Vol.76 お約束のGreenshillですが、・・・・・・・
Vol.76 2021.3.18.
先日リーマンショック時でも、それ以前にキッカケ?予兆?があったことを記しました。
そして今・・・・・・非常に分かり易かったので、下記の説明図を使用します!?(日経より)
記事には、“売掛債権を土台とするリスク試算の査定の甘さから、自身の資金繰りに窮する・・・・”とありました。
はたして、コレだけで理解できますか?
破綻した英・グリーンシルバンクは図のように、売り手(サプライヤー)が発行する請求書を買取り、代金を支払う・・・・サプライヤーは期日より早く資金を回収できるメリットがある。
買い手(バイヤー)は商品を受取り、代金の支払を繰り延べるメリットがある。
この様に考えると、何か非常にグリーンシルバンクが天使のように?市場の潤滑油!? に見えますね。
しかし破綻したグリーンシルは請求書などの売掛債権を証券化して、市場で販売していました。 そしてその販売した資金が、グリーンシルバンクの運用資金だったのです!
またその証券化、ファンド組成などは、運用会社大手・クレディスイスやGAMインベストメンツが行っていました。 そして売掛債権は小分けに証券化、組成されたファンドとして、年金基金や金融機関が投資対象として資金を投じていた、ということです
更にグリーンシルバンクは、買取った債権未回収に備えた保険を、東京海上ホールディングスのオーストラリア子会社にかけていた・・・・・・。
更にさらに、ソフトバンクグループのビジョン・ファンドがグリーンシルバンクに出資していた・・・・・など、日本の経済紙が賑わっていました。
ココまでの内容で、今回のグリーンシルバンクの破綻劇の輪郭が見えてきたと思います。
ウォール街で経験を積んだグリーンシル氏が作り出した新たな?“サプライチェーン・ファイナンス(SCF)”。
実はこのシステム、彼が作ったわけではないのです。
以前からこの様なシステムはあったようですが、このグリーンシル氏、市場から預金などっを集めて資金とし、この様な大きなお金(マネー)を動かし、そのお金(マネー)が動くところに世界中からマネーを集めてくる・・・・・・コレが資本主義世界かもしれませんが!?涙
今回のグリーンシルバンクの破綻がどの様な影響を及ぼすのか、どの程度まで飛び火するのか、今後の動向をしっかりと観察していきたいと思います。
振り返れば2008年3月、米・大手投資銀行ベアースターンズが破綻したとき、さらに!?超大手投資銀行・リーマンブラザーズを名指しで破綻する、と声をあげた人はいたでしょうか?
“Too big to fail” (大き過ぎて潰せない)・・・・ 超大手投資銀行・リーマンブラザーズには適用されなかった!?ことも、あの時点では誰も予測できなかったことです。
自分には、過去の金融知識や経験則などはありません。 ただ史実というほど大袈裟ではありませんが!?苦笑、 “金・ゴールド”を通じてその事象を深堀し本質を探る・・・・・・このようなことを知りました。
皆さんにも、少しでもお役に立てれば幸いです。