金の独り言

Vol.79 金・ゴールドにとって 魅惑?の国 ・・・・ インド

Vol.79        2021.4.5.

 インドの金輸入量が増えているようです。

2月に91トンー前年同月比103%増 ・・・・ つまり倍以上増えたということに。

更に3月には160トン!

以前は中国と並び、世界の産出量の半分以上の金・ゴールドをこの2国が輸入していました。

そう考えると、さほど不思議なことではないのですが・・・・・コレはコロナだけでなく、各国の諸事情が絡んできます。

昨年はコロナの影響もありましたが、ここ数年インドでは金の輸入関税の上昇から、極端に金の輸入が減少していました。 正規ルートでの入荷が減っていた・・・・金を買う人は多い!?  

正規ルートではない輸入!?・・・・・インドは隣国にパキスタン、中国だけでなくタイ、カンボジアなどと陸続きであり、その先にはマレー半島があります。 そうです!シンガポールやマレーシアがあります。  関税優遇国ですね。

途轍も無い距離ですが、それでも十分に見合う・・・・・それがインドにとっての金なのです。

2月の増加は春の婚礼シーズンに向けて動き出したと見られたのですが、3月には更にヒートアップした、本格的に動き出したとも考えられます。

 昨年春はコロナで多くに婚礼が自粛、秋のシーズンに期待がもたれましたが目立つようなことは無かった・・・・・というより、殆ど変わらない状況でした。

今年はチョッと様相が異なるようです。 ご存知の方も多い、インドの4~5月は春の婚礼シーズンです。 全人口の1/2は24歳以下ともいわれる国ですから、単純に6億人の若者がいるということに。 そして年間の婚礼数はなんと驚愕の2000万組以上!? ・・・・・ 日本の感覚では到底理解出来ません!?  

ちなみに中国は一人っ子政策の影響か、同世代の人口は約3億人!? ・・・・ それでもトンデモ無い数字ですね。

ただ私自身、この数字をどちらも信頼、鵜呑みにしていません。 インドにしても中国にしても、貧富の差は日本の比ではなく、全ての子供が戸籍登録されているわけではありません!  コレは今をときめく『尾身先生』のSARS中国ワクチン戦略を見ても明らかです!(ワクチン戦略とは私が勝手につけました!?)

それでも途轍も無く多くの若者がいます。

話が大きく逸れましたが・・・・・・では若者が多いインド、何故『金・ゴールド』??

 インドでは娘が嫁ぐとき、父親をはじめ親族が結婚する娘に金製品や金・ゴールドを持たせる習慣があります。  嫁いだ娘が将来路頭に迷わないように、という意味もあるようです。 しかしソコには日本でも見られるような見栄の張り合いなども残るようで・・・・・・しかしその数が2000万組!?

 昨年から世界的に増え続けていた金ETFも、2月に85トンほど減少しました。 更に3月には120トンも減少したようです。  ワクチン普及や米・経済対策などの世界経済の回復期待も高まり、昨年来の金価格の高値圏が多少なりとも下がりました。  そしてEETF等の投資関係は殆ど欧米あり、その投資家たちによって大量のETFを売却したと考えられます。 

結果、金価格が下がったところで、それら金ETFの売却量をインド1国が吸収したことに!?・・・・・・・ アメリカの長期金利やFRBなど全く興味や知識も無く、この様に金の現物を欲しがる人たちがいるのも世界の現実なのです。☆ 久しぶりに・・・・こぼれ話を

今から20ほど前、まだ自分が宝飾の仕事で日本とヨーロッパを行き来していた時代のお話です。

香港のメーカー社長に連れられ、インドの宝飾チェーン店の社長を紹介されました。

そのインドの社長、日本の関取並、それ以上に大きな体の社長でした。

紹介されたといっても、我々3人に香港のスタッフ含め、5、6人くらいで飲んで食事をしただけですが・・・・!?苦笑

その最中私のほうから、インドでは婚礼時に金・ゴールドを渡す習慣があるのか尋ねました。

すると外野から、香港(中国)にもあると・・・・・・逆に日本には無いのか?と一斉に逆質問!?汗

日本では“お祝い”として現金を渡す場合が圧倒的に多いと答えると・・・・今度は皆不思議な顔で、それは“寄付”か?と。

この場合の”寄付“とは、彼らからすると明らかに“お恵み”に近い感覚だったと思います。

二人の門出に“お恵み”?・・・・・・お酒の席とはいえ、突然“失礼な人”扱いに!?

そこでインドの社長。

インドではある程度成功を収めると、娘の婚礼は親のメンツをかけて、ということも確かにあるようです

お金=現金では、娘だけでなく相手やその親族をも馬鹿にしていることになりかねない。

だからこそ、いつでも2人の未来に役立つ金・ゴールドや金製品を送る習慣があるようです。

金の“量”は嫁ぐ娘への愛情の証とされ、親族総出で“大量の”金・ゴールド、金製品を送ると力説していました。

そこで自分は“どの位の量”を送るのかと聞くと・・・・・・・“Her weight !” 一同爆笑

お酒の席でしたが、インドの社長自らも大笑いしていました!?爆

ちなみに彼には3人の娘さんがいるそうです!!

インドに限らず、この金・ゴールドへの購入パワーが世界の金価格を保っている、といっても過言ではない、と感じた次第です!?笑

注:『尾身先生のワクチン戦略』についてはまたの機会に!笑

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