金の独り言

Vol.149 ≪ 久々のコメント ・・・・・・・ 9 月と 10 月の 1 万円台に思う!? ≫ 2023.10.27.

Vol.149 ≪ 久々のコメント ・・・・・・・ 9 月と 10 月の 1 万円台に思う!? ≫ 2023.10.27.


バッタバタな毎日を過ごしているうちに、国内の金小売価格は 10,000 円を超え、計ったように 30 日後に大台を割り 9,000 円 台に・・・・・・

10 月に入り一時 9,600 台へ下落と思ったら、10 月 16 日にはまた 10,000 円台へ!? 驚 最近の金価格の変動や最高値を更新し続ける上昇は、9 月のそれとは中身が全く異なる状況なのです!


この間様々な “ニワカ・アナリスト” の方々が、それぞれに好きなことを仰っておられました!?苦笑 時間の経過と共にハッキリしてきたことと現状を照らし合わせ、金価格について正確な視点を持って下さい。 今日はチョッと難しいと思っても・・・・・・知っているかいないかで、今後の金を取り巻く環境を見誤ります!? 啞然


この夏以降のイベント会場では、『まだ 1 万円の時代ではないと思う・・・・』 と各会場でお話ししていました。 自分としては、どう見ても為替相場の影響を強く受け過ぎた市況であったことと、貴金属協会がプレスリリースしたと思われる『史上 最高値・10,000 円台!』 というコメントが、かなり気になっていましたね!?苦笑


実際に為替相場では、8 月末に一時 1 ドル 147 円を超えて 10,000 円台に乗りました。
その後 9 月には 1 ドル 149 円台まで円安が進みますが、その時には既に国内金小売価格は 9,000 円台に下落しています。 国際金価格が下がっていても、為替相場で円安進行によって国内金小売価格は 10,000 円台が続いていたのです。


8 月下旬から 9 月下旬まで 10,000 円台が続く中、オヤッと思うこと(まだ 10,000 円超?) が多々あった 1 ヶ月後、ちょうど 1 か月後にやっと 10,000 円割れとは ・・・・・ な~にか作為的と感じたのは、自分だけではないでしょう??爆


実際に 9 月中旬より、国際金先物市場では金は売られ続けていました。 米・経済指標は軒並み好調さを示し、労働市場の底堅さを認識させるものが続きました。


この時期、11 月の FOMC では米・FRB の利上げもほぼ想定済みとされ、それを受けて米・長期金利もドル指数も上昇、金は 売り越し状態でした。


先物市場では、10 月 10 日までの売り越し(ネットショート)は重量換算で、およそ 47 トン!
マイナス 47 トンです!? 啞然


その後米・FRB 高官の発言は、『長期金利の上昇が利上げの代りをしている』や『状況を確認する時期』、更に FRB・パウエル 議長の利上げ見送りを思わせる発言など ・・・・・・・明らかに 9 月の様相と異なりました。


更にイスラム教・ハマスのイスラエルへの空爆とイスラエルの報復の報道が・・・・・・一時、世界に緊張が走ります。 事態が変わった、エスカレートしたのが、イスラエルの徹底抗戦姿勢。
世界中を緊張と分断に巻き込みました。
金の世界ではファンドがこの状況に反応し、売りポジションが急速に買い戻され(ショートカバー)、10 月 17 日時点の重量換算で は 130 トンの買い越し!? 驚


1 週間でマイナス 47 トンからプラス 130 トン ・・・・・ !? 驚愕
この流れは、国際金価格を大きく上昇させました。

更にイスラエルとハマスの戦況は過激化、長期化の状況から、金先物市場では新規の買い建て(フレッシュロング) に転じています。


本来、米・長期金利の上昇は国際金価格の上値を抑える傾向があります。 現在米・政策金利が歴史的上昇する中、米・長期金利もドル指数と共に急速に上昇してきました。 昨今の米・長期金利の上昇は、国際金価格を抑える、下落させる傾向が強かったのです。


しかしこのファンドの急速な動きは、国際金価格を一時$2,000 超えの急反発を招き、米・長期金利の上昇する中でも金価格 は上値を抜けて更に上昇に転じました。


日本人として幸い?というかなんというか・・・・・ドル/円相場では大きな変動はなかった為、国際金価格の上昇分がそのまま国内 金・小売価格に反映された価格、それが今の 10,000 円を超える金価格です。


このように 9 月の 10,000 円台は為替の大きな影響~為替のイタズラであり、10 月中旬以降の 10,000 円台は世界情勢に 急激に反応したファンドの動きが主因という、中身が全く異なるモノなのです。


この状況が長く続けば、真の『10,000 円台に時代』 と言えるかもしれません。 何故なら、長らく米・長期金利が上昇し続ける中でも、上値を抑えられながらも歴史上高値圏ともいえる状況を維持し続けた国 際金価格 ・・・・・・ 自分ではそう感じています。


米・長期金利の上昇にも高値圏を維持した金価格です。 底値はかなり固いとみています。
今後の世界情勢 ・・・・・ 金を取り巻く世界には要・注目です!
機会があれば、全国のイベント会場などでこの件の最新情報をご質問下さい!

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