• 金の独り言

    Vol.112≪お騒がせな週末!?でした・・・・・≫2022.2.8.

    Vol.112 ≪ お騒がせな週末!?でした・・・・・≫2022.2.8.  久々にお騒がせな週末が訪れました。 今世界中で長期にわたり量的金融緩和政策を施行した、その出口戦略へ向かおうとしている状況です。 特に欧米日は、コロナとインフレにもがいています・・・・・そうです、よく耳にする“利上げ”です。 ゼロ金利から、債権の買取など、各国の中央銀行が経済建て直しのため市場にお金・マネーをばら撒き続けてきた状況を、リセットしようと試みているのです。  その第一段階が債権類の買取を中止すること。 一度にやめることは出来ませんが、欧米では既に段階的に縮小が始まっています。   その次が“ゼロ金利”を引き上げることです。 最低金利が0%だったものを、最低でも0.25%にするというものです。 そして今、欧米各高官のコメントで市場が一喜一憂する、そんな経済環境に近いものを感じる週末でした。 過去にもこの様な状況は何度と無くありましたが、そんなときは決まって、最後には世界最大の経済大国・アメリカの経済状況に大きく左右されることが多々ありました。  日本でノホホンと過ごしていると身近に感じることは殆どありませんが、せいぜい日本のメディアではウクライナ情勢と北京オリンピックばかりをメインに取り上げていたように思います!?苦笑 そんな経済状況だった“お騒がせな”先週を振り返って見ましょう! まず2月2日に全米雇用報告(ADP)によって発表された1月の就業者数(非農業部門)は・・・・・・・ 前月比マイナス30.1万人増!?唖然 マイナス・・・増ですから増えていない、減少ということです!? 事前の市場予想でも18.4万人増でした!?愕然 コレは一般に、オミクロン株などの感染拡大から就業者が減少している・・・・・すなわち、経済状況は改善どころか悪化している、と受け留められます。  この段階で金価格は、上値は抑えられるも上向きの伸びを示します。  そして翌3日には、英国・イングランド銀行が2開催連続の金融会合で政策金利を上げることを発表しました!  最低金利は0.25%から0.5%へ。 その45分後には、ECB(ユーロ圏中央銀行)が金利(ゼロ金利)据え置きながら、声明では従来の見解を覆すタカ派的発言と受け止められました。 コレにより、市場では米FRBによる3月の利上げが現実味を帯びてきました。 元々昨年12月以降利上げ観測の中、相場は織り込みながら動いていました。 ソコに日本を除く先進諸国・中央銀行の強い利上げ観測から、米・FRBの利上げ“現実化”が一段と強まったようです。  コレにより金価格も、 2/3  23:00(日本時間) $1804.04   23:55 $1790.41 ⇒ イングランド、ECB発表後急落!? 2/4  00:50 $1804.22   19:30 $1814.72 金価格は一時急落、その後1時間ほどで元に戻るという動きになりました。   そして2月4日日本時間21:30、今週の経済市場の大本命である米・労働省発表の“注目“の雇用統計は・・・・・・なななななんと、非農業部門就業者数は前月比で46.7万人増!?驚愕 失業率は3.9%から4.0%へ。 労働参加率も62.2%へ改善! 平均時給も0.7%増! コレにはロイター、ブルームバーグも驚きを隠せなかったようです。 両社とも2日前のADPの結果から、今回の雇用統計の事前・予想値は日を追うごとに下げ続け、気付けば12.5万人増。 更に市場では、米・ホワイトハウス報道官からも『今回の統計は低い数字になる』など異例の“前振り”というか、“セーフティーネット“まで出る始末でした!? 自分もですが・・・・・身構えていた関係者には、この結果は腰が砕けるくらい!?大きなサプライズだったハズです!?苦笑 更に更に前月発表済みの数値改定もあり、12月の非農業部門就業者数は19.9万人増から51.0万人増へ大幅に改定!?驚 自分の中では、これらの数字がどこまでホンモノか疑わしくなりますが・・・・・・!?苦笑   そして金価格は、…