金の独り言

Vol.103  ≪ 騰勢強めるNY金価格!?・・・・≫

 Vol.103  ≪ 騰勢強めるNY金価格!?・・・・≫                    2021.11.11.

 11月になりかなり激しく動き出した金価格。

米・主要経済指標から、今までとは異なる動きも見え始めました。

ここ数日のチャート表を追いかけると・・・・・次項参照・ 11/4 19:25   $1,777.48

  ↓

11/4 23:40   $1,798.40

+ $20.92     この間 4時間15分での上昇

およそ22時間後(上下動を繰り返していた時間)・ 11/5 21:40   $1,93.12

11/6 02:05   $1,815.02

+ $21.90      この間4時間25分での上昇

およそ116時間後 ⇒ 4日+20時間(静かに上下動を繰り返していた期間)・ 11/10 22:00   $1,827.78

11/10 23:50   $1,865.14

+ $37.36     この間たった 1時間50分!?

この間に発表された経済指標と合せると、仮説が立ちますね。

ただし、11/10は今までとはチョッと異なりそうです。

米10月のPPI(Producer Price Index)では前月比で最高水準の前月と同じ伸び率を示しました。

インフレの高止まりを意識させ、金価格は上昇しました。

更に翌日、米CPI(Customer Price Index)でも、事前の市場予想を大きく上回りインフレヘッジとしての金へ買いが集まりました。

一時$1,870を越えます。

昨日のPPIから米長期金利が上昇、更に米ドルが各主要通貨に対し上昇し、金価格の上値を抑えても、前日比を大きく上回る上昇を遂げています。

従来の傾向から、米長期金利(米10年国債利回り)が上昇すると金価格は上値を抑えられました。

またドルがユーロに対し強くなる(高くなる)と、金価格は上値を抑えられました。

この点が今までの傾向と異なる点です。

今後の動きに注目です。

※PPI=卸売物価指数(生産者物価指数)

※CPI=消費者物価指数  共に米・労働省が発表する米主要経済指数の一つ

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