金の独り言

Vol.81 金を取り巻く環境の変化に、相場の格言!?・・・・


Vol.81      2021.4.19.

今日はいきなり有名な相場の格言を・・・・・・

(強気)相場とは

“悲観”の中で生まれ

    ↓

“懐疑”の中で育ち

    ↓

“楽観”の中で成熟し

    ↓

“陶酔”の中に消える

相場の格言を念頭において環境を観察する・・・・・・そんな気にさせる今日この頃の金価格の推移です。

先週一週間で2%超の上昇!

とは言え、ちょうど昨年の12月18日の水準になった(戻った)ということです。

およそ4ヶ月を経て、調整局面の終盤にきたという方、底値圏から次のステージに向かう局面かという方・・・・・人それぞれの思惑が交錯する、その様な時期にさしかかったようです。

先週末に発表された世界最大の経済大国・アメリカの経済指標は、様々な点で良好・好調な数値発表の連続であり、株価も最高値更新など俗にいう“リスクオン”の市況だったと思います。

また金融機関、特に大手銀行等の決算発表も総じて良好であり、アルケゴス関連の報告等、私自身からすれば“好況”の状態に見えました。

その様な状況での金価格の動きは・・・・・ソロソロ次のステージを目指しそうな、そんな動きですね。

金を取り巻く環境はかなり変化してきています。 昨年のコロナ禍では、一年の前半から金ETF残高が劇的に増加し、逆に各国の金輸入量は軒並み減少しました。 中盤~後半にかけては、輸入よりも中央銀行が金を売却する国の話題も持ち上がったほどです。

 今年は、というより昨年末より金ETF残高は減少しています。 根強い動きではありますが、確実に減少しています。

またインドでのコロナ感染者は毎日桁違いな数字が発表されていますが、2,3月とコロナ禍以前並みの金輸入が戻ったとされます。 インドのこれからの婚礼シーズン、コロナ禍であっても一気に“買い”が減少するとは考え辛いと見ています。

アジアではインドだけに限らず、中東でも金価格のプレミアムがいつの間にか話題から消え、1~3月期の国内GDPが前年同期比18.3%増と格段に回復傾向の中国の金“買い”意欲は、昨年とは比べものにもならないモノ、とも見ています。

金を取り巻く環境は明らかにステージが変わりつつあります・・・・懐疑の中で静かに育っているのでしょうか?

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