金の独り言

Vol.49 2021年の幕開け・・・・・

Vol.49  2021.01.05.

 2021年の幕開けは$1.900を超えるスタートとなりました。

日本の国内小売価格でも\7,000を超えた金額でスタート。

昨年同様、ジャンプスタートです。 ただ『昨年同様』としましたが、中身はかなり異なります。

昨年は曜日周りから1月6日にスタートし、国内小売価格は年内最終日の\5,887から+\127、\6,014(税込)でスタート。 海外相場でも1オンス$1,552.40、\107.95/$。 

今年は1月5日時点で、国内は昨年最終日から+\183で\7,124(税込)、海外相場は1トロイオンス $1,943・・・・・かなり来ましたね!?

昨年年頭の金価格のジャンプスタートは、米・国防総省のイラン軍・司令官殺害という衝撃的発表が主原因でした。 ソレまでほとんど忘れられていた?米・イラン関係。 両国の対立激化を懸念した市場が、リスク回避に走ったような幕開け・・・・・この様な始まりでしたね!? その後中東状況は緊張化し、更に湾岸隣国に緊張をもたらしました。 気がついた頃には、今度は新型コロナウィルス。 『チャイナ・ウィルス』として中国を非難する米国。 この2国の緊張は、ハイテク軍拡競争へと発展してゆきました。 コロナから、コロナを元に大国がにらみ合う一年が始まりました。 そんな中日本では、当初は以前に“アジアの出来事”とされていたSARSのようなもの=他人事、という扱いだったと思います。

その後ヨーロッパ、アジア・・・そして日本でも大きな問題として立ちはだかりました。 世界の指導者の中には、この新型コロナを風邪の延長として軽視し、経済活動を優先します・・・・結果はご存知の通り、世界中に蔓延し、世界中を破滅に近い、ある意味では歴史的な一年へと導きました。 経済活動はひどく停滞した反面、金価格も史上最高値を更新する年となりました。 またほんの一部の企業業績だけで、日米・株価は大幅に上昇。 “バブル“の様相を呈しました。

 そんな波乱な一年を終え、今年の年頭は・・・・・正に“ドル安“と見ます。 “正に”という表現は問題としても、ドルが“見放されつつ”ある・・・・そんな状況にも映ります。

海外の金価格(アナリスト先生方が使う、海外相場)はドル建てで取引されます。 ドル安が進行すると、金には割安感が増し世界中で金が買われやすくなります! その結果、ドル建て金価格が上昇します。

日本ではドル安になると円高に振れ易くなります。 必ずそうなるのではなく、“易くなります”。

海外金価格が上昇しても、円高になれば、国内金価格は抑えられるのです!(昨年の“独り言”でも解説しました!乞う参照)

そして現在のアメリカの混沌とした状況は、この時期になっても改善に兆しは見えません。 先の見えないこの状況が、米・通貨の“ドル安”を生んだと思います。まして政権交代も年を明け、1/5のジョージア州の上院選挙次第では新政権での“ネジレ“も懸念されています。 この様にドル安の進行が、現在の金価格にも強く影響していると考えます。

この様な状況になると、いつまで続く?今年はいくらまで高くなるか?・・・・・様々な質問に出会いますが、正直に言って分かりません。 ただ私見ですが、この後、調整(金額の上下)を繰り返して、徐々に高値に行くとは考えています。

そして気になることが少し・・・・・今様々な報道の中の一つに、“人口100万都市の民主主義比率“が逆転した、というものがありました。 これ極端な話ですが、我々と同じ考えの大都市(まち)が当たり前ではない、ということです。 個人的には、チョッと・・・ゾッとしました。

また俗に言う“○○年周期説”ではありませんが、世界の大国であるアメリカの混沌・・・・コレが“凋落“に変わるのでは、と気を揉んでいます。 昨年の前半“世界の出来事・・・独り言”の中でも記した記憶があります。

コロナという災いが、全ての変化を早めた・・・・この点には確かにその通りだとも思います。 社会、生活、経済・・・・・・何もかも、今までとは大きく変わりました。 もしかしたら、個人お方々の考え方にも変化が生じたかもしれません。

今世界中が大きな変動の最中にいる・・・・大袈裟と考える方もいるでしょう。 ただこの様なことに気付くのは、後になって、何年も経ってからということが多いものです。

そう考えると、現在“金・ゴールド”にたずさわっていることは何かの縁・・・・・そう考えるのは、大袈裟過ぎますか??苦笑 この様な大きな変動の時期に、“金・ゴールド”は大きく変貌してきたのです!笑

いつもの口にしますが、“いくらで買って、いくらで売る・・・・・いくら儲かる!?” 金は、既にその様なレベルのモノでは無い、ということだけは申し上げます!笑

¥マークの後ろの数字が増えていかない(金利が低い)時代です。 gマークの前の数字を自力で増やすことを考えましょう! 大きな貯金箱(BANK)に預けるくらいなら、例えいくらで買ったとしても、長い目で見れば金価格の恩恵は受けられると思います。

0は何をかけても0。 小さくても良いので、自分の“金・ゴールド”を持って、少しずつでも良いので増やすことを考えて見ましょう。 コロナ禍の若い方々、若くない!?方々も、コレは投資ではなく貯蓄です。 金の現物は、大儲けするのではなく、“安心”を確保するのです。 この様な時代だからこそ、必要な考え方だと確信しています。 利益を出すものは、他にもたくさんあります。 簡単で、安全で、誰でも気軽に始められる・・・・ソレが金の現物なのです。

コレは金・現物の販売を長く続けてきて、今の時代だからこそ本当に強く感じている私の本音です。

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