Vol.184 ≪ 為替の影響大の金価格 ・・・・・ その内訳!? ≫
Vol.184 ≪ 為替の影響大の金価格 ・・・・・ その内訳!? ≫
2026.8.4
いやぁ~今週になって、金の小売価格が下がりましたね⁉
7月30日からその週末にかけて、大きな為替介入がありました。
■ 15年ぶり・28年ぶりの歴史的な為替介入
結論から言うと、今回の為替介入は、 2011年 東日本大震災以来、15年ぶりの「協調介入」でした。
さらに円安是正としては、 1998年 アジア通貨危機以来、28年ぶりとなります。
日本政府・日銀が円を買う流れに、アメリカも同調して円を購入。
まさに二段階攻撃でしたね。
- 日本側:7/30・31の2日間で11兆円以上
- アメリカ側:ベッセント財務長官メモによると約50〜100億ドル
庶民には単なる「数字」にしか見えませんね!?(苦笑)
■ 今回の介入で注目すべきポイント
今回のポイントは、
米財務省がニューヨーク連邦銀行を通じて大手銀行へ事前告知を行い、 「ユーロを売って円を買った」 ことです。
つまり、日本へ米国債を担保にドル資金を供給する一方で、 アメリカ自身はドルを売ってドルを供給することは避けました。
当然と言えば当然ですが……
世界各国の中央銀行が 「ドルを売って金を買う」 流れにある中で、
ドル覇権国であるアメリカ自らがドル売りを行えば、 世界のドル離れをさらに加速させてしまいます。
■ 為替介入の効果は?
翌日の日米共同声明は、 投機的な円売りに対する「威嚇効果」があったのかもしれません。
実際、前回やそれ以前の為替介入後と比べても、 一時的な抑止力にはなっているようです。
しかし、やはり一時的なものと考えます。
本来マネーは、 金利の低いところから金利の高いところへ流れるものですからね。
■ 金価格が伸びない理由
そんな中で、米ドルは日本円だけでなく主要通貨全般に対して下落する一方、 金価格は弱含みで推移しています。
これは、
- 米30年国債利回り
- 米10年国債利回り
が上昇しているため、 金価格の上値が抑えられていると考えられます。
■ 日本の金価格が大きく下がった理由
ここで注意です!
日本国内の金小売価格は、 今週初めより1gあたり税込22,000円台半ばでスタートしています。
前週高値からは1,200円以上、 安値からでも700円以上下落しました。
しかし……
これはほとんど「為替」の影響です!
国際相場(ドル建て)の金価格、 ニューヨーク先物市場やスポット価格では、 それほど大きな下落はありません。
例えば8月3日朝の海外相場を、 1ドル155円ではなく前週の163円台前半で計算すると……
国内価格は23,500円台〜23,000円台後半になります。
この価格帯での誤差は、 普段と大きく変わりません。
日本の小売価格だけを見て、 「世界中で金が売られている」 と考えてしまうのは危険です。
「ぬるま湯に浸かり過ぎたニッポン人」 にはならないでくださいね!
■ 国内金価格の計算方法
実は今回のVol.184は、 当初「初級編」と題した金の解説を書く予定でした。
急遽内容を変更しましたが、 その中から国内金価格の基本計算をご紹介します。
【基準計算式】
{ドル建て金価格(オンス) ÷ 31.1035 × 為替相場} × 消費税
これが国内価格の基準値になります。
さらに、この基準値へ毎日変動する 「移動コスト」 が加算されます。
■ 2026年8月4日の計算例
8月4日 午前9時30分時点の数値を当てはめると……
($4,059.17 ÷ 31.1035 × 157.53)× 1.1 ≒ ¥22,614/g
ここへ、 本日の移動コスト168円を加算すると……
¥22,782/g
これが、本日大手地金会社が発表した 1gあたり税込小売価格になります!
■ まとめ
国内の金価格は、 国際金価格だけで決まるものではありません。
為替相場、移動コストなど、 複数の要因が組み合わさって決まっています。
国内価格だけを見て相場を判断するのではなく、 「為替」と「国際金価格」の両方を見ることが大切です。
ぜひご参考に!
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