Vol.130 «昨日から一転!? ・・・・・ それでも金!? ≫ 2023.2.3.
Vol.130 « 昨日から一転!? ・・・・・ それでも金!? ≫ 2023.2.3.
先週、この欄でも前々項くらいからお話ししていました波乱?の今週、いきなりはっきりした “動き” が出てきましたね。 あくまで短期的なモノ、今の金を取り巻く世界という意味ですが
・・・・・ 考えられる状況を記してみます。 皆さんもその点を考えてみて下さい。
時間を経て、初めてあの時はこうだった、ああだった、という結論になるのですから ・・・・・・ 。 その瞬間に正解なんてありません!? 笑
金の価格の比較や変動見るときは、海外のドル建て相場を見るようにしましょう。
1 日にほとんど動きの無い日本の国内小売価格は、相場ではなく “小売価格” です。 円建て・金小売価格では、金を取り巻く世界の動きは見えません!? 苦笑 ただし長く見ていると、日本の小売価格の発行元の意図は見えてきます!? 爆
2/1 日本時間 22:15 米・ADP 雇用報告では非農業就業者数・10.6 万増。 前月から大きく減少し、市場予想値も下回りました ・・・・・・ この時$1,948.45/oz。
その後米・PMI(購買担当者景況指数)や ISM(製造業景況感指数)など、本来なら重視されても良い米・経済指標の微妙な 強弱にはあまり反応せず ・・・・ 微減、$1,941.00/oz。
2/2 日本時間 4:00AM FOMC にて政策金利を 0.25%引き上げ・継続の旨を発表 ・・・・・・ この発表前に取引は終了して おり、$1,937.80/oz まで下落。
その後パウエル議長(米・中央銀行=FRB 総裁)の声明、記者会見が始まるにつれ、時間外取引にて金は上昇! ・・・・・・・ 日本時間 5:04AM $1,960.45/oz。
その後上下動を繰り返し、2/2 22:30 頃までは$1,968.05/oz でしたが ・・・・・・ 2/3 00:15 頃には、$1,934.15/oz ま で急落します!? 驚
本来金利が上がると、利息も配当金も付くことの無い金には逆風(下落)となるハズです。 世界の “マネー” は金利や利息の付くほうへ流れ易いことは、皆さんにも想像が出来ますね。
先週、今週もいくつかの店舗(営業サイド)から、今後の金価格の見通しは??? ・・・・ 等と問い合わせもいただきました。 たいがいの場合、回答は “短期的には不透明” “しかし一度下がってからジワジワ上昇!?と見ています” 苦笑 昨日のいきなり上昇には、正直早すぎると感じていましたが ・・・・・ やはり。
昨日のFOMC(連邦公開市場委員会=日銀・金融政策会合のようなもの)声明が市場に吟味され!? ・・・ その間の経済指標 に反応した短期投機筋(売り買いを繰り返し利益を得る企業や個人)の利益確定売りも重なったかな、という極端な動きでした。 もちろん AI トレードですが ・・・・・・・ 。
世界を見渡すと、2/2 はヨーロッパ・中央銀行=ECB でも金融政策会合があり利上げ(0.50%)を発表。 更に英国・イングランド銀行でも金融政策会合にて 0.50%の利上げを決定。
更に今夜発表のある “米・雇用統計” の前哨戦!?とも言われる新規失業保険申請件数は、前月数値、市場予想値からも大 きく改善!?
日本以外の世界中が、インフレ対策として利上げを決定しました。 ココだけを見ても、日本が世界の潮流とズレている、という見方も出来ますね!? 苦笑 更にアメリカでは失業保険の申請も減少 ・・・・ 金が売られやすい環境だったのです!? その市場の動きが金価格にも表れた、とも考えられます。
ただし前述したように、“一度下がってからジワジワ上昇” という自分自身の考えは変わっておらず、ハッキリ分からないのは “いつ、 どの程度に・・・” という皆さんが知りたい!?ところなのです!? 涙
今後長い目(少なくとも年内くらい)でみると、利上げによる今後の経済状況によって大きく金価格は変動すると考えられます。 従って上下動を繰り返し、下値を切り上げながらジワジワと ・・・・・・ 気づけば$2,000 超!? 啞然 そのような流れも十分あり得るとみています!
また国内金価格は、為替の影響をたっぷり?受けるとも ・・・・・ !? 驚愕
ただし今年は為替の影響で、金価格が “抑えられる” 影響が多々あるのでは、とも考えています。 そうです! ・・・・・ 日本人が金を購入するにはお得な日、というモノです!笑
今日の動きから ・・・・・・・
日本は昨日まで 1g あたり税込¥8,900 円台でした。
今日は 139 円下がって、\8,700 台になりました。
するとどうでしょう!? ・・・・・ 昨日まで静かだった電話が、今日は在庫確認、注文の電話で鳴りっぱなしです!? 啞然
先月は¥8,800~8,700 円台では静かだったのに、年末にさしかかったクリスマス前には¥8,500~¥8,400 円台で注文殺到 となりました。
静かな 1 月から 2 月になり、\8,900 では静かに\8,700 円台まで下がると注文が増加 ・・・・・・ 。
このような状況下に長く身を置いて、日本でも既に\8,000 台が当たり前で、出来れば\9,000 台の前に ・・・・・ という大衆心 理のようなものを感じています!? 苦笑
昨年の 3 月に 1g あたり税込\7,000 台から\8,000 台になり、そのまま一度も¥7,000 台に下がることなく現在に至ります。 しかし海外の金相場では、$2,000 台の大台もありましたが、今思えば “一過性” とも言える 2,3 日で下落しました。
要は大台に乗せてもすぐに戻る状況なのか、そのままジリジリと居座るのか ・・・・・ そのあたりを注意深く観察して下さい。 今の 1g あたり¥8,000 台はカレコレ 1 年になろうとしています!? 驚
既に日本では、金価格は 1g あたり\8,000 台が当たり前!
今後も金を取り巻く世界に注意を注ぎましょう!