Vol.186 ≪ 日本のお盆明け・・・・・金価格を通して世界情勢を眺める!? ≫
Vol.186 ≪ 日本のお盆明け・・・・・金価格を通して世界情勢を眺める!? ≫
2026.8.18
お盆も明け、以前のように強烈な暑さを感じない今日この頃です。
同時に金市場もジワリ、動き出したように感じます・・・・・やっと!?
今回は金価格の上昇について、その背景を知って下さい。
チョッと難しく感じる方もいるかもしれませんが・・・・全体像で捉えて下さい。
■ 米・雇用統計に大きなサプライズ
世間のお盆休み直前の日本時間夜に、米・労働省より7月の米・雇用統計が発表されました。
ご存じの方も多いかと思いますが、 NFP(非農業部門雇用者数)は前月比23,000人の減少!?
事前予想では8.5万人程度の増加を見込んでいただけに、大きなサプライズとなりました!
オマケに、5月、6月の雇用者数も下方修正されました!?
■ 失業率だけでは見えない米・労働市場
失業率は4.1%と、0.1%の数値上の改善が見られましたが・・・・・
実はコレ、労働参加率が減少しています。
トランプ政権の移民政策が功を奏し!? 全体の労働者数が減ってしまった結果の失業率です。
労働市場での失業率が改善したわけでは無いのです!
更に平均時給も、前月比・前年比・市場予想のすべてで悪化!?
明らかに、これまで盤石だった米・労働市場に大きな陰りが見え始めました。
■ FRBによる利上げ懸念が後退
その後のインフレに関する統計も、ほぼ想定内の範囲で推移し、 FRBによる利上げ懸念は後退しました。
極めつけは、日本のお盆休み終盤に発表された7月の米・小売売上高です。
トータル数値・コア数値共に、予想を超えて?悪化した数字が並びました。
■ 世界の金ETFに資金が流入
また、この日本のお盆休み中に、世界中でETFの残高が増加しています。
つまり、 ETFを売る人より買う人が多いということです。
※ ETFとは
金・ゴールドの価格に連動した上場投資信託です。
証券取引所にて株式と同じようにリアルタイムで取引が可能。
少額(数千円)から取引が可能です。
ETFの世界最大銘柄・スパイダーゴールドシェアの残高は、 今日までのこの1週間で10トン増加!
USドルがユーロ、スイスフランに対して弱くなっていることを考えると、 中国・アジアからの流入(購入)ではなく、欧米から資金が流入して増加したと思われます。
■ 昨年もこの時期から金価格が急騰
昨年もこの時期から欧米でのETF購入が激増し、 世界的に金価格が急騰したことを思い出しました!?
国内価格では9月の1か月間で、
1gあたり税込 ¥18,001 ⇒ ¥20,268!?
という上昇でした。
■ イラン情勢と原油価格、そして金価格
そして現在、イラン情勢の悪化から原油価格が上昇し、 インフレ懸念が再燃しています。
米・株式市場は軒並み下落・・・・・・
7月中旬であれば、金価格も一緒に下落していました。
しかし今回は、金価格が4,000ドル近辺に停滞している間に、
- 金ETFの急増
- 中央銀行による金購入の継続
という動きがありました。
その結果、金価格は当時と比較して、 10%近くステージを上げたところでの攻防へと変化しています。
チョッと専門的になりますが、 海外相場は移動平均線を超えて売り買いが交錯する現状です。
■ もう一つの大きな懸念「米・長期金利」
もう一つ、大きな懸念が持ち上がっています。
日本にいるとピンとこない方も多いかもしれませんが・・・・・ 米・国債の利回り=米・長期金利の上昇です。
米・30年国債の利回りが、 5.3%を超えています。
債券ですから、価格は下落しています。
これは25年ぶりの水準!?
更に、米・10年国債の利回りが 4.7%超!?
こちらは19年ぶりの水準!
■ なぜ米国債が警戒されているのか?
過去5年、FRBの目標を上回るインフレ率と米・政府の支出急増。
それに伴う国債の「乱発」=大量発行に対して、市場が警戒しているとも言われています。
これらの利回りの上昇は、債務残高に対しての金利ですから・・・・・
トランプ大統領が非常に嫌がる、過去に無い程の「利払い」を意味します!?
■ 余談ですが・・・・・日本の米国債保有量
米国債を世界一保有する国・ニッポン。
その保有量が、
- 5月:前月比 △667億ドル
- 6月:前月比 △264億ドル
と、若干ですが減少していたのです!?
実はコレ、短期国債のうち償還を迎えた一部が、 再投資されなかったということのようです。
つまり、 「USドル」で金利と共に受け取ったということですね!?
「為替介入」資金の一部になる?のかな!?(苦笑)
Vol.185 ≪ 金価格の上昇を眺める!? ・・・・・・・ ≫
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