• 金の独り言

    Vol. 152 ≪ 店舗からのご質問・・・・・正念場!?の年度末 ≫ 2024.3.19.

    Vol. 152 ≪ 店舗からのご質問・・・・・正念場!?の年度末 ≫ 2024.3.19. 久々のコメントになります。先月西日本でのイベント会場にご来場いただきましたお客様より、新たなご質問をいただきました。“生”のご質問です! 皆さんにも共有致しますので、是非ご参考にして下さい。①:日本の物価高や海外の物価に、金は影響されるのか?されないとしたら、何に影響されるのか? A:金の価格、日本の金・小売価格は,日本の物価高、海外の物価に直接影響されることはありません。結果的に物価高の時期に金・小売価格が上昇することもありますが、直接関連性があるわけではありません。 日本の金価格(金・小売価格)は、海外金相場(USドル建て)と為替相場をもとに作られています。その為、海外金相場(ドル建て)から作り出される円建て小売価格は、為替相場、特にドルの影響を強く受けます。 加えてアメリカの長期金利が上昇することは、US ドルが他の通貨に対し強くなり易くなる為、金価格の上値を抑える傾向があります。 このような観点から、アメリカの長期金利、US ドルとの関係(反相関)が強い、と言えます。(現在はドル指数も上昇し、海外金相場も高値安定ですが・・・・) ②:火災が起きた時、金はどうなるのか?保管に火災の対策は必要なのか? A:金・ゴールドは 1,062~1,064℃の融点を持つ金属です。実際の火災の温度は分かりませんが、高温により変形や溶けだすことは考えられます。またインゴットとしての取引の可否は不明ですが・・・・たとえカタチを変えたとしても、金としての価値は変わりません。ご家庭での対策として、家庭用耐火金庫での保管という方法もあります。 ③:5年後、10年後、金の価値はどうなっていると思われるか?(個人的な見解でよいので、見通しを教えてほしい。将来、違う結果でもクレーム無し) A:コロナ禍以降、過去の経験則等では語れないほど世の中の変化のスピードは速くなりました。〇〇年後という表現は避けますが、海外金相場では中期的には$2,300/oz、長期的には$3,000/oz と見ています。 国内金小売価格は、その時の為替相場次第です。例えば、$2,300/oz 時に為替相場が 1 ドル 150 円であれば、1g あたり税込小売価格は¥12,200~12,300。 1 ドル 160 円であれば、1g あたり税込小売価格は¥13,000 台です。更に円高で、1ドル 140 円であれば、1g あたり税込小売価格は¥11,400 台という計算が成り立ちます。世界中を巻き込むパンデミック(コロナやリーマンショックなど)が起きれば、上昇スピードは更に速くなると思われます。個人的には今後 10 年(15 年は不要)前後には、地球上の金鉱脈の限界をメディアが騒がせていると思っています。その時は$3,000/oz…