• 金の独り言

    Vol.106   ≪ 南ア発変異株、市場は意外とモロく ・・・ ≫

    Vol.106≪ 南ア発変異株、市場は意外とモロく・・・ ≫                2021.11.29.  日本時間の取引終了後の11/26、WHO(世界保健機構)は、南アフリカ、ボツワナでの変異株に『オミクロン型』と名付けました。 まだワクチンの有効性が確認できない為、各国政府に緊張が走りました。 金融市場もまた、アジア時間帯から一気に警戒感が高まります。 その警戒感は、そのままNY市場へ波及しました。  NY市場は感謝祭明けの短縮取引で薄商いであったにもかかわらず、ダウ30種平均で一時$1,000超の下落!? 最終的に前日比$905安、今年最大の下げ幅になりました。 また他の主要株式指数も軒並み下落となりました(2%超の下落)。  反面安全資産とされる米国債に買いが集まり、国債利回りは急低下。 長期金利の指標となる米10年国債の利回りは、1.641%から1.477%へ急落となります(価格は上昇)。  更に昨年7月以来の高値で推移していたドル指数も、この影響で急落。 各主要通貨に対しても下落します。 先週まで1ドル¥115台で急激な円安含みであったドル円相場も、週明けの今日は1ドル¥113台前半で始まりました。  11月よりテーパリング(量的緩和策の縮小)をスタートした米・FRB。 インフレの進行、高止まりに対し、早期利上げを推奨する理事のコメントが紙上を賑わせました。 しかしこの混乱から、利上げ前倒し観測も後退しそうです。 12月3日の米・雇用統計と共に、中旬(15,16日)のFOMCは要注目です  この様な市場環境から、安全資産の代表株・金価格は上昇します。 並行して原油価格が下落。 株式市場もほぼ全面安。  一時$1,816超を記録した金価格も、資金捻出=cash out の流れから上値を削る展開となり、結果$1,785近辺で終了します。 月末、週末の調整かと思いきや、一時的なキャッシュアウトでしたね。  気が付けば、先週半ばとほぼ同じ様な海外金価格($1,780台)。 1ドル¥115台だった先週は、国内金価格は¥7,400~7,300台半ばでした。 週明けの今日、1ドル¥113台の円高に振れると、¥7,200台後半。  変異株は心配ですが・・・・本日の日本は、世界で一番金・ゴールドがお徳に買える日となりました!

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    Vol.105   ≪ 昨年と今年の環境から金を考える・・・・・ ≫   

    Vol.105   ≪ 昨年と今年の環境から金を考える・・・・・ ≫                     2021.11.20.  様々な資料・文献を確認して、チョッと気になることを・・・・・・ 昨年から金価格の高騰が続いています。 昨年2020年は一年間の上下差が、日本円で2000円近くに振れたのです。 今年2021年はソコまで大きな差は出ていませんが、昨年に比べ “高値安定” とでも言いましょうか!?苦笑 しかし、この2年の金価格の上昇要因は大きく異なります。 昨年の6月後半からの価格高騰は、明らかに金ETFによる金価格の“盛り上がり”でした。 金ETFの残高が日に日に増え続け、金価格を“盛り上げた”上で先物市場が“破裂”したような上昇でした。 2020年の金価格上昇の要因は、金価格急騰 ⇒ 金ETF残高増加・・・・・このパターンです。 まず年前半から、コロナ禍で “巣籠り投資” の最適銘柄!?に金ETFが指名され?一般投資家の資金が流入しました。 徐々に上昇していた金価格に6月、機関投機家の資金が一気に流入し金ETF 残高は過去最大に膨れ上がりました。 金価格の底値が“盛り上がった”と考えて下さい。 反面今年の、特に9月以降の価格高騰は、完全に“先物主導”といえるでしょう。 金価格が上昇(急騰)しても、金ETFの残高は一向に増えないのです!? 更に、米・長期金利(10年国債利回り)の上昇に反応して下がったと思えば、現在では全く?といっていいほど、金利上昇にも反応しません。 更に更に、先日の経済指標・消費者景況指数(CPI)発表後、取組高は一気に増えています! コレはもう短期投機が中心に動いている、と判断できますね。 先物市場で金価格が大きく動いているのです。   ここで考えておくことは・・・・・・今の金価格の急騰は、一時的な可能性もあります。 短期投機が中心であれば、売り買いが交錯した状況が想像出来ます。 まぁそれでも大きく上がった価格が下がったとしても、それでも高い価格帯で落ち着く・・・・・ということも考えられます!?苦笑   長い目で見れば、まだまだ金価格は上を目指すと考えていますから、一喜一憂する必要はないと思いますけど・・・・・。  昨年はファンドをはじめ、機関投機家の資金が流入して史上最高値を更新しました。 その後決算期を迎え、利益確定売りが続き長期間(3ヶ月ほど)、金価格は下降線を辿りました。 そしてその年末には、今の価格帯=新しいステージで価格を構成しています。 日本国内の金価格で言えば、既にグラムあたり7,000円の時代であり、更に上を目指しています!  上を目指している今年。…

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    Vol.104 ≪ ふとした記事から“お金”を考える・・・・ ≫ 2021.11.18.

    Vol.104 ≪ ふとした記事から“お金”を考える・・・・ ≫ 2021.11.18. 8 月の最終週からほぼ毎週、日本中を駆けずり回る日々を過ごしています。来月 12 月中旬までのロングラン。 そして毎朝、金相場の価格の確認から、為替、そして国内小売価格を想定し在庫金額と照らし合わ せ・・・・・・大きな動きや想定外の動きに対し調べることも、ほぼ日課・ルーティンになってしまっています!? その出張の移動中、様々な情報、記事の中からある“言葉”を見つけました。 普段であれば何も気にせず流してしまうような“言葉”・・・・・・何故か気になり、その“言葉”について鋭意情 報収集を始めました!?苦笑 その言葉とは ・・・・・・ “キャッシュレス” これといって珍しい言葉でも何でも無いのですが・・・・・・そんな言葉ですが、記事を読むうちに様々な光景 が浮かび上がりました。その中で今回一番に驚愕したことは、中国についての記事です! 世界の国の中でも異常?と思えるほどキャッシュレスが進む(と勝手に思っています!?) 中国では、今何故 か “自動販売機” が急増しているそうです!! 自分が過去に滞在経験のある中国の都市は、上海と広州だけですが・・・・・・。 私が思う中国は、元々硬貨など少なく、更に紙幣と同じように状態が悪すぎる為、また国民性?や治 安?を考えると、自動販売機自体の設置など論外!?と思えた国の一つです!?苦笑 それが主因とは言いませんが、キャッシュレスという生活様式の変化がドンピシャ? と浸透し、またコロナ禍の 接触を避ける意味も相まって自動販売機が一気に普及したというのです! 失礼を承知でまず感じたことは、『中国でも自動販売機が普及するのかぁ!?』・・・・・と驚きを超えて、世の 中の変化に取り残されたような気分でした!?苦笑 中国で激増する自販機。 その殆どがキャッシュレス! 更にその自販機の中には、硬貨の投入口を塞いだものまで登場したとか・・・・・。 硬貨の使用を“禁じる”自販機、硬貨を受付けない自販機が主流というのも、何か時代の変化を感じさせ ると共に、ヘンに納得してしまうのは昭和生まれの自分だけでしょうか? それでも設置場所は、駅構内、空港、ショッピングモールなど・・・・・やはりというか人目の付く場所ばかりで、 日本のような裏通りの路上!?というロケーションではないようです。 その反面といえるのか、中国では銀行…

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    Vol.103  ≪ 騰勢強めるNY金価格!?・・・・≫

     Vol.103  ≪ 騰勢強めるNY金価格!?・・・・≫                    2021.11.11.  11月になりかなり激しく動き出した金価格。 米・主要経済指標から、今までとは異なる動きも見え始めました。 ここ数日のチャート表を追いかけると・・・・・次項参照・ 11/4 19:25   $1,777.48   ↓ 11/4 23:40   $1,798.40 + $20.92     この間 4時間15分での上昇 およそ22時間後(上下動を繰り返していた時間)・ 11/5 21:40   $1,93.12 ↓ 11/6 02:05   $1,815.02 + $21.90      この間4時間25分での上昇 およそ116時間後 ⇒ 4日+20時間(静かに上下動を繰り返していた期間)・ 11/10 22:00   $1,827.78 ↓ 11/10 23:50   $1,865.14 + $37.36     この間たった 1時間50分!? この間に発表された経済指標と合せると、仮説が立ちますね。 ただし、11/10は今までとはチョッと異なりそうです。 米10月のPPI(Producer…