• 金の独り言

    Vol.120≪2022年通貨安の秋・・・・ポンド安を考える⁉≫2022.9.27.

    Vol.120≪ 2022年通貨安の秋・・・・ポンド安を考える⁉ ≫2022.9.27. この秋の英・ポンド急落について、色々と考えさせられました・ アジアでも人民元、韓国ウォンの急落、日本円も漏れずに円安状態です。 そんな中で、英国新首相の大型財政政策からイングランド銀行の大幅な政策利上げに至り・・・・・欧州全体に不吉な流れを感じています。 参考としてよいのかどうか、英国は1976年にポンド防衛に失敗し、IMFの融資を受けています。 そんな過去をダブらせる今回の大幅ポンド安です! そもそも今回の英・ポンド安は、ユーロ安や円安などの通貨安とはかなり背景が異なります。 一言でいえば、英国の赤字基調の経常収支です! エネルギー価格の高騰から、日本の経常黒字は減少しユーロ圏でも22年4-6月期GDP比0.6%の赤字も気になるところですが、英国の経常赤字に至っては、同1-3月期GDP比8.3%と大規模なのです⁉ 汗 それゆえ英国は資本流入を必要としているにも関わらず、新興国のように資本流出による通貨安が生じやすい構造に陥っています。 イングランド銀行による利上げは、資本流出に歯止めをかけるためですが、反面今以上に国内景気を冷ますという悪循環に陥る可能性も秘めています。 英・トラス新政権は光熱費等の税負担の軽減を謳っていますが、住宅ローン金利等の負担が増大しては・・・・・と、冷ややかに見られているようです。 世界の実質成長率も大きく修正されました。 OECD(=経済協力機構)が公表した世界の2023年の成長率は、2.2%。 欧州は2022年3.1%、2023年は前回予測から1.3%減少し0.3%⁉ 中心となるドイツ、英国が足を引っ張る状況は、2023年増大するとみられています。 2023年は、英国0%、ドイツに至っては2.4%減少しマイナス0.7%の成長率と修正発表されました。 また先週円買いドル売りの為替介入をした日本・財務省。 その為替介入額はおよそ3兆円⁉ 汗 以前のような円高を抑制するための為替介入では、円売りドル買いでしたので資金もある意味無制限⁉ 爆 今回はドルを売って円を買い漁るので、資金(預貯金を使用する)には限界があったハズです。 その金額がおよそ3兆円。 個人的にはその程度の額で、一時的とはいえ5円も円高になるのか ・・・・・ なんやかんや言っても、日本円はローカルカレンシーですから ・・・・ そう思う次第でした⁉ 苦笑 そして出てきた言葉は、『ジャパンは(3兆円程度は)ピーナツ⁉』・・・・・・・・ 欧米投機筋の言葉⁉ 爆笑 欧米の方々は、『ほんの小粒』や『小さい・・・・』など、嘲笑気味に使う言葉が ・・・・・ ピーナッツ⁉ 爆 その後、鈴木俊一・財務相と黒田東彦・日銀総裁共に、今回の為替介入については『金融緩和策とは相互補完的であり、矛盾する、方向性が異なるという考えはない』という見解が公表されたようです。

  • 金の独り言

    Vol.119     ≪24年ぶりの介入⁉・・・・・・ 大荒れ為替市場に金は??? ≫    2022.9.26.

    Vol.119≪ 24年ぶりの介入⁉・・・・・・ 大荒れ為替市場に金は??? ≫                    2022.9.26. 様々な点で先週は大きく荒れた、というか動きの激しい週後半になりました⁉  9/20,21の米・FOMCにて、米FRBは0.75%の利上げ(政策金利を上げた)を発表しました。 しかしここまでは市場も織り込み済みでした。  想定外というか、ちょっと “動揺”したとすれば、今後も利上げを積極的に継続すること、年末の政策金利は4.4%を推奨する理事が多いこと(年内残り2回のFOMCでさらに1%以上の利上げを意味します⁉)、経済の減速や失業率の上昇は承知の上で利上げ敢行をすること・・・・・・ 今回の議長声明は、先日のジャクソンホールでの内容とほぼ一致し、市場の観測は甘過ぎたかもしれません⁉ 汗   想定外として、英国新首相が大規模な減税政策を打ち出し、それが市場には財政不安をあおりました! ポンドが投げ売り状態⁉ ・・・・・・・ ポンド安が続いています!汗 そして日銀の金融政策決定会合では、緩和策の継続を発表! 更に必要であれば、更なる緩和策も辞さない構えを・・・・・・・・・外国為替市場では、一気に145円を超え146円に迫るところで140円台に急激な円高へ⁉ 驚 財務省?からの圧力?・・・・24年ぶりの為替介入・大口の円買い介入がありました⁉ 驚愕 近年では円高への対応策として円売り介入がありましたが ・・・・・ 輸出企業を守る為には介入しても、国民にの為にはなかなか動かない、などとは申しません⁉ 爆 しかし・・・・週明けには143円台後半まで円安は進行中です。 ここで予備知識を・・・・・ 日本の外貨準備高は1.292兆ドル(約180兆円)です。 20年前と比較し2.8倍に跳ね上がっています⁉ 愕 そのほとんどは米国債・・・・・・・・1兆ドル超えを保有しています⁉ 愕然 アメリカにとって、本当に日本は良いお客さんなのです⁉ 爆笑…

  • 金の独り言

    Vol. 118 ≪ 時代の節目かもしれない・・・・・・そんな世界情勢から身近にある金市場 ≫ 2022.9.13.

    Vol. 118 ≪ 時代の節目かもしれない・・・・・・そんな世界情勢から身近にある金市場 ≫ 2022.9.13. 超久しぶりなコメントになりました!?苦笑現地時間 2022/9/8 英国のエリザベス女王がお亡くなりになりました。 ダイアナ妃の時のような衝撃はありませんが、ジンワリと過去がよみがえってきたように思います。 自分にとって一番最近の思い出の出来事は、ロンドンオリンピックでの “ボンドガール” 役。 そっくり・スタントマンとはいえ、パラシュートで降りてくる女王を啞然と見ていた記憶があります!?爆 この演出に関して側近の一部の方以外、ご家族にも知らされていなかったということです。 それが女王の出演の条件の一つだったとか・・・・・!? 啞然 なんともオシャレというか、粋な心をお持ちの方だったのですね。 またかなり以前、自分が中学生くらいの時!?苦笑、エリザベス女王の発言として音楽誌に掲載されていた一文も思い出しました! 『英国の最大の“輸出品”は、“007”と“ビートルズ”』・・・・・昭和の話ですから、どこまでがほんとなのかわかりません 苦笑 しかし今思えば・・・・・・ロンドンオリンピックのような演出を引き受ける粋な方ですから、ほんとにそうおっしゃったのかもしれません。 70 年間の功績に感謝すると共に、心よりご冥福をお祈り致します。最近では他にもゴルバチョフ氏、稲盛氏など世界に輝かしい功績を残された方の訃報を目にします。 そんな時代、この 9 月に入り金市場でも大きな動きがありました。特に金融緩和を継続する日本では、とてつもない動きになりそうです。 しかし日本市場、とりわけ金の現物市場でも、一般の常識とは異なる動向を目の当たりにしました。 コトの始まりは 8 月 25~27 日まで、例年通りにワイオミング州ジャクソンホールでの金融シンポジウムです。 その中で、米・FRB 議長パウエル議長の講演は、開催中の最大の目玉だったといっても過言ではありません。 30 分間の持ち時間でパウエル議長の講演は、なんと 8 分 40…