Vol.58 米・大統領就任式前後の金価格
Vol.58 2021.1.21. 期待先行相場!?笑 世界一の経済大国・アメリカ。 この国の動向で世界の経済、指標は動きます。 金も多分に洩れず・・・ 前週1兆9000億ドルもの経済対策を打ち出したバイデン米・新大統領の就任式が、厳戒態勢の中滞りなく行われました。 前日にはイエレン次期財務長官の承認公聴会が開かれ、早期大型財政支出に前向きな姿勢を示しました。 コレにより米株式相場は、米版“ご祝儀相場”的な上昇で終っています! 金相場もコレに洩れず、ヨーロッパ市場で下げた価格も米市場にて前日比+$26超、日本の国内小売価格も前日比+\76(税込)でした。 ココで先週より大きく下げていた金相場について、色々と調べてみました。 以前より、金価格は株式よりもドル相場に反比例、相反する動きをする・・・と言っていました。 勿論全てではありませんし、特に近年、当てはまらないケースが多々ありました。 先週からの金価格下落は、明らかにドル高、米10年債利回り上昇から金売りが原因、と考えられました。 ここのところ、“AIトレード” “EBS”など話が続いたので、このプログラムされた“アルゴリズム”での売買という点で見てみます。 外為市場では、大型経済対策案の噂から発表に反応してドルがユーロに対し上昇しました。 また国債増発を視野に、米国債の金利が上昇しました。 金相場からも資金がそちらに回ると、金価格は下落します。 ソコへ元FRB議長、次財務長官イエレン氏の大型経済対策歓迎のスタンスが確認され、“無事”就任式が終わり、いよいよ“1兆9000億ドル対策大統領”が確定したのです!? 国債増発はほぼ確定、インフレリスクのヘッジとして、大量に金市場にマネーが流れたことは想像できます。 先週までは バイデン大型経済対策 ⇒ 国債増発など ⇒ 金利上昇 ⇒金売りプログラム!?がヒットして・・・金下落 今週になると $1,845近辺の200日移動平均線を下回る+10年債利回り低下 ↓ 金購入プログラムがヒットして・・・・・金上昇 この様に考えられるとコラムに書かれた先生がいます。 分かり易いですね!? もっと砕けて表現すると、昨今の金価格の動きは・・・・・あらかじめプログラム(アルゴリズム)されたトレード機能が作動して、自動的に大量の売買を繰り返したと考えられます。 この観点から考えられることは、昨今の上げ下げは中長期的視点―中長期の保有―での売買ではない、ということです。 現物保有を勧めている立場から、この金価格の乱高下に惑わされない!?で欲しいと切に願います 貯蓄としての金保有であれば、ここはジッと知らん振りで良いと思いますが・・・・・いかがでしょう!?