Vol.137 ≪ ステージが変わった!? ・・・・・ NY 金価格 ≫
Vol.137 ≪ ステージが変わった!? ・・・・・ NY 金価格 ≫ 2023.4.5.
3 月 31 日、日本の金小売価格は税込 1g あたり¥9,385 の過去最高値を更新しました! そして期が変わって本日、1g あたり¥9,443 となり 3 月 31 日の価格を更新しました! 驚 正直に言って早すぎますね!?苦笑
昨年夏ごろから価格について尋ねられるたびに、『¥9,000 台は時間の問題、5 年で¥10,000 台の大台』と答えていました!? 以前は『10 年で・・・』 だったのですが、コロナ禍以降のスピードの早さから『5 年・・・』 に変更しました!? 苦笑 自分でも思い切って早めたのですが ・・・・ それ以上の速度です!? 汗
振り返れば、昨年は 3 月 7 日に国内金小売価格は 1g あたり¥8,000 台になりました。 それからこの価格は、一度も¥7,000 台に落ちることなく現在に至ります。
更にというか、ついにというか ・・・・・ 3 月 13 日に 1g あたり税込¥9,000 を超え、\8,000 台に下がることはなく、今日は更に 更に一段高!?
ココまでは以前よりずっと記してきましたので、誰でもわかることですね!? 苦笑 では何故この金額まで、金価格は上り詰めたのか?
この金価格の背景はどうなっているのか?
そしてこの後はどのようなことが考えられるのか? ・・・・・・ 今回も金を取り巻く世界について考察します。
まず専門的なことになりますが、アメリカ・ニューヨーク先物市場のロールオーバーの影響も指摘されています。 具体的に言えば、つい先日までは先物取引ですから “4 月物” の売り買いだったのです。 それが日本時間の 31 日の前々日あたりに、6 月物が売買の中心になったと考えられます。
先物は 2 か月毎ですから、中心限月 4 月の次は 6 月です。
この取引の基準月が移行することを “ロールオーバー” と言います。
ココでポイントになることは、ほんの先の 4 月でなく 6 月であれば金価格は$2,000 超で売り買いします、ということ。 すなわち、市場では先々の金価格は今よりずっと高くなる、と考えているということです!
つい先日の 4 月物の取引でさえ、1 オンスあたり$2,000 を超える瞬間が幾度となくありました。 そしてこの日も$2,000 を超える瞬間がありました。
しかしこの日は、週末、月末、四半期末 ・・・・・ 日本のほとんどの企業であれば、決算期末!? 爆 高値が付けば利益確定の売りに押され ・・・・・ 金額は上下に落ち着きのない動きが続くでしょう。 それでも先物取引の世界を観る限り、市場では “先高期待感” のようなものがあるように感じます。
また何故アメリカ市場?と言えば、日本市場の直前に売買を行う市場が NY 市場なのです! アメリカ市場が終わると、太平洋を渡り次の市場はシドニー~東京~上海~香港とアジア市場が開きます。 金価格はこのように、地球上のどこかで常に取引されているのです! と言いつつ、今は時間外取引もありますが ・・・・・・ !? 爆
そして既に皆さんもご存じの金融システムに対する不安、この懸念が根底にあります。 今回のシルバーゲート銀行の自主精算から始まり、シリコンバレーバンク、シグネチャーバンクの相次ぐ破綻。 極めつけは、スイス最大手・UBS によりクレディスイス合併 ・・・・・ 事実上の破綻劇でした。
このような激動の期末を迎え、一段高とも思える NY 金価格。 世界中のファンドが故意的に価格を動かしているのではなく、”明かに市場全体が根底から金の価格を持ち上げている“ と感じる のは、決して自分だけではないと思います。
今後の経済指標や背買う移住の “出来事” にも影響を受けますが、大台になる日はもっと早まるかもしれませんね。
NY 金価格の終値が$2,000 を超えて終わる日がどのくらい続くのか ・・・・・ 金を取り巻く世界を眺める上で、一つの目安になる かもしれません。
全国より金額の目安、また普段から様々な質問を受けるようになりました。 皆さんにもその Q&A の特集も面白いかもしれませんね。