Vol.50 United ≠ Divided ・・・・ アメリカ!?
Vol.50 2021.1.6.
本日の金価格は、国内では微増、海外相場は$1,950を超えてきました。 為替相場は$1=102円台半ば。 外国為替市場では、ドルが各国通貨に対し全面安!?状態です。
『金・ゴールド』と正式!?にかかわって、かれこれ今年で丸13年。 宝飾品を扱っていた時期に、海外のメーカーと金価格の話をしていた期間も含めれば・・・・・・32年超!?汗
以来毎日のようにNY金相場、為替相場、国内金価格をチェックする日々。 そして各国の市況を確認、コメントを確認~その裏付けを確認、関連する人のコメントまで確認して裏を取ります!? コレ毎日のほぼルーティン・・・・どちらかというと、ハマっています!?苦笑
イベント等で出張中でも、朝のスキマ時間に最低限のチェックをして営業時間を迎えます。 コレも既に何十年ものルーティン!?爆
今日の目玉は、アメリカ・ジョージア州での上院議員決選投票です。 このたった2議席?の投票にアメリカ国内だけでなく、世界中がジッと見守る!?ことなどかつてあったでしょうか?
民主党大統領候補・バイデン候補が大統領選挙で必要最低限の得票をしながら、現職・トランプ大統領が“コレは不正だ”と公にツィート、更に州知事にまで圧力をかけたなどの報道、そして不正選挙として裁判沙汰にしている現状です。 その様な状況で議会政治でも、下院は民主党の過半数獲得も上院は接戦。 このジョージア州の2票の行方で、議会政治が“ネジレ“議会になるのか、民主優勢議会になるのか、世界中が見守っているのです。
今回の選挙では、アメリカの“分断”が大きく取り上げられています! United States が Divided States と化しているのです。 報道内容も各所(様々な分野)で2極化されているようです。
大人気ないといえばそれまでですが、今回の大統領選挙では史上最高の投票率であり、“敗北”したトランプ大統領の得票数でも、過去最高の7,000万票以上。 一方バイデン候補はそれ以上の得票数として公表されました。 そして投票者の半数近くがいまだにトランプ支持に回っている中で、ソレをあおるかのようにトランプ本人が“不正選挙”と訴えているのです。 完全に二分化された“合衆国”の議会政治を占う、そんな決選投票なのです。
上院議員選挙といえば政治の世界。 相場だ、価格だなどという金融経済の端くれ?者が、とやかく言う世界ではありません。 まして金の現物を扱う輩が、偉そうに語るのもバチがあたりそうなモノです!?笑
ただこの選挙で仮に民主党が2票を獲得すると、上下院ともに民主優勢になり、バイデン候補が政策のひとつに挙げた株式取引での売買益に39%を課税、富裕層への増税、大型の新型コロナ経済支援策なども現実味を帯びてきます。 その結果市場はどうなるか・・・・・それは分かりません。 ただ少なからず瞬間的にも、継続的にも影響は受けるものと考えています。
ここまで私の拙い解説でどこまで理解されたか、自分には分かりませんが、コレが今の“経済大国・アメリカ”の現状なのです。 その国の通貨が、基軸通貨・ドルなのです。 ドルが売られている現状、ドル安が進行している現状をご理解いただけますか? おそらく世界中が、この様な国の通貨を安心して持つ、ということに疑問を持っている結果だと思います。
昨日?Vol.49の中で、“ドル安になると、ドルで取引される金価格は割安感が強くなる”と記しました。
ドル安が進行することで、金は買われ易くなります。 その結果、海外金価格は高くなります。 それでも海外相場に対し割安感が強いので、金は世界中で買われていきます・・・・・ご理解いただけますか?
絶対的な経済大国の通貨を売って、金を買う・・・・・・今の米・ドルに魅力を感じるよりも、危機感を感じて金・ゴールドに換えている、という現状です。
以前より自分がお客様に言い続けてきた内容のひとつに、金・ゴールドには、株式市場のような工業株、銀行株、そしてハイテク株・・・のように、ハッキリとした種類は無い、というモノがあります。 金は基本的に、金一種類なのです。 一種類しかない為に、世界中の様々な“出来事“を通じて様々な影響を受けます。
それが大国の政治であったり、ソコから広がる経済への影響を先読みしたり、またまた今回のコロナから世界中の経済の混乱がもたらす影響であったり・・・・・様々な“出来事”により、大なり小なり、長期間から短期の影響を受けます。 戦争や紛争など、有事の一時的な出来事だけではないのです。
毎日のルーティン、その裏付けなどから、“価格が上がるにも下がるにもそれなりの理由がある“ と考えるようになりました。 そしてその理由を探していくと、“世界の出来事”がポイントとなってくるのです。
勿論後日間違いに気付く場合もあるでしょう。 もっと他の原因だった、という場合もあると思います。
ただ自分の中には、その時々に確認出来得る事象で、その時々を判断し次につなげること・・・・・コレが一人でも多くの方々へ、“金・ゴールド”に関する適切な判断材料の一つになる、と考えています。
よく言われることですが、金を調べていくと世界の情勢が見えてくる、TVのニュースの意味が分かる・・・・というモノがあります。 確かにその通りだと思います。アナリストの方々や先生方?は、ソコに自分の経験や考えが混じり、次を仮定出来るのだと思います。 確かに奥行きのある方のコメント、その世界に精通した方の内容などは、本当に知らないことばかりで勉強にもなります。 しかし特別な人だけの世界ではないのです。 我々が生きている今、世界中で起こっていることなのです。 金・ゴールドでいくら儲けただけではなく、金・ゴールドに触れることで“知る”という得をした、と考えられれば幸いです。 その結果、金・ゴールドを自分でも持ってみよう、となれば最高です!
エラそうな文章になりましたが・・・・自分は、“経済“には無縁の“外国語学部”出身です!?爆爆