金の独り言

Vol.77 トルコの記事から日本を眺める・・・・・

Vol.77      2021.3.29.

 先日トルコのエルドアン大統領がトルコ中央銀行総裁を更迭、とありました。

また悪いクセ?か、“金・ゴールド”という“窓”を通してチョッと調べてみたくなりました。

現在の民主主義では、その国の金融経済の中心・中央銀行の独立性を重視しています。

総裁や議長の選任の責任はありますが、その運営までは指示しない・・・・表向きは、ですけど!?

独裁政治では何でもあり・・・・・大統領や総書記?などでしょうか???ヤバッ

トルコは民主主義国家、とされていましたが、今回の更迭は今の世相を現すことにならなければよいですが・・・。

“アジアからヨーロッパへの玄関口“とも言われる国、世界大戦前のオスマントルコによって世界中の文化などを取り入れていた国、中世の面影を偲ばせる国・・・・・・・・

様々な“妄想”に駆られ、調べていくうちに“妄想”から現実が見えてきました。

このアジアからヨーロッパへの要衝の土地は、天然資源にも恵まれた国でもあります。

石炭や原油、天然ガス・・・・またマグネシウムは世界第2位を誇ります。

そして金。 金の産出は年々増えているようで、現在は30~40トン。 宗教上、文化的にも金愛好家の多い国です。

俗に言う、“都市に眠る金・ゴールド”は3500トンを超えるとも言われています。

更にW.G.C.によれば、2020年トルコは公的金準備として134.5トンも購入しています!(世界1位)

更に更に、昨年一年間で通貨防衛の為、1000億ドルもの外貨を売却していたのです!

その中心人物アーバル総裁が解任されたのですから、トルコ・リラは暴落し、世界の格付け各社がトルコのランクを落としました!

 何故更迭されたのか・・・・・エルドアン大統領の意に反し、利上げを続けていたことが原因と見られています。 

任命を受けて5ヶ月間で、政策金利は10.25% ⇒19.00%へ引き上げられました!

世界の流れとは真逆の行動ですね!?苦笑

 ここ数年、民主主義国家にもある意味で“突出”した、過去に前例の無いような大統領、指導者が世界を席巻しました。

一時アメリカに代表されましたが、最近は落ち着いたようなイギリス、アジアではフィリピンや今世界を惑わすミャンマー、そしてこのトルコ・・・・社会主義大国や中東を別にすれば、今までの温和で協調的(表向きだけとはいえ)な姿勢は影を潜めていました。

明らかに、あからさまに自国第一主義を謳っています。 また一部とはいえ、圧倒的な支持者がいることも共通しているかもしれません。 

今回も独断的な更迭と報じられていますが、果たして・・・・!?

この記事の延長で、ある記事を思い出しました!

1月の経済新聞に、第3次補正予算が成立すると・・・・日本の金保有量が増える!?という記事です。

 造幣局が記念金貨鋳造のため保管していた“金塊”を、為替介入で得た外貨を運用する財務省の『外国為替資金特別会計(外為特会)』が取得する・・・・・またまた難しい表現ですね!?苦笑

コレは・・・・造幣局の保有金は、過去流通していた金貨が銀行を通じて回収し、新たな金貨鋳造の材料として保管されていた。 

この保管されていた金は一般会計に属し、日銀、外為特会とは別物。 すなわち日本という国が、IMFに報告する保有金とは別物ということです!

 今回外為特会はこの金塊を“時価”で購入。 “簿価”との差額が造幣局に入り、政府が第3次補正予算に盛り込んだ大学ファンドの財源として活用・・・・ということだそうです。

さて、コレによって日本の保有金は・・・・・現在の765トンから80トン!?増えて、846トンとなります。

1971年以来50年ぶりに増加!?

それでは日本の765トンもの金はどこに? ・・・・・・ アメリカのフォートノックスとも言われています!?

またこの増加でも、世界の金保有ランキングには変動はありません。※ W.G.C.・・・・ワールドゴールドカウンシル 世界の金業界の市場開発組織 本部・ロンドン※ IMF ・・・・ International Monetary Fund 国際通貨基金 国際金融や為替相場の安定化を目的に設立された国際連合の専門機関

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