透していた為、決して珍しいことでもなかったのです。 コロナの影響?で、日本もクレジット社会へ自然に移っていること・・・・皆さんも感じていますよね!? 当時は“便利”になったと感じただけだったことが、今世界中で?当たり前になろうとしている・・・・・そう感じて います。
大袈裟ですが、外国の方が異国での生活でも、その国の通貨を持ち歩く必要は無くなりつつあります。 おそらく既に多くの方が普通に実感されていると思います。 この便利さが当時より当たり前であり、更にビジネスの世界をグッと近づけたと言う方も多いと思います。
ただしクレジットカードにせよ何にせよ、最終的には使用した金額を“キャッシュ”で返金する為、やはり最後 はキャッシュ・・・・ということも、庶民である我々は普通に、当たり前に感じていることでしょう。 それも全て銀行の口座に直結して、“手を触れずに” 決済が終了しています・・・・・コレも当たり前のように 経験されていますね!?苦笑
暗号資産とまで大袈裟なことは考えませんが、我々は既に“電子マネー”や“クレジットカード”の生活に十 分慣れています。
そしてそれらの裏付けにはキャッシュが必要、という考えが当たり前になっています。 しかしその“キャッシュ”とは硬貨や紙幣ではなく、単なる“数字”だけかもしれない・・・・・・最近特にそう感じて いるのは自分だけでしょうか?
前述の中国・自販機もキャッシュレスであり、しかも銀行の残高に連動している。 結局紙幣や硬貨を見ることも触れることも無く、自身の所持口座に記載、記録されている “数字” だけを 使っている・・・・・・そんな社会に感じたのです。
金融の世界に身を置いている方々からすれば、 “当たり前” と叱られるかも知れませんが、日本でも既に ほぼその様な社会になってきています。
“クレジット社会” は、コロナ禍では当たり前のように浸透しているのです。
近々日本でも紙幣が新しくなるようです。 コレによってどの程度の“タンス預金”が表に出てくるのでしょう?笑
日本には推定で 40 兆円超の“タンス預金”があると言われています・・・・・・・トンデモ無い金額ですね!? “鳳凰”が 1 羽のお札ならまだしも、中には“聖徳太子”まで・・・・・“タンス預金”、驚きです!?愕然 この“タンス預金”、利息も配当金も付かないところが “金・ゴールド” と似ている、という方もいます!?苦笑 自分では大きく異なると思うのですが・・・・・!?笑
金には“市場の評価”によって大きく膨らむこともあれば、全く膨らまないときもあります。 コレは短期間に金額ばかり追いかけている時に良く聞く話です。 正確には、金・ゴールドは何も変わらず周り・環境が変化している・・・・・・金・ゴールドの評価が変わってきて いる、ということです。
2000 年から、正確には 1999 年暮から、国内外で金価格は上昇してきました。 国内小売価格の年平均価格でも、1 年だけ横ばい(やや減少)の年がありましたが、それ以外の年は、ご 存知の通り大きく上昇しています。 現在、金・ゴールドは持っているだけで銀行の利息よりも大きく膨れ上がっている・・・・・・コレが現実なので す!