金の独り言

Vol.107≪ 日銀・資金循環統計から、日本を憂う!?・・・・≫2021.12.22.

Vol.107≪ 日銀・資金循環統計から、日本を憂う!?・・・・≫            2021.12.22.

先日、日銀より2021年第3四半期の資金循環統計が発表されました。

コレは日本のお金がどのように動いているかを確認する、結構面白い数値です。

下記に今年の9月末日現在の数字の一部を抜粋しました。

〇 家計の金融資産 前年同月比 5.7%増 ⇒ 1999兆8千億円

    現預金 : 1072兆円

    保険等 :  539兆円

    証券等 :  335兆円

     他   :   54兆円

過去を数字も眺めて気づいたことですが、この家計(この場合、個人とみなします)の金融資産総額が1700兆円から1800兆円、つまり100兆円膨れ上がるのに以前は3年を要しました。

同じく1800兆円から1900兆円へは、3年弱の年月を要しています。

昨年の9月末の数字はまだ1900兆円には至ってなく、約1年で100兆円も膨らみ、2000兆円に迫る勢いです!?驚愕

何年か前・・・・調べてみるとかなり前でしたが・・・・・・!?苦笑

自分で2014年に作成した、弊社社員向けの金取扱用の資料には・・・・・・ 地上に存在する金の総量 : およそ186,700t・ 日本人個人の金融資産  : およそ1,645兆円・    〃    現預貯金  : およそ  870兆円

個人の金融資産は、約7年弱で21.5%以上も増加!

個人の現預貯金は23.2%以上も増加!!

この数字は現状に不安を抱えた社会情勢を反映した!?・・・・ とは一言では言えませんが、誰もがそれに近い感覚、意識を持ったのではないでしょうか??

この資料の作成した2014年から今年2021年までの7年間、一体何が起こったのかを振り返ってみると・・・・・・ ふと2016~18年、ゆうちょB.K.の定額預金、集中満期(※)を思い出しました!

 ※2015年10月、ゆうちょ銀行の定額預金(定期預金)金利をメガバンクと同率にするという発表

   当時翌2016~18年にかけて多数の満期を迎える口座があった・・・業界では“集中満期”と呼ばれ

   た。 多い年には、年間10兆円に近い“満期”を迎えるマネーがあるとされた。

   2016年初頭から市場では、家庭用金庫、仏壇、金・ゴールドバーなど、金利が下がる口座に預ける代わりに、満期になった現金を“実物”へ換える動きが加速した

この7年間での代表的な出来事として、2020年コロナウィルスもあるでしょう。

世界でコロナ禍での政府主導の給付金や様々な緩和策等も影響している、かもしれません。

低金利に緩和策・・・・・角度を変えてみると、非常に社会の為とも思いましたが、結果的に個人の財布の紐は・・・・・しっかり閉められたように感じます。

ちなみに前述の2014年の社員向け資料の抜粋部分を現在と比較すると・・・・・

                         2014年           2021年・ 地上に存在する金の総量 : およそ186,700t ⇒ およそ  200,000t超・ 日本人個人の金融資産  : およそ 1,645兆円 ⇒ およそ 1,999兆8千億円・    〃    現預貯金  : およそ  870兆円 ⇒  およそ 1,072兆円・ 地上の金の総量・日本円 : およそ 808兆円(※1) ⇒ およそ1,300兆円(※2)

※1 2014年当時1gあたり\4,340(税抜)にて計算 

※2 2021年9月、1gあたり\6,500(税抜)にて計算

この様になりました!?

 日本人の預貯金だけで、世界中の金・ゴールドの8割以上買える計算になります!?愕

世界から見ると日本人はトンでもなくお金持ちに見えますね!

実際にはかなり個人差があると思っていますが・・・・・!?唖然

この数字から日本を眺めると・・・・・・地上に現存する金・ゴールドの価格の80%以上の現金を、さほど金利の付かない金融機関に預けているのですから、景気が良くなるわけありませんね!?愕然

日本人は平和というか、おめでたいというか・・・・・・・ ななななんと!?表現が昭和!と言われてしまいました!?爆

皆さんはどのように考えますか?

追加ですが参考資料を ・・・・・・・・ 認知症 編

 < 認知症患者の保有資産 >・ 2020年度 156兆円

   Ex. 39歳以下の金融資産 117兆円を超える・ 2030年度  およそ230兆円(一般家計の10%)

資産凍結の可能性 大 ・・・・ 親の認知症 子供の引き出しが難

     ↓

 家族同行でも引き出し不可 ⇒ 法定代理人である後見人が手続きをする※ 全国銀行協会

本人の医療費使用に限り使用を認める制度

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