Vol.183 ≪ ロシアという国の一部と ・・・・・・ 市場の動きと!? ≫
Vol.183 ≪ ロシアという国の一部と ・・・・・・ 市場の動きと!? ≫
2026.7.24
中央銀行の金購入について新たな気づきがあったかもしれませんが、逆のパターンである「金売却」についても触れておきましょう!
■ ロシア中央銀行が43.5トンの金を売却
2026年上半期(1~6月)において、ロシア中央銀行の金保有量が43.5トン減少というデータがありました!(W.G.C.)
つまり、今年になって保有する金を43.5トン売却したということです!
そういえば、つい最近だったか、中国が人民元建てでロシアより金を購入したという報道もありましたね!?
経済制裁中のロシアは、ロンドン市場では金を売却できないための結果と見られていますが・・・・それでも、これはこれでまた重要な意味を持っています。
■ 「有事の金」の典型例
以前よりお話ししている「有事の金」とは、
平和な時に金を蓄え、有事の際に金を売却して国を支えるという考え方です。
今のロシアは、まさにその典型と言えるでしょう。
ロシアは過去にもルーブル暴落など、同様の経験をしてきた歴史があります。
■ ロシアは世界有数の資源国
世界の金保有国の中でも上位に位置するロシアについて、皆さんはどのくらいご存じでしょうか?
とは言いつつ、自分もモスクワの空港までしか知りません・・・・・・トイレの位置がかなり高い!?・・・・失礼しました!?(笑)
今年の売却によって、ロシア中央銀行の金保有量は約2,282トンとなり、保有量では中国を下回りました。
それでも、IMFを含めた金保有量ランキングでは世界第7位の金保有国です。
一般的にはあまり知られていませんが、各種データから見ると、ロシアは世界有数の資源国なのです!
- 石油:世界有数の産出国
- 天然ガス:世界有数の産出国
- ダイヤモンド:世界第1位の産出量
- プラチナ:南アフリカに次ぐ世界第2位(両国で世界の8割以上を占める)
- 金:世界3大産出国の一つ
※ 金産出量トップ3は、中国・オーストラリア・ロシアです。
その他にも、広大な国土は資源の宝庫なのです!
■ 足元の市場動向
余談にもなりませんが・・・・・・!?
「金価格上昇!」という流れから一転し、金価格は再び$4,000近辺を行ったり来たり。
日本の小売価格でも1gあたり¥23,000台半ばまで下落しました。
為替相場では、1ドル163円台後半まで円安が進行。
昨年とは異なる、「悪い円安」です!?
■ エネルギー価格と利上げ観測
昨日はホルムズ海峡だけでなく、紅海でサウジアラビア関連タンカーが攻撃を受け・・・・・・
ホルムズ海峡に続き、「裏海峡」まで封鎖されました!?
さらに、その後発表された米・経済指標から、このインフレ下でも米・労働市場の底堅さが示されました。
このような状況が重なり、
- 原油価格の上昇
- インフレ進行懸念
- 利上げ観測の急上昇
という流れになっています。
週明けのFOMC(米・金融会合)直前ということもあり、市場は利上げを前提に動いていると考えられます。
■ 今回の上昇は短期投機が主体
今回の一時的な上昇は、どう見ても新規の金購入によるものではなく、
短期投機による売買の交錯から生まれた上昇、 すなわち上昇モメンタムが主体となった結果と考えられます。
この落ち着かない動きは、しばらく続きそうな気配もあります。
AIトレードが主体となっているため、値動きが大きく、そして速いことが特徴です。
■ 中央銀行の購入が意味するもの
また、ご心配される質問もありましたが、
中央銀行による金購入は、金価格の下支えにはなっても、価格急騰の要因になることはほぼありません。
・・・・・・何だか空しい言い訳にも聞こえなくもありませんが、ぜひ頭の片隅に置いていただければと思います。
■ 最後に
あるイベントで応援に来られたZ世代の社員の方は、
ロシアについての第一声が、
「ウクライナと戦争をしている国」
というご返答でした!?
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