Vol.136 ≪ 新たな展開への踊り場!?とも思える 1 週間 ・・・・・ ≫
Vol.136 ≪ 新たな展開への踊り場!?とも思える 1 週間 ・・・・・ ≫
2023.3.29.
久しぶりのコメントになりますが ・・・・・・ 未だ決算前でバタついております!? 苦笑 いつもの癖で、一息つきながらチャート表を眺めていました。
そこで見たものは ・・・・・
3/29 5:57AM $1,992.80/oz 3/29 5:59AM $1,975.30/oz
なんと!? 2 分間で$17/oz 以上の急落!? 啞然
2020 年のコロナ禍以降、このようなことが頻繁に起こります。
まさに現代の AI トレード ・・・・・ いかにも、短期売買のファンド=AI トレードの成せる業です。
このコメント内でも、よく自分自身で使う言葉です。
今はこのような動きが当たり前というか、日常茶飯事に行われています。 海外相場では、この 1 週間で数回、$2,000/oz を超える “瞬間” が現れました。 $2,000 を超えると利益確定か、すぐに$1.990/oz 台に戻ります。
振り返れば昨年 2022 年には$2,060/oz を超える日が現れたと思えば、$1,600 台前半の日が続いた時期もありました。 しかし日本での金小売価格は、3 月 9 日に 1g あたり 8,000 円台に乗せると、4 月 20 日には 8,900 円台を記録!? 驚 そして今年の 3 月 9 日をもって、一度も 7,000 円台に落ちることなく 365 日を通じて 8,000 円台を継続しました。
むしろ 1g あたり 8,000 円台後半の日が多かったように思います。
ココで既に “金は 8,000 円台” が刷り込まれた感さえあります!?
更に 3 月 13 日、1g あたり 9,000 円台に乗った日本の金小売価格。 この 2 週間弱、9,000 円台前半を刻んでいます。
この間、様々な “出来事” がありました。 このコメント内でも何度も触れましたが、世界の中央銀行が懸念するインフレへの対応と世界経済の減速との関係。 そして今月半ばにはついに金融不安、金融システムに対する不安が露見しました。
米・中堅銀行の自主精算から始まり、スタートアップ企業の中心的存在の銀行破綻、更に暗号資産に深く関与した銀行破 綻・・・・・ホンの数日間の出来事です。 それらに即対応した金融当局・・・・・米・財務省、米・中央銀行(FRB)、米・連邦預金保険公社(FDIC)。 一言でいえばお見事、というほどの対応の速さでした!? 苦笑
そしてそれもつかの間、その週末にはスイス金融大手クレディスイスの破綻・・・・・・こちらも週末返上で、国を挙げて対応に走ったよ うです。
週明けには、スイス金融最大手 UBS との合併が発表されました。
自分レベルの話で失礼しますが、WBC があり競馬のサウジカップがあり・・・・・とても熱くなる週に、途轍も無いほどの “熱波” が 襲ってきた、そんな錯覚のような 1 週間でした!? 苦笑
アメリカの金融当局もそうですが、スイスでもその対応の早さに驚きです!? 驚愕 クレディスイスの破綻劇は、金曜の発覚から 2 日後の月曜には対処が発表!? 啞然
アメリカ、スイス共に “国を挙げて” の対応に追われたように見えたのは、決して自分だけではないと思います。 それだけ金融システムの “破綻” は、インフレ対策中の世界経済には “許されるものではない出来事” と感じました。
アメリカでは 9 日~15 日の間に、日本円にして 15 兆円もの預金が流出したとの報告もありました。
“国を挙げて” 対処した結果、落ち着いたかに見える市場も、金融システムに対する不安は市場には燻っているようです。
このような激動に近い出来事があった後、金価格は高値安定といった状態です。
事実$2,000 を試し、下げても$1,900 台後半で推移している現状は、この高値を市場が認める、認知することを待っているよう にも見えます。
そうです! 今の時期こそ、俗に言う “値固め” の時期と考えられるのです。
今年は世界的にインフレ対策と金融不安が常に付きまとう 1 年になりそうです。 先日の米・上院公聴会でも、当局はシリコンバレー銀行へ注意、勧告はしていたようですが、何の情報も流れてこなかったです ね!?
いつ何が起きるかわからない、そんな世界 ・・・・・・・ 金を取り巻く世界。 以前にもここで記しましたが、個人的に今年はかなり強気です。 自分の頭の中では、上値は$2,200~2,300、下がっても$1,850 程度まで、そしてすぐに回復・・・・・・と考えます。 国内金小売価格は、その時の為替によって大きく変貌する・・・・・・・と考えています。