Vol.105 ≪ 昨年と今年の環境から金を考える・・・・・ ≫
Vol.105 ≪ 昨年と今年の環境から金を考える・・・・・ ≫ 2021.11.20.
様々な資料・文献を確認して、チョッと気になることを・・・・・・
昨年から金価格の高騰が続いています。
昨年2020年は一年間の上下差が、日本円で2000円近くに振れたのです。
今年2021年はソコまで大きな差は出ていませんが、昨年に比べ “高値安定” とでも言いましょうか!?苦笑
しかし、この2年の金価格の上昇要因は大きく異なります。
昨年の6月後半からの価格高騰は、明らかに金ETFによる金価格の“盛り上がり”でした。
金ETFの残高が日に日に増え続け、金価格を“盛り上げた”上で先物市場が“破裂”したような上昇でした。
2020年の金価格上昇の要因は、金価格急騰 ⇒ 金ETF残高増加・・・・・このパターンです。
まず年前半から、コロナ禍で “巣籠り投資” の最適銘柄!?に金ETFが指名され?一般投資家の資金が流入しました。
徐々に上昇していた金価格に6月、機関投機家の資金が一気に流入し金ETF 残高は過去最大に膨れ上がりました。
金価格の底値が“盛り上がった”と考えて下さい。
反面今年の、特に9月以降の価格高騰は、完全に“先物主導”といえるでしょう。
金価格が上昇(急騰)しても、金ETFの残高は一向に増えないのです!?
更に、米・長期金利(10年国債利回り)の上昇に反応して下がったと思えば、現在では全く?といっていいほど、金利上昇にも反応しません。
更に更に、先日の経済指標・消費者景況指数(CPI)発表後、取組高は一気に増えています!
コレはもう短期投機が中心に動いている、と判断できますね。
先物市場で金価格が大きく動いているのです。
ここで考えておくことは・・・・・・今の金価格の急騰は、一時的な可能性もあります。
短期投機が中心であれば、売り買いが交錯した状況が想像出来ます。
まぁそれでも大きく上がった価格が下がったとしても、それでも高い価格帯で落ち着く・・・・・ということも考えられます!?苦笑
長い目で見れば、まだまだ金価格は上を目指すと考えていますから、一喜一憂する必要はないと思いますけど・・・・・。
昨年はファンドをはじめ、機関投機家の資金が流入して史上最高値を更新しました。
その後決算期を迎え、利益確定売りが続き長期間(3ヶ月ほど)、金価格は下降線を辿りました。
そしてその年末には、今の価格帯=新しいステージで価格を構成しています。
日本国内の金価格で言えば、既にグラムあたり7,000円の時代であり、更に上を目指しています!
上を目指している今年。
先物市場が主導して価格上昇を構成している現在、どこまで下がる場合があるのか・・・・・気になりますね。
昨年とは大きく異なると記しました。
昨年は9月下旬から11月末まで下がり続けました!?
今年の今後は、長く下がり続けるとは考えていません。
特に年内であれば尚更、と考えています。
今年はファンドをはじめ、投機筋が主導しているのであれば、市場での “価格が下がれば買い” の余力はまだまだ大きいはずです!
先物主導の上昇から下落すれば、一気に買いが殺到するでしょう。
そして直ぐにまた現状の価格まで戻る・・・・・もしかしたら、そのときには新しいステージに上がってしまうかもしれません!?
最近良く聞かれることは・・・・・・2点。
一つは昨年ゴールドバーの手配に苦労した関係で、この時期のイベントでは『今年はゴールドバーの在庫はありますか?』や『今年は購入できますか?』という質問です。
各会場でご迷惑をおかけしました。
一般の方々には、まだまだ購入意欲というか、手にしたい気持ちが強いですね。
もう一つは、いつまで(どこまで)上がりますか? ・・・・・・・ 正確にはわかりませんよね!?苦笑
コレも上がるのであれば購入したい、という気持ちの表れだと思っています。
購入意欲、といえるかもしれません。
個人的な意見、考えですが・・・・・・・この金額、今の金額帯で終るとはコレッぽっちも考えていません。
金を取り巻く様々な案件を思えば、日本の小売価格が1万円を超えても仕方ない、とさえ思っています。
コレは思いつきや、当てずっぽう、注目を集める為ではなく、『金・ゴールド』に携わってきた者として様々な理由があります。
これから少しずつ、この場を借りて解説出来れば良いですね!